2023年6月17日(日本時間18日)、米国ネバダ州ラスベガスのUFC APEXにて『UFC Fight Night: Vettori vs. Cannonier』が開催された。
▼ミドル級 5分5R〇ジャレッド・キャノニア(米国)17勝6敗(UFC10勝6敗)185.5lbs/84.14kg[判定勝3-0] ※49-45×2, 48-46×マービン・ヴェットーリ(イタリア)19勝7敗(UFC9勝5敗)185.5lbs/84.14kg
ミドル級3位のヴェットーリと、4位のキャノニアが5分5Rで対戦。
イタリアのヴェットーリは、キックベースで様々なジムをかけもちしてMMAを習得。2012年から英国に渡りロンドン・シュートファイターズ等で2年間修業、その後、米国に移住し、キングスMMA、エクストリーム・クートゥーアー等でトレーニングしてきた。
2016年8月からUFCに参戦し、2018年4月にイスラエル・アデサニヤにスプリット判定負け。その後、オクタゴンで5連勝で、2022年6月に王者アデサニヤとの再戦にこぎつけるも判定負け。その後、パウロ・コスタにライトヘビーで勝利し、2022年9月にロバート・ウィテカーに判定負け。2023年3月の前戦でロマン・ドリーゼに判定勝ちしている。これまでの6敗でフィニッシュされたことがないタフファイターだ。
対する“ザ・キラ・ゴリラ”キャノニアは、ヘビー級からミドル級まで落としてきたハードパンチャーだが、2022年2月のデレク・ブランソン戦でのTKO勝ち以降の2試合は判定決着。近年の黒星は、ヴェットーリと同じくウィテカーとアデサニヤの2強に判定で敗れている。2022年12月の前戦のショーン・ストリックランド戦は慎重な試合運びのなかスプリット判定勝ちしている。
1R、ともにサウスポー構え。キャノニアの右をかわして左を当てたヴェットーリ! 組みを剥がして詰めるもキャノニアも「来い」と招く。オーソにするキャノニアは右ロー、さらに右ストレートを返す。
左インローのヴェットーリ。さらに左ミドルを腹にヒットさせる。詰めるキャノニアはサウスポー構えになりガードを固めて右ジャブ。ヴェットーリも右ジャブをトリプルで突くと、またも左ストレート! 被弾したキャノニアは後退しオーソに戻す。ワンツーの右から左ボディはキャノニア。さらに右フックで詰めると、キャノニアの左をかわす。
2R、オーソで入るキャノニア。ヴェットーリは右ジャブのダブル。キャノニアは右フックで詰めるが、ヴェットーリは左にサークリングする。ヴェットーリの左の打ち終わりに右ストレートを当てたキャノニア!
詰めるとワンツーの右! 金網に詰めると左右から右フック。左ローに右ローを合わせてこかすと上からパウンド! シングルレッグのヴェットーリを潰してヒジ、パウンド。ヴェットーリは立ち上がると、金網背にボディ打ちも被弾。キャノニアの右にアゴが上がるヴェットーリ。さらにワンツーに後退も倒れないヴェットーリ。キャノニアは詰めて右を当てる猛攻も、残り20秒でヴェットーリも左を突いて反撃する。
3R、オーソで左から右はキャノニア。ボディストレートも。ヴェットーリもサウスポー構えから左ストレート。キャノニアの組みを剥がして左ハイ。さらに右ストレートにアゴが上がるヴェットーリだが、左ミドルを返す。詰めるキャノニアはダブルレッグテイクダウン&パウンド。金網使い立つヴェットーリは左ヒジを返すと、ボデロックで背後から足をかけてテイクダウン。
立ち上がるキャノニアは正対して突き放すと右ストレートで前に。ヴェットーリは右から左でキャノニアの動きを一瞬止める。
4R、先に右ロー、左インローのヴェットーリ。しかしオーソのキャノニアは右ストレートを返す。離れて左ミドルを突くヴェットーリ。左ミドルハイもガード上に。サウスポー構えも見せるキャノニアだが、オーソに戻してダブルレッグテイクダウン! ここもすぐに立つキャノニア。
外足の左に回り込んでの右を打つキャノニア。ワンツーの右をヒット! 左カーフも。被弾しながら回り込んだヴェットーリ。手数は圧倒的にキャノニアのスタッツ。詰めて四つも離れるとヴェットーリは左ハイをガード上に返す。
5R、左ミドルハイのヴェットーリ。ブロックするキャノニアは右ストレートも前手の右を返すヴェットーリ。右インローを突くキャノニア。ヴェットーリも左インロー。キャノニアは速い右ストレートでヴェットーリの頭を上げさせる。組んだヴェットーリを剥がすキャノニアは常に圧力をかける。互いに左ミドルハイの打ち合いから、詰めるキャノニアは右ヒジ。下がるヴェットーリも右ジャブを突くが、左ハイも軸が乱れる。右の連打で詰めて残り1分30秒でダブルレッグテイクダウンを奪うキャノニア!
ヴェットーリを寝かせて金網に頭を詰まらせての右ヒジ! 1発で出血が大きくなるヴェットーリは金網使い立ち上がる。アッパーから右を返すヴェットーリに、またもキャノニアが右ストレートで前に出てホーン。
判定3-0(49-45×2, 48-46)でキャノニアが勝利した。
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▼ライト級 5分3R〇アルマン・ツァルキヤン(アルメニア)20勝3敗(UFC7勝2敗)155.5lbs/70.53kg[3R 3分25秒 TKO] ※パウンド×ジョアキム・シウバ(ブラジル)12勝4敗(UFC5勝4敗)155.5lbs/70.53kg
ライト級8位のツァルキャン8位と、ノーランカーのシウバが対戦。
UFC6勝2敗のツァルキャンはフリースタイルレスリング出身。2つの黒星は2019年4月に現王者のイスラム・マカチェフに判定負けしたのと、クレベル・コイケに勝利しているマテウス・ガムロに2022年6月に判定負けしたもの。マカチェフから初のテイクダウンを奪ったことでその名を轟かせた。ロシアMFP時代には元UFCのジュニオール・アスンサオや佐藤豪則にも判定勝ちしている。12月の前戦ではダミール・イスマグロフに判定勝ち。4月にヘナト・モイカノ戦が組まれたが、モイカノ欠場で試合がキャンセルされている。
対するシウバは、MMAプロデビュー後、9連勝でPANCRASEにも参戦したグライコ・フランサと2015年3月の「The Ultimate Fighter Brazil Season 4」決勝で対戦。一本負けしたものの、2015年9月にUFCデビュー。3連勝後は2勝3敗。ナスラット・ハクパラストとリッキー・グレンにKO負けも、2022年10月の前戦ではジェシー・ロンソンに2R、跳びヒザからのパンチでTKO勝ちしている。
1R、ともにオーソドックス構え。左ミドルハイをガード上に当てて圧力をかけるツァルキャンは蹴りを繰り出すシウバの蹴り足を掴んで詰めてダブルレッグテイクダウン。右足をヒザ上に乗せて金網に詰めてヒジ打ち。
腰を切り足をフルガードにするシウバ。背中を見せて立とうとするが、そこに左足をかけてバックテイクするツァルキャンは二重がらみ。頭を相手の頭後ろにつけて立たせず、右手首を背後からコントロール。シウバの起き際を足をかけてコントロールして残り10秒で右ヒジを強振する。
2R、左ミドルを打つツァルキャン。さらにワンツーの右。ワンツーから右ヒジを見せるツァルキャン。押し込むと右で差して右の大内刈も狙う。ここは残して離れるシウバは右を突き、左フックをヒット。
ツァルキャンは角度をつかて左ロー。シウバの左右フックをダッキングしてかわす。右ストレートで飛び込み、かかと落としで飛び込むツァルキャン。金網背にシウバもヒザ蹴りで応戦。右から右ストレートのツァルキャン。しかし、その打ち終わりに右ストレートを当てたシウバはツァルキャンをグラつかせる!
効かされながらも組みに行くツァルキャンはダブルレッグテイクダウン。ガードの中で回復を待ち、エルボーを落とすが、シウバも下からオモプラッタを仕掛ける。
3R、右を振り、右で脇差し前に出るツァルキャンはボディロックで絞ってテイクダウン! 左でパス。シウバの立ち際をがぶろうとするが、抜けるシウバ。
詰めて距離を無くすツァルキャンは左で差して押し込み。シウバは右で小手を絞り、左ヒザ。しかしその蹴り足を抱えてテイクダウンはツァルキャン! 下になり左ヒジの連打を受けるシウバ。止められてもおかしくないが、上体を起こしたシウバはガードに戻そうとする。
なおもツァルキャンはパウンドからパス、マウントから激しい両手による鉄槌連打に、キース・ピーターソンレフェリーは遅めのストップに入った。
MMA20勝3敗。UFC2連勝を決めたツァルキャンは試合後、「彼はタフだった。これで俺がナンバー1コンテンダーだ。 知ってるだろう? 前回イスラム・マカチェフと戦った時、あなたは俺に3週間の準備期間しか与えなかった。もし8週間あればスマッシュしてやるよ」と、ライト級王座王座挑戦をアピールした。
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▼ミドル級 5分3R〇アルメン・ペトロシアン(アルメニア)9勝2敗(UFC3勝1敗)186lbs/84.37kg[判定3-0] ※30-27, 29-28×2×クリスチャン・リロイ・ダンカン(英国)8勝1敗(UFC1勝1敗)186lbs/84.37kg
ONEで活躍中のキックボクサーのアルメン・ペトロシアンと同じく、キック出身でMMAファイターとなったペトロシアン。
Contender Series 2021で1R KO勝ちしてUFCと契約すると、グレゴリー・ロドリゲスにスプリット判定勝ち、カイオ・ボハーリョに判定負け。2022年10月の前戦では、AJドブソンに判定勝ちしている。
対するダンカンは、MMA8勝無敗。Cage Warriorsミドル級王者となり、2023年3月に地元英国大会でUFCデビュー。ドゥスコ・トドロビッチの負傷によるTKO勝ちで白星発進している。
1R、サウスポー構えのダンカンは後ろ廻し蹴り、サイドキックなど変則的な蹴りの動き。オーソのペトロシアンはカーフキック。ダンカンのアッパーに右ストレートを合わせる。
右の後ろ廻し蹴りを空振りしてそのままサウスポー構えになるダンカン。そこにワンツー、ローとつなぐペトロシアンは、ダンカンの右かかと蹴りをかわして上げた足を掴んで金網に押し込みバック狙いも離れるダンカン。
右バックフィストを見せるダンカンも右ロー。ダンカンの左ジャブをかわして右を差し込むペトロシアンは、サウスポー構えになるダンカンにインローを当てる。
左右の蹴りで詰めるダンカン。ペトロシアンは左ミドルを当てると左ボディストレート。右の後ろ廻し蹴りも。ダンカンは背中を見せる半身で近づくとそこにペトロシアンは右ローを打つ。
2R、右カーフ、左ミドルとリズムよく蹴りを叩きこむペトロシアンは、ダンカンのダブルレッグを切って、さらにダンカンのバックフィストをかわしてスタンドバックも深追いせず。
ジャブの刺し合いはペトロシアン。ダンカンは長いコンパスで右ロー。左前蹴り。ペトロシアンはワンツーから左ミドルに繋ぐ。ペトロシアンのパンチをスウェイでかわすダンカンだが、ケージに詰まると右を被弾。
組んだダンカンが体を入れ替え押し込むが、ペトロシアンも入れ替え、ヒジを打って離れる。続く同じ展開でここも金網を背にしないペトロシアンは右で差し上げ押し込み、離れる。
ペトロシアンの右ローに左をかぶせに行くダンカン。左で差して組んで崩そうとするが、残したペトロシアンが上になってホーン。
3R、バックフィストから右を打ち、縦ヒジも狙うダンカン。かわすペトロシアンは右インロー。左ジャブの刺し合い。ダンカンのトリッキーな蹴りに正攻法のキックで上下に突く。サウスポー構えにスィッチを見せてオーソに戻すペトロシアンに、右で差して組んだダンカン。左で小手に巻き、右で差し上げて体を入れ替えるペトロシアンは、バックヒジで離れる。
飛び込む右のバックフィストはダンカンも、かわしたペトロシアンは、自ら組んで小外がけでテイクダウン! ダンカンはクローズドガードに。下からの三角絞め狙いをかわしてサイドにつこうとすると、ダンカンも亀から立ち上がり。しかしそこについていくペトロシアンはスタンドバック。正対際に首相撲ヒザ。
離れるペトロシアンは、どこで切ったか最後に左目周辺から出血も、ダンカンの後ろ廻し蹴りをかわしてホーン。組みの進化を見せて、MMA8連勝中だったダンカンを判定3-0(30-27, 29-28×2)で下して2連勝をマークしたペトロシアンは、「ダナ、トップ15ファイターと戦わせてくれ。準備はできている」と上位陣との対戦をアピールした。
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▼フェザー級 5分3R〇パット・サバティーニ(米国)18勝4敗(UFC5勝1敗)145lbs/65.77kg[2R 1分48秒 肩固め]×ルーカス・アウメイダ(ブラジル)14勝2敗(UFC1勝1敗)145.5lbs/66.00kg
元Cage Fury FCフェザー級王者、柔術黒帯のサバティーニは、2021年4月のUFCデビューから2戦目にヒールフックでジャマル・エマーズに一本勝ちするなど4連勝。2022年9月の前戦で、デイモン・ジャクソンに1R KO負けで連勝が止まった。
元Jungle Fight王者のアウメイダは、Contender Series 2021でダニエル・ゼルフーバーに判定負け。2022年6月のUFCデビュー戦ではフェザー級で戦い、マイク・トリザーノと倒し倒されの激闘の末、3R TKO勝ち。6月10日にハキーム・ダオドゥが欠場するなど、3つの試合キャンセルを経て、同じ32歳のサバティーニと対戦する。
1R、右を振って右で差して金網に押し込むサバティーニ。ボディロックから左足をかけて後方にテイクダウン。両足をヒザ上に乗せてコントロールして背中を着かせると、右で差してハーフからパウンド。左ヒジも突いて削る。
立とうとするアウメイダを寝かせるサバティーニ、足を抜いてニアマウント、パウンド。アウメイダの左手を後ろ手に掴んでのパウンド。さらにマウントからパウンド、ヒジ連打! 腕十字も狙いながら圧倒する。
2Rもシングルレッグから右で差して押し込むサバティーニ。アウメイダは左で差し返すが、左差しに変えたサバティーニは1R同様に左足をかけて崩し際に今度は脇を潜りスタンドバックからアウメイダの正対際を潰してテイクダウン。ニーオンから肩固め、左サイドに抜けて中腰で上から絞めてタップを奪った。
2022年12月にはグラップリング大会「Fury Pro Grappling 6」でアレックス・カサレスにもリアネイキドチョークで一本勝ちしているサバティーニは、「危険な相手だと思っていたが、納得できる試合ができて嬉しい。家族や練習仲間のおかげだ」と語った。
さらに、どんなマインドセットで再起戦に臨んだかを問われ、「選択肢は2つだ。1、自分をベストな状況に置くこと。2、置かれた状況の中で、自分のベストを引き出すこと。自分は、2を選択する」と語った。
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▼ライト級 5分3R〇マヌエル・トーレス(メキシコ)14勝2敗(UFC2勝0敗)156lbs/70.76kg[1R 1分50秒 KO] ※左ヒジ×ニコラス・モッタ(ブラジル)13勝5敗(UFC1勝2敗)155.5lbs/70.53kg
メキシコのトーレスはContender Series 2021で1R TKO勝ちでUFCと契約。2022年5月のUFCデビュー戦でフランク・カマチョに右フックで1R KO勝ち。7KO・TKO、6SUBと立っても寝てもフィニュシュする28歳。
ブラジルのモッタは、Contender Series 2020で判定勝ちでUFCと契約。2022年2月のUFCデビュー戦ではジム・ミラーに2R TKO負けも、2022年9月の2戦目はキャメロン・ヴァンキャンプに1Rに左フックからパウンドでTKO勝ちしている。9KO・TKOの30歳。
1R、ともにオーソドックス構え。インロー、右前蹴りのトーレスに、ガード固めるモッターはワンツー、さらにステップインしてワンツースリーの左を当てる。スイッチするトーレス。
インローを突くモッタ。しかし、トーレスはモッタの右からの左の入りに、サウスポー構えから踏み込んでの左ヒジ! モッタが崩れ落ち、メキシコのトーレスがKO勝ち。
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▼ウェルター級 5分3R〇ニコラス・ダルビー(デンマーク)22勝4敗(UFC6勝3敗)170.5lbs/77.34kg[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×ムスリム・サリコフ(ロシア)19勝3敗(UFC6勝2敗)170lbs/77.11kg
1R、ともにオーソドックス構え。散打出身のサリコフは右カーフから。さらに前蹴り、ジャブ。ダルビーは左ミドルハイ、インローを当てる。ワンツーから左フックをガード上に突くサリコフ。右のジャンピングエルボーも。さらに右の後ろ蹴りを腹に突く。芦原空手出身のダルビーは右下段蹴り。もらいながらも掴んで詰まるサリコフ。右のバックフィストで飛び込みも避けるダルビー。サリコフは左ストレートを当てる。しかし、ダルビーが左ハイを当てると、サリコフは崩れるが、組んで凌ぐ。
2R、ニータップから上で組んで押し込むダルビー。両脇を差し上げ、体を入れ替えるサリコフに、ダルビーは高いヒザ。離れるサリコフは再び後ろ蹴りを当てる。圧力をかけるダルビーに下がりながらアッパーも狙うサリコフだが、ダルビーはダブルレッグから四つに組んで右のヒザへ。
そのヒザ蹴りを掴んでテイクダウンするサリコフだがすぐに立つダルビーはボディロックからテイクダウン! シングルバックからツイスター狙い、上になりレッグドラッグでパウンド。足を戻して立ち上がるサリコフ。すぐに詰めるダルビーはハイクロッチ狙い。放し際に左ハイ! さらにハイでサリコフのバランスを崩す。
3R、リズムよく攻めるダルビーは左ハイ、さらに左で差して組んで押し込み、右で差し返すサリコフにすぐに元に戻すダルビー。左で差して金網に押し込み左ヒザ。突き放すサリコフを追い、左右で詰めて再び押し込み。サリコフも離れ際に左右を狙うが、ダルビーはすぐに詰め両脇差し、ヒザ。放しても左ヒジ。左ハイを混ぜながら、ボディロックからテイクダウンを奪い、上のままゴングを聞いた。
判定は3-0(30-27×2, 29-28)でダルビーが勝利。オクタゴン3連勝をマーク。試合後、デンマークのダルビーは「俺の方がスタミナがあるのは分かっていた。30戦目でランカーと戦いたい。11月に誕生日(39歳に)だ。ちょうどいい」と語った。
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【プレリム】
▼フライ級 5分3R〇アレッサンドロ・コスタ(ブラジル)13勝3敗(UFC1勝1敗)126lbs/57.15kg[2R 1分03秒 TKO] ※パウンド×ジミー・フリック(米国)16勝7敗(UFC1勝2敗)125.5lbs/56.93kg
平良達郎も参戦中の注目のフライ級。コスタはContender Series 2022でスプリット判定で勝利したもののUFCと契約ならず。Lux Fight League 27での1R KO勝ちを経て、2022年12月にブランドン・ロイヴァルの代役でUFCデビュー。いきなり8位のアミル・アルバジと対戦し、3R TKO負けを喫している。
対するフリックは、Contender Series 2020で肩固めで一本勝ちし、UFCと契約。16勝中14の一本勝ちを誇る。2020年12月のUFCデビュー戦ではコディ・ダーデンに跳びつき三角絞めで一本勝ち。いったん引退したものの、2023年1月に現役復帰。LFAで堀内佑馬にスプリット判定で勝利しているチャールズ・ジョンソンにTKO負けを喫している。
1R、コスタは左レバーブロー、さらに右カーフにフリックはダウン。グラウンドには付き合わずスタンド勝負で右跳びヒザ、さらにカーフキック、左ボディ打ち、右オーバーハンドも。前蹴りで距離を取るフリックはサウスポー構えにして前足を変える。
2R、前足をスイッチするフリックだが、オーソに戻すとコスタがカーフキック。効かされたフリックはダブルレッグ。がぶるコスタに引き込むフリックはハーフガードも、コスタは上からヒジを連打! レフェリーが間に入った。
試合後コスタは「柔術ベースだけどどんどん新しい技術に挑戦したい。ブラジルでも戦いたい」と語った。
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▼バンタム級 5分3R〇カン・ギョンホ(韓国)19勝9敗(UFC8勝3敗)135.5lbs/61.46kg[1R 2分25秒 リアネイキドチョーク]×クリスチャン・キニョネス(メキシコ)18勝4敗(UFC1勝1敗)135lbs/61.24kg
バンタム級のギョンホは、MMA19勝9敗。兵役などで3年以上のブランクを経て、2021年11月の復帰戦でハニ・ヤヒーラに判定負けも、2022年6月にバトゲレル・ダナに判定勝ち。1年ぶりの試合に臨む。
メキシコのキニョネスはMMA18勝4敗。現UFC世界フライ級王者ブランドン・モレノの同門で、2022年9月のUFCデビュー戦はRIZINバンタム級GPベスト4のカリッド・タハに1R KO勝ちしている。
1R、オーソから上体を立ててジャブから突くギョンホに、キニョネスは前に出て右オーバーハンド、アッパーををヒット! ギョンホは下がりながら左、さらに右を当ててダウンを奪うと、バックに回る。正対したキニョネスのマウントを奪うギョンホはパウンド。背中を見せたキニョネスのバックから 4の字ロックでリアネイキドチョーク!タップを奪った。
オクタゴン2連勝のギョンホは「集中してベストを尽くすことが出来た。これからはさらに試合をしていきたい」と語った。
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▼フライ級 5分3R〇カルロス・ヘルナンデス(米国)9勝2敗(UFC2勝1敗)125lbs/56.70kg[3R 4分59秒 テクニカル判定3-0] ※30-27×2, 29-28×デニス・ボンダー(ウクライナ)14勝4敗(UFC0勝2敗)126lbs/57.15kg
※ヘルナンデスのボディロックからのテイクダウン時に偶発的なバッティング。そのままヘルナンデスがヒジ打ちでボンダーが半失神。3R途中までの判定でヘルナンデスが勝利。
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▼女子フライ級 5分3R〇テレザ・ブレダ(チェコ)7勝1敗(UFC1勝1敗)125lbs/56.70kg[判定3-0] ※30-27×3×ガブリエラ・フェルナンデス(ブラジル)8勝3敗(UFC0勝2敗)126lbs/57.15kg
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▼バンタム級 5分3R-ダン・アルグエタ(米国)9勝1敗1NC(UFC1勝1敗1VC)136lbs/61.69kg[1R 2分20秒 ノーコンテスト]-ロニー・ローレンス(米国)8勝2敗1NC(UFC2勝1敗1NC)136lbs/61.69kg
※アルグエタのマウントからのギロチンチョークにローレンスは意識もありタップせずもレフェリーがストップ。レフェリー交えてのビデオ協議の末にノーコンテストに。
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▼ライトヘビー級 5分3R〇モデスタス・ブカウスカス(リトアニア)15勝5敗(UFC3勝3敗)205lbs/92.99kg[判定3-0] ※30-27, 29-28×2×ザック・パウガ(米国)6勝2敗(UFC1勝2敗)205lbs/92.99kg
【中止】
▼バンタム級 5分3Rラオーニ・バルセロス vs. マイルズ・ジョーンズ
▼フライ級 5分3Rジャルガス・ジュマグロフ vs. フェリペ・ブネス