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レポート

【K-1】ターザンがサッタリを逆転KO、オウヤン・フェンがダウン応酬の激闘制して初防衛、体重超過で王座はく奪のヨードクンポンが稲垣柊をKO、朝久泰央が対戦要求!トーナメント決勝はレミー・パラが横山朋哉にKO勝ちで新王者に。大番狂わせ!池田幸司が金子晃大からダウン奪い勝利、大久保琉唯のエキシビションの相手は石井一成に、里見柚己が28秒KO。レオナが体重超過の天野を1RでKO

2025/05/31 11:05

▼第3試合 第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント・一回戦(2) 3分3R延長1R
〇ホァン・シュアイルー(中国/WHITE SHARK FIGHT CLUB/CFP/WLF武林風-60kg挑戦者決定トーナメント優勝)
延長R 判定3-0 ※10-9×3
×マシュー・ダールマン(オランダ/Hemmers Gym/元Enfusionバンタム級王者)
※シュアイルーが準決勝へ進出。本戦の判定は29-29×3。

 シュアイルーは『武林風』推薦選手で、WLF武林風-60kg挑戦者決定トーナメント優勝、2022年中国キックボクシング選手権-63kg級優勝の実績を持つ。戦績は39勝(14KO)9敗。KARATE COMBATやムエタイにも挑戦。K-1クルーザー級王者リュウ・ツァー、K-1スーパー・ウェルター級王者オウヤン・フェンに続き、中国3人目のK-1王者となるか。身長175cm。25歳。

 ダールマンは2022年5月、オランダで開催された『Enfusion 106』において欧州キック軽量級最強と呼ばれたムハメド・シムセックと対戦し、パンチで2回ダウンを奪われてから右ハイキックで逆転のKO勝ち。2023年10月にシムセックとダイレクトリマッチを行うも、ここでも判定で下して強さを証明した。2023年11月の武林風では、卜部功也や朝久裕貴を破ったジュー・シュアイと対戦し、判定負けと武林風と因縁がある。ECE世界バンタム級(-61kg)王者、THAI FIGHT欧州-61kg王者、WMCオランダ-61kg王者と多くのタイトルを保持。ラモン・デッカーを始め強豪を多く輩出したHemmers Gym所属。172cm。26歳。


 1R、左右にスイッチしながら前へ出るダールマンは右ローと右ストレート、シュアイルーはジャブを突き右ボディストレートと左フック、左右ボディから左フック。シュアイルーは左フックに自信があるのかダールマンのガードをこじ開けるように連打する。ダールマンは飛び込んでの左右フック、シュアイルーはボディを攻めていく。


 2R、ダールマンは左右アッパー、シュアイルーは左右ボディ。シュアイルーは左右ハイも放つ。右三日月でもボディを攻めるシュアイルーはボディへのジャブ、左ボディ。ダールマンは左右フックを繰り出し、前蹴りで突き放す。

 3R、左右ハイキックを蹴るシュアイルーにダールマンが左ロー。圧をかけていくシュアイルーに下がるダールマン、左ボディのダブルから左フックでシュアイルーは前へ出ていく。ダールマンは右の飛びヒザから左ハイ、これでシュアイルーがバランスを崩す。シュアイルーはロープの外に頭が出てしまう。


 判定は29-29×3でドロー。延長戦へ投入する。シュアイルーが左右フックと左ボディ、ダールマンも同じく左右フックから左ボディを打ち返し、ハイキックも蹴り合う。スピードがあるのはシュアイルーか。徹底的にボディを攻めるシュアイルー、ダールマンは手数が少なくシュアイルーのパンチを被弾する。ダールマンのパンチは空振り、ヒット数と手数でシュアイルーが上回った。


 判定は3-0でシュアイルーの勝利。横山の待つ準決勝へ進出した。

 しかし、試合後のドクターチェックでシュアイルーはアゴに深い裂傷を負っていることが確認され、ドクターストップ。リザーバーのレオナ・ペタスは右拳を痛めたため棄権となり、ダールマンが準決勝へ進出することとなった。

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