▼第7試合 GRACHAN選抜 vs BRAVE軍 対抗戦 ライト級 5分2R 延長1R
〇藤村健悟(和術慧舟會TLIVE)70.50kg
[延長判定3-0]
×高橋正寿(BRAVE)70.65kg
藤村健悟は、近年の試合で回転系の寝技やサブミッションでフィニッシュを量産しているオールラウンダー。とはいえ、基本的には打撃の応酬を好まず、積極的にグラウンドへ持ち込んで勝負を決めるスタイルが特徴だ。計量後、藤村は「必ず勝ちます」と一言。
一方、高橋正寿はレスリングと柔術のハイブリッドファイター。柔術大会で優勝を果たすなど、国内トップクラスのグラウンドテクニックを持つ。高橋は計量後「負ける要素は無いと思っているので、問題ないです」と返している。
両者とも寝技のフィニッシュ力が高い一戦だけに、序盤からどちらが先に有利なポジションを奪うかが勝敗の鍵となるだろう。特に藤村が回転系の動きを使って一気にテイクダウンやサブミッションへ移行するのか、高橋がレスリング力を活かしてトップをキープし、自慢の柔術で極めを狙うのか。
“打撃戦よりもグラウンドでの決着”の可能性が高い試合ながら、両者ともに一本を奪い合う攻撃的な寝技を展開するため、スリリングな瞬間が続くことは間違いない。
1R、ともにオーソドックス構え。ジャブ突く藤村に、高橋は右ロー。右前蹴りで前に。そこにボディロックテで組んだ藤村は崩して背後からバッククリンチでヒザ。クラッチ切り離れる高橋。
右前手のダブルで前に出ると、藤村の組みをがぶって右のパウンド。座る藤村は左で差してシングルレッグへ。右小手でがぶりの高橋にレッスルアップ。互いに投げの打ち合いから立ち上がり右差しで押し込む高橋は右ヒザ。四つで藤村もヒザを返しホーン。
2R、中央を取る藤村。高橋の左ジャブの打ち終わりに組むが、剥がした高橋から組んでボディロックテイクダウン! すぐに立ち上がる藤村はキムラクラッチで回すとトップの取り合いは藤村が上。
ケージまで運んで頭を詰まらせるとハーフに。スイープ狙う高橋の左手にストレートアームバー、さらにキムラ狙いもヒジ抜く高橋は下のままホーン。本戦判定0-0ドローで延長戦へ。
延長1R、左ジャブダブルからシングルレッグテイクダウンの藤村にギロチンで回そうとする高橋だが、首抜きトップの藤村はハーフの高橋にパウンド。金網で上体を立てようとするが、横に寝かせる藤村はパウンドから肩固め、バックからおたつ4の字ロック、リアネイキドチョーク狙い、首守る高橋に最後はパウンドでホーン。
延長判定3-0で藤村が勝利した。