2025年5月11日(日)東京・八王子の冨士森体育館にて、年に一度の尚武会主催『ムエローク2025』の開催が決定した。
日本vs.タイの3対3マッチが行われ、メインイベント(第10試合)では伊藤紗弥(尚武会)がクワイアン(タイ)を47.5kg契約2分5Rで迎え撃つ。
伊藤はジュニアキックで数々のタイトルを獲得。2012年12月には中学2年生にしてタイでWPMF女子世界ピン級暫定王座に就いた。2014年4月に国内で正式にプロデビューを果たすと、国内外の強敵を相手に快進撃を続けWPMF・WMC・WBCムエタイ・IPCCと女子世界王座の四冠を制覇。BOM女子ピン級(-45.53kg)初代王座、BOM女子ライトフライ級(-48.98kg)王座も獲得。
2023年9月に『RWS』初参戦もモンクッペットに判定負けを喫し、RWSでの2分3R制を踏まえてパンチを強化して11月のBOMでは予告通り左フックでミンタを2RでKOした。12月にはラジャダムナンスタジアムで初勝利、2024年4月のRWS JAPANでは元K-1王者のパヤーフォンも判定で破り、7月にはラジャ4位のノンパーフォンとの熱戦も制して7連勝を飾ったが、10月のタイ『RWS』にてラジャダムナンスタジアム認定女子ミニマム級初代王座決定戦でパヤーフォンに敗れて王座を逃した。12月のRWS JAPANでもモンクペットに敗れて連敗となったが、2025年2月のRWSでカオスアイに判定勝ちして連敗を脱出した。
セミファイナル(第9試合)では、藤原乃愛(尚武会)がクリンファカ(タイ)と46kg契約2分3Rで対戦。
藤原はジュニアキック時代から50戦以上のキャリアを重ね、2021年5月にプロデビュー。相手を圧倒する前蹴りで連勝を重ね、プロ6戦目でAyakaに勝利し、高校3年生にしてミネルヴァ ピン級タイトルを獲得。昨年3月に撫子との初防衛戦で敗れ、続く5月のムエロークでは女子ムエタイ界トップの一角、モンクットペットに判定負けを喫して以降は、タイを主戦場に。
2024年6月にはタイ・ カラレスタジアムで行われたFairtex Fight47kgタイトルを獲得。9月の『RAJADAMNERN KNOCK OUT』でも完勝、10月は『BOM』に初参戦してミンタに判定勝ち、12月は『RWS JAPAN』に初参戦でMIREYに判定勝ち、2025年2月のRWSではタン・スアン・ユンに判定勝ちで現在10連勝中。3月28日にラジャダムナンスタジアムでの試合が決まっていたが、試合当日にミャンマーで発生した大地震の影響で試合が中止となっていた。
第7試合では渡部隼(尚武会)がサターンペッチ(タイ)と55kg契約3分3Rで対戦。
渡部は元7人制サッカーU23の日本代表で、地下格闘技を経て2022年3月の『BreakingDown 4』に出場、勝利を収めている。2023年5月にプロデビューし、日本だけでなくタイでも試合経験を積んできた。
オープニングファイト2試合を含め、全12試合が行われる。