【第1部】
▼第6試合 巌流島ルール 88kg契約 3分3R
×マーカス・レロ・アウレリオ(カポエイラ/ブラジル)
TKO 1R 2分28秒 ※レフェリーストップ
〇マハムード・サッタリ (K-1/イラン/TEAM OTA)
サッタリは2020年10月のKrushに初参戦、2021年7月の第2代Krushクルーザー級王座決定トーナメントを圧倒的な強さで制して王座に就いた。2022年4月の「K-1 WORLD GP 2022 K-1無差別級トーナメント」では最軽量(85.20kg)にも関わらずK-JeeをKO、京太郎に判定勝ち、谷川をKOして優勝。無敗の快進撃を続けていたが、2022年12月にステファン・ラテスクにKO負けで初黒星。2023年9月の「K-1 30周年記念無差別級トーナメント」では1回戦でクラウディオ・イストラテに初回KOで敗れた。2024年9月にはリュウ・ツァーが保持するK-1クルーザー級王座に挑戦も判定2-0で惜敗。戦績は20勝(12KO)3敗。
元Bellatorファイターでもあるアウレリオは巌流島には欠かせない常連選手で、アントニオ猪木の第2の故郷ブラジルから来た「カポエイラ・マスター」。カポエイラらしい派手な蹴り技を駆使し、中島大志(大相撲)、瀬戸信介(中国拳法)を撃破。菊野克紀には自らヒザをひねってしまいTKO負けを喫している。2022年12月には巌流島特別ルールで江畑秀範と対戦、抱え上げて場外へ真っ逆さまに落とす危険な技で江畑を負傷させた。
巌流島ルールの3分3R、30秒の寝技あり(通常は15秒)。場外へ押し出せばポイントとなる。
1R、前に出るサッタリが右ローを蹴るとアウレリオはそれに合わせて後ろ廻し蹴り。さらに下からの蹴りを見舞っていくが、サッタリが上になって鉄槌。アウレリオもひっくり返してサッタリはガードポジションに。アウレリオは立ち上がってサッタリが立つところを押して転落を奪う。
サッタリの右ミドルをキャッチしたアウレリオは、サッタリを場外へ出すがこれはスリップに。アウレリオがシングルに来たところを押し倒してサッタリが鉄槌の連打。アウレリオの動きが一瞬止まるが、起き上がってダブルレッグ。サッタリはがぶって30秒待つ。アウレリオは後ろ廻し蹴りを2回転も空振り、サッタリが左フックから投げるとアウレリオがダウン気味に倒れ、サッタリがすかさず上に乗ってパウンドの連打。アウレリオは防御することが出来ず、サッタリのパウンドを浴びてレフェリーがストップ。
サッタリが初挑戦の巌流島ルールで見事なTKO勝ち。「押忍。みなさんこんにちは。今日もチャリティーイベントで試合が出来て嬉しです。日本のファンのために頑張りたい。皆さんも応援よろしくお願いします」と日本語で話すと、リングサイドで観戦していたイリー・プロハースカに試合前練習を共にしたことのお礼を述べた。