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【RIZIN】堀口恭司がセルジオ・ペティスとの再戦で判定勝ち、クレベルがアーチュレッタを初回ヒールフックで極める! 上田がコバルチェクに一本負け、無敗シェイドゥラエフが武田に一本勝ち、ダウトベックが6連続1R勝利「王者目指す」、ベイノアが体重超過のケースに判定勝ち

2024/06/09 13:06

▼第5試合 RIZINライト級(71.0kg)5分3R
〇スパイク・カーライル(米国/Kings MMA Anaheim / Treigning Lab)=70.95kg
[3R 1分11秒 リアネイキドチョーク]

×キム・ギョンピョ(韓国/Redhorse MMA)=70.75kg

 カーライルは、レスリングをバックボーンに、2017年9月にプロデビューし、MMA14勝6敗。



 カリフォルニアのローカルイベントCCWでプロデビューし、そのCCWのほかCXF、LFAなどでキャリアを重ねる。20年2月より参戦のUFCでは、デビュー戦でアーロン・クルーズを相手に1R KO勝利も、その後は2連敗を喫した。21年はLFA、Ballys Fight Night、Cage Warriors、Bellatorの4試合をこなし全てKO・一本勝利を挙げた。つづく22年4月、初参戦のRIZINで武田光司にフロントチョークを極め一本勝ちし全フィニッシュの5連勝と勢いに乗る。しかし10月のBellatorではAJ・マッキーのライト級転向デビュー戦で判定負けを喫した。その後23年5月、ライト級王者ホベルト・サトシ・ソウザとのノンタイトル戦、9月の堀江圭功戦も判定で落とし、悔しい3連敗中。崖っぷちから這い上がるべく、RIZIN2連勝中のキム・ギョンピョを今大会で圧倒的に倒し、再起を狙う。なお日本のカルチャーを愛好しており、ゲームや漫画のキャラクターに扮しての入場が毎回好評を博している。



 ギョンピョは、19歳の頃から韓国の名門MMA STORYで格闘技を始める。15年2月にROAD FCでプロデビュー。MMA14勝6敗。



 THE OUTSIDER、ロシアのMFPなどにも参戦し5連勝を飾る。17年10月、ROAD FCで現在UFCライト級トップランカーのアルマン・ツアルキャンに惜敗した。19年7月のHEATライト級王座戦での勝利を含め4連勝と勝ち星を重ねると、1敗を挟みROAD to UFCの切符を手にする。トーナメント準決勝ではインド出身で無敗のアンシュル・ジュブリを相手にスプリットで敗れはしたものの韓国の選手ならではのフィジカルや気持ちの強さをアピールした。



 約4年振りの日本での試合にしてRIZIN初参戦の23年4月、持ち前の打撃で2連勝中の宇佐美正パトリックからリアネイキッドチョークでタップを奪うと、11月はアウェーのアゼルバイジャンでトゥラル・ラギモフを1R僅か21秒でパウンドアウトして見せた。今年2月に予定されていた矢地祐介戦は、怪我により欠場を余儀なくされた。今回UFCやBellatorなど世界の舞台を経験してきたカーライルを相手にフィニッシュ勝利を挙げて確固たる実力を証明するとともに、RIZINライト級上位陣を射程距離に収めたい。



 1R、
サウスポー構えのカーライルは右オーバーハンド。オーソのギョンピョはワンツー。カーライルはスイッチしてオーソに変えて左インロー。ギョンピョのダブルレッグを差し上げて四つに持ち込む。コーナーに押し込むギョンピョにカーライルは左オーバーフック。体を入れ替えるカーライルにギョンピョも戻し膠着ブレーク。



 中央再開。左ジャブで前に出るギョンピョ。カーライルは右。ギョンピョは左ハイもガード上に当てる。回るカーライルが右目尻をカット。ギョンピョの右ヒザがローブローとなり中断。



 ギョンピョに「注意」で再開。組むカーライルに体を入れ替えるギョンピョがコーナーに押し込む。組んだまま左ボディを突くカーライルにダブルレッグに入るギョンピョだが、差し上げるカーライルは左ハイ。互いに左右の連打もダブルレッグに入るギョンピョ。すぐに差し上げるカーライルは、右のサイドキックを見せるもギョンピョがかわしてゴング。



 2R、
ともにオーソドックス構え。左ジャブを突くギョンピョ。回るカーライルは右で差して組み。四つから互いに左を狙い離れる。ダーティボクシングから左を振るギョンピョ。右前蹴りをボディに突く。入れないカーライル。ギョンピョは右ボディを当てる。さらにワンツーの右。ダブルレッグに入るも切るギョンピョ。ギョンピョも右目下を晴らす。



 サウスポー構えから左フックのダブル、さらに左に一瞬腰を落としてギョンピョ! 詰めるカーライルはギョンピョの脇潜りバッククリンチし、背後からヒザを連打。コーナーでギョンピョが正対して離れてゴング。




 3R、
左ジャブの刺し合いで前に出るのはギョンピョ。右ストレートを喉元に届かせると、カーライルは首相撲ヒザ! そこからすぐにダブルレッグテイクダウンに移行! すぐにバックを奪うと、立ち上がろうとしたギョンピョの背中に乗り、絶妙なポジションですぐに両足をかけて絞めに! 後方に引き込んでリアネイキドチョークで絞めるとギョンピョが失神! カーライルがギョンピョに初の一本負けを記録させる2年ぶりの勝利を掴んだ。



 ベルセルクのTシャツを着こんだカーライルは、「ありがとうございます。ニッポン! 2年ぶりの勝利、3連敗中でしたが、愛している舞台で勝てて嬉しく思います。ライト級でサトシ選手とルイス・グスタボ選手がタイトルマッチをやると思いますが、次のチャレンジャーは自分です。そしてギョンピョ選手、強かったです。拍手を」と語り、最後は『やったあ!』と日本語で語った。

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