【男子重量級】

中心となるのは、日欧のエース格である多田大祐(白蓮会館・日本)とエヴェンタス・グザウスカス(新極真会・リトアニア)だろう。多田は自派の世界大会であるW.K.O(世界組手連盟)第6回世界大会無差別級や、W.K.O(世界組手連盟)2024空手ワールドカップ重量級を制している実力者だが、昨年5月には第9回全日本フルコンタクト空手道選手権大会(JFKO全日本大会)重量級を初制覇し、今大会への切符をつかんだ。
一方のグザウスカスは新極真会第7回全世界ウエイト制大会重量級優勝をはじめ、新極真会の全ヨーロッパ大会重量級を4度制している最強外国人。昨年7月の新極真会空手Champion of Championsではグザウスカスが多田に勝利しており、今大会の決勝戦で再戦が実現するか注目が集まる。
そんな両雄に待ったをかけるのが、多田成慶(新極真会・日本)とゴデルジ・カパナーゼ(新極真会・ジョージア)。多田は171cmと重量級では小柄の部類に入るが、体格を補って余りある強靭な肉体とオフェンス力で、昨年10月には新極真会第56回全日本大会で初戴冠をはたすなど、豪快に勝利を積み重ねてきた。第9回JFKO全日本大会決勝戦で多田大祐に敗れているだけに、リベンジも見据えていることだろう。
カパナーゼは昨年の新極真会移籍後、全ヨーロッパ大会2024重量級準優勝、2024ヨーロピアンカラテチャンピオンシップ優勝とすぐに結果を残した。39歳にしてなお強さに磨きがかかるベテランは、日本にとって危険な存在となるだろう。
その他、JFKO全日本大会では5大会連続で入賞を続けている後藤優太(空手道MAC・日本)、第1回ヨーロッパフルコンタクト大会重量級で優勝を争ったパウリウス・ジマンタス(新極真会・リトアニア)とアンタナス・クリバヴィシウス(新極真会・リトアニア)、第19回全アジアフルコンタクト大会重量級を制したウラジミール・アルチュシン(新極真会・カザフスタン)も優勝圏内にいる。


