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【UFC】キャノニアが“ロボコップ”ロドリゲスを4R TKO、サディコフが戦慄ブラジリアンキックでボンフィム兄をTKO、弟ガブリエルは失神一本勝ち。ザラルがケイターに判定勝ちで4連勝、フライ級でアギラー破ったエステバムが13戦無敗に、RIZINで元谷破ったモラレスがスミスに敗れる、ウォルケルが連続ヒール極める

2025/02/16 06:02

サディコフが戦慄のブラジリアンキックでボンフィム兄をTKO

▼ライト級 5分3R
〇ナジム・サディコフ(アゼルバイジャン)10勝1敗1分(UFC3勝0敗1分)156lbs/70.76kg
[1R終了時 TKO] ※左ブラジリアンキック
×イスマエル・ボンフィム(ブラジル)20勝5敗(UFC2勝2敗)156lbs/70.76kg

 イスマエル&ガブリエルのボンフィム兄弟が、2023年1月の『UFC 283』以来の兄弟同時出場。兄イズマエルは2023年7月にブノワ・サン・デニに一本負け後、2024年5月の前戦でヴィンス・ピシェルに判定勝ち。

 対するサディコフは、アゼルバイジャンから幼少期に米国移住。WKA US全国キックボクシング王者に2回、ジュニア・ノースイースタン柔道王者、近接格闘術とコンバットサンボのスポーツマスターの称号も持つ。ニューヨークのセラ・ロンゴ所属でMMA6連勝後、Contender Series 2022で1R 右フックTKO勝ちでUFCと契約。2勝1分けで、2023年11月の前戦でヴィチェスラフ・ボルシェフにマジョリティ判定で引き分けている。

 1R、オーソのボンフィム兄の右インローに、サウスポー構えのサディコフは圧力をかけて左も、ボンフィムは右回りでさばく。左ミドルを当てたサディコフ。ともにワンツー。サディコフは右サイドキック。圧力をかけるボンフィムは左から右をボディに。

 ボンフィムの右から左を肩口で受けたサディコフは、バックフィストの動きを見せる。ボンフィムの蹴りに左から右フックを当てたサディコフ。ボンフィムは強い右ミドルを腹にヒット!

 サディコフは左ミドルをガード上に返す。左のヒザ蹴りの軌道からブラジリアンキックを頭にヒットさせたサディコフ! 動きが鈍ったボンフィムを詰めて右で差して押し込み。左小手でクリンチするボンフィムは右目尻をカット。サディコフのラウンドに。

 2R開始前のドクターチェックで、ボンフィムは右目の視界が定まらないか。ストップがかけられた。

 サディコフはいったん左ヒザをまっすぐ上に上げて、それをボンフィムは頭を下げて左手で払おうとしたが、その上をヒザから上が軌道を変えてボンフィムの顔面を直撃した。

 この見事な“クエスチョンマークキック”で、戦績を10勝1敗1分(UFC3勝0敗1分)としたサディコフは、試合後、「あの蹴り、左のヘッドキックは僕が練習してきたものなんだ。彼と打撃を交換するとき、大きくパンチを出すとき、彼は両手を下げることに気づいたんだ。僕はボディキックとヘッドキックを何発か仕掛けて、最終的に決めたんだ。聞いてくれ、僕にとって試合は始まったばかりだった。僕は試合を始めたばかりだったから、彼らがこのことをどう言うかは分からない。なぜ試合が中断されたのか、わからないけど、言っておくよ。俺は地球上のどんなライト級選手とも渡り合える。俺は最強だ。関係なくベルトを獲りに行く。今回のパフォーマンスには満足している。汗をかいたとは思えない。僕の試合は始まったばかりだった。5ラウンド戦をくれれば戦うよ。アルジャメイン・スターリング、メラブ・ドヴァリシビリと10ラウンドやってきたんだ。さあ行くぞ」と、王座獲りを宣言した。

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