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【UFC】キャノニアが“ロボコップ”ロドリゲスを4R TKO、サディコフが戦慄ブラジリアンキックでボンフィム兄をTKO、弟ガブリエルは失神一本勝ち。ザラルがケイターに判定勝ちで4連勝、フライ級でアギラー破ったエステバムが13戦無敗に、RIZINで元谷破ったモラレスがスミスに敗れる、ウォルケルが連続ヒール極める

2025/02/16 06:02
【UFC】キャノニアが“ロボコップ”ロドリゲスを4R TKO、サディコフが戦慄ブラジリアンキックでボンフィム兄をTKO、弟ガブリエルは失神一本勝ち。ザラルがケイターに判定勝ちで4連勝、フライ級でアギラー破ったエステバムが13戦無敗に、RIZINで元谷破ったモラレスがスミスに敗れる、ウォルケルが連続ヒール極める

(C)Zuffa LLC/UFC

 2025年2月15日(日本時間16日朝6時~)『UFC Fight Night: Cannonier vs. Rodrigues』(U-NEXT配信UFC Fight PAss配信)が米国ラスベガスのUFC APEXにて開催された。

『UFC Fight Night: Cannonier vs. Rodrigues』速報

▼ミドル級 5分5R
〇ジャレッド・キャノニア(米国)18勝8敗(UFC11勝8敗)185.5lbs/84.14kg
[4R 0分21秒 TKO]

×グレゴリー・ロドリゲス(ブラジル)16勝6敗(UFC7勝3敗)186lbs/84.37kg

 メインはミドル級の5分5R。前日計量では、ジャレッド・キャノニア(米国)が185.5lbs(84.14kg)、UFC3連勝中のグレゴリー・ロドリゲス(ブラジル)が186lbs(84.37kg)でいずれも非王座戦に適用される+1ポンド規定内でパスしている。

 同級では、9日に王者ドリカス・デュ・プレシがショーン・ストリックランドを下し2度目の王座防衛を果たしたばかり。そしてその前週にはナッソージン・イマボフが元同級王者イズラエル・アデサニヤを2R TKOに下して1位に。2位のストリックランドに次ぐ3位はハムザト・チマエフ、4位がイズラエル・アデサニヤ 、5位がロバート・ウィテカー、6位がカイオ・ボハーリョ、そして7位にジャレッド・キャノニアがつけている。8位のマービン・ヴェットーリは3月15日に、2連勝中の9位のロマン・ドリーゼと対戦することになっている。

 2023年6月のヴェットーリ戦の判定勝ち後、2024年6月にイマボフにTKO負けし、8月の前戦でもボハーリョに判定負けを喫しているキャノニアにとって、ランキング外のロドリゲスに敗れて3連敗となれば、7位の座は一気に落ちることになるだろう。

 初メインの“ロボコップ”ロドリゲスはUFC7勝2敗。2023年8月にブルーノ・フェヘイラの左ストレートにKO負けも、以降は3連勝中。デニス・トゥルーリンを1R KOに下すと、ブラッド・タヴァレスを3R TKO。2024年7月の前戦でクリスチャン・リロイ・ダンカンに判定勝ちでランカーへの挑戦を決めた。

 1R、ともにオーソドックス構え。ジャブを見せるキャノニアに、右ローのロドリゲス。キャノニアは左インロー。ロドリゲスは強い右ミドルを2発。下がるキャノニアだが、踏み込んでの右を突く。

 キャノニアの右ローをチェックするキャノニア。しかしロドリゲスは右をガード上に当ててキャノニアは尻餅。立ち上がりシングルレッグから組むキャノニアは左差しで押し込み。両差しでヒザを突く。突き放したロドリゲスが左右で前に。キャノニアも右で押し戻すと、ロドリゲスは左ボディ、さらにシングルレッグで崩すが、キャノニアは立ち上がり。

 キャノニアの左ローに右を合わせに行くロドリゲス。下がるキャノニアも左を返すが軸がブレる。右を当てたロドリゲスに崩れたキャノニアは下からシングルレッグ。それをがぶるロドリゲスに、キャノニアはシングルレッグテイクダウン。ケージ際ですぐに立つ191cmのロドリゲスは頭がケージより上に出ている。ホーン。ロドリゲスのラウンドも両者のスタミナは?

 2R、詰めるのはキャノニア。ともにジャブの刺し合いから右カーフはキャノニア。下がりながらも右を当てるロドリゲスに、怯まず左ハイを見せるキャノニア。

 左ジャブのロドリゲスはキャノニアの右オーバーハンドをかわす。キャノニアは左ボディから組んでヒザ蹴り。ロドリゲスも右ボディを返す。右カーフのキャノニア。左ジャブのロドリゲスは初回より手数を落とす。

 ワンツースリーで前に出るロドリゲスに右カーフのキャノニア。その入りに右ボディを突くロドリゲス。キャノニアはサウスポー構えになり、左インローをヒット。ロドリゲスは右ストレート。ロドリゲスのローとキャノニアがヒザ蹴りが交錯しキャノニアが尻餅もすぐにレッスルアップで立ち上がり。押し込みアッパー。ロドリゲスも右前蹴りも動きが減る。セーブしたのか、ガス欠か。キャノニアが取り戻したラウンドに。

 3R、左ジャブのロドリゲス。キャノニアは左インロー。右カーフ。ロドリゲスは足を効かされたか。キャノニアは右オーバーハンドから左を狙う。右ミドルを返すロドリゲス。右ストレートはかわすキャノニアは左ジャブを突く。

 ロドリゲスは左ジャブから右で詰めるが、キャノニアも左を打ち返してシングルレッグ。片足立ちで残したロドリゲスは、自身もシングルレッグを見せてから左! キャノニアも左を返すと、ロドリゲスは笑顔。

 ワンツーで前に出るロドリゲスはシングルレッグ。切るキャノニア。ロドリゲスは首相撲からヒザを狙うが、キャノニアは近距離でヒジ! ダウンしたロドリゲスにパウンドもガードで凌ぐロドリゲスは左目周辺をカット。ロドリゲスのダメージはいかに。

 4R、右から左フックを当てて前進するキャノニアは右ジャブ、右ボディを効かせると、左右ラッシュから左の連打でロドリゲスをケージに詰めてダウンを奪い、パウンド。5R経験の多いキャノニアは初回の劣勢から盛り返してTKO勝ち。2連敗から復活したキャノニア。ロドリゲスはUFC3連勝でストップ。

 試合後、キャノニアは「あの戦いで俺は何度か傷ついたと思うけど、当然のこと。グレゴリーは猛烈な打撃をし、ビッグショットを放っていたから嵐を呼び起こしていた。でも、その嵐に負けず、本当にタフな場面でも冷静さを保つことができた。仰向けで死ぬくらいなら、立って死んだほうがましだ。このような試合の準備をしてくれたチームに感謝したい。ファイトナイトの会場に足を踏み入れると、毎回が新品のような気持ちになるんだ。その経験を生かすのは難しい。メインイベントは7回目だ。これは事実だが、俺は絶対にチームを頼りたい。彼らはこのキャンプ全体を通して僕を助けてくれるし、僕の改善はこの試合で間違いなく表れた。

 まあ、3ラウンド終了のゴングが聞こえなかったから、試合を終えたと思ったんだ。立ち上がって周りを見回したら、どうして誰も俺みたいに興奮してないんだろうって思ったよ(笑)。でも、ラウンドが終わっただけだと再確認したんだ。コーナーマンは外からどう見えたか、メッセージを送り続けた。俺は彼にケージを背負わせた。彼は傷ついていたし、ペースダウンしていた。最高の気分だったよ。必要ならあと5ラウンドはできたし、もちろん殴られることもなくね。気分は良かった。チームMMAラボのエリートたちに一日中エールを送りたいね」と語った。

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