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【GRACHAN】芳賀ビラルがダリに完封勝利。岸本が草訳から左でダウン奪い判定勝ちで対抗戦はBRAVE軍が勝ち越し。藤村が高橋下す、テムが後藤に一本勝ち、望月がナカハラに判定勝ち、長野が極め、武田が鮮烈ヒザ

2025/03/02 13:03

GRACHAN選抜 vs BRAVE軍 対抗戦

▼第8試合 GRACHAN選抜 vs BRAVE軍 対抗戦 ライト級 5分2R 延長1R
×草訳駿介(リバーサルジム立川ALPHA/同級5位)70.65kg
[判定0-3]

〇岸本篤史(BRAVE/同級4位)70.75kg
※対抗戦はBRAVE軍が3-2で勝利

 ライト級4位の岸本篤史(BRAVE/同級4位)と5位の草訳駿介(リバーサルジム立川ALPHA/同級5位)がサバイバルマッチに臨む。

 草訳駿介は192cmというライト級屈指の長身から繰り出すロングレンジのパンチが最大の武器。かつて野球に打ち込んでいたことで培った強靭なリストから生まれる一撃は、前戦でベテラン小谷直之をTKOした勢いそのままに相手を仕留める破壊力を持つ。一方、岸本篤史は上下を打ち分けるパンチのバリエーションが豊富で、パワフルなボディブローも含めてストライカーとしての完成度を高めている。

 岸本は、RIZINでビクター・コレスニックに敗れた後、2023年10月にダリとドロー。12月に林にスプリット判定負け、2024年3月に芳賀に判定負けで連敗したが、2024年12月の前戦で大道翔貴に2R 左フックでダウンを奪いパウンドでTKO勝ち。計量後、岸本は「面白い打撃戦になると思うので楽しみです」とコメント。

 草訳は191cmの長身を活かし、2023年12月から怒涛の3連勝も、2024年9月大会では、芳賀ビラル海の負傷欠場により急遽、植田豊と対戦し、一本負け。12月の前戦で小谷直之に2R TKO勝ちで再起を遂げている。計量後は「速攻で倒します、応援よろしくお願いします」と語った。

 岸本のボクシングに草訳はスタンドでいかに立ち合い、金網際を制するか。両者ともGRACHANライト級ランキング上位に位置するだけあって、打撃戦の火力は折り紙付き。序盤からKOを狙った激しい殴り合いとなるのか、それともMMAの総合力を活かした作戦が飛び出すのか――試合の行方はまさに未知数だ。

 打撃が得意な者同士だからこそ、先に距離を制するのがどちらかが大きな勝敗のカギを握る。対抗戦のメインを飾るにふさわしい、剛腕同士のぶつかり合いに注目したい。

 1R、サウスポー構えの岸本に、オーソの草訳は右ローから。詰める草訳に岸本は左ストレートでダウンを奪うとガードから立つ草訳はジャブから作り直しヒザ。

 左ボディから右を突く草訳。詰める岸本は再び左からのニータップで草訳に尻餅を着かせる。立ち上がり入りに左を突く岸本。左ロー。草訳も右ロー。しかし追う岸本はワンツーの左を再び当てて、右から左! 回る草訳は前蹴りで距離を取るが岸本は右も当てる。

 2R、右ローから左ミドルに繋ぐ草訳が圧力をかけて右ボディストレート、サイドキック。バックフィストは空振り。右ボディからヒザ蹴りを効かせた草訳。若干下がった岸本に詰めるが、そこにシングルレッグテイクダウンの岸本は、下から足関節狙いの草訳を潰してパウンド。立つ草訳の背後からヒザ。

 岸本の入りに右ヒザ、テンカオを2度突く草訳! しかしここで組む岸本は右で差して押し込み。ブレーク。右インロー、前蹴りの草訳。岸本は右ジャブ、左ストレート! アゴが上がる草訳は右の相打ち! 右ストレートで詰めるが、岸本は体を入れ替え、右で差してホーン。判定は3-0でダウンを奪った岸本が勝利した。

 岸本は、「勝ったり負けたりのなか応援ありがとうございます。一回タイトルマッチも経験させてもらっているんですけど、いま連勝できているのでまた僕もそこにからめるように頑張ります」と語った。

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