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【UFC】キャノニアが“ロボコップ”ロドリゲスを4R TKO、サディコフが戦慄ブラジリアンキックでボンフィム兄をTKO、弟ガブリエルは失神一本勝ち。ザラルがケイターに判定勝ちで4連勝、フライ級でアギラー破ったエステバムが13戦無敗に、RIZINで元谷破ったモラレスがスミスに敗れる、ウォルケルが連続ヒール極める

2025/02/16 06:02

回るザラルに追うケイター、ジャブを当てたザラルがブーイングのなか4連勝

▼フェザー級 5分3R
〇ユーセフ・ザラル(モロッコ)17勝5敗(UFC7勝3敗)※UFC4連勝 146lbs/66.22kg
[判定3-0] ※29-28×3
×カルヴィン・ケイター(米国)23勝9敗(UFC7勝7敗)146lbs/66.22kg

 コメインでは、ベテランフェザー級で10位のカルヴィン・ケイターと、2024年にUFCに復帰して以来3勝0敗(※3試合連続で一本勝ち)ユセフ・ザラルが対戦する。ともに146ポンドで計量をパス。

 モロッコのカサブランカ生まれで喧嘩屋だったザラルは、10歳の時に母親がアンガーマネジメントの手段としてキックボクシングを習わせ、15歳の時に米国へ移住。LFAを経てUFC入りし、3連勝の後3連敗。最後は引き分けでリリースされたが、スパルタでフェザー級王者となり、2024年に再契約を果たすと、ビリー・クアランティーロ、ヤルノ・エレンスをRNC、2024年11月の前戦でジャック・ショアを2R 肩固めに極めて、3試合連続で一本勝ちをマークしている。

 ケイターは、高校レスリングでMIAAディビジョン1で5位と活躍後、2017年にUFCと契約し、UFC7勝6敗。2022年1月にギガ・チカゼに判定勝ちも、現在は強豪相手に3連敗中で、ジョシュ・エメットにスプリット判定負け、アーノルド・アレンに2R 右ヒザ負傷でTKO負け、2024年4月の前戦でアルジャメイン・スターリングに判定負けを喫いている。ケイターにとってはランキング生き残り戦となる。

 1R、ともにオーソドックス構え。右カーフのザラル。サウスポー構えになり左ハイも。まだ手が出ないケイターは追って左。ザラルは左を突いて足払いを狙う。右前蹴りのケイター。ザラルは右カーフ、左ヒザで押し戻す。

 左ジャブを打つも、右に回っているザラルは近づいて大外刈を狙うも深追いせず。右を振るケイター。そこに左テンカオを合わせに行くザラル。ケイターは追って右ハイも、ザラルはサークリングでかわす。手数で優るザラルのラウンドに。

 2R、ジャブのダブルのケイターをかわして左を突いてシングルレッグのザラル。切るケイターに深追いはしないザラル。

 詰めるケイターに左ジャブ、右カーフのザラル。ケイターは鼻を赤くする。ジャブから右ローのケイターに、ジャブでガードの間を突くザラルは、左右にステップし、ニータップのフェイントも。

 左回りのザラルを追うケイターだが、ザラルは左ミドル、左ジャブをこつこつ突く。ジャブの刺し合いで打ち負けるケイター。右もかぶせるザラルは回りながら右ロー、追うケイターの右は届かない。ザラルのラウンドに。

 3R、ジャブから右で前に出るケイターにサークリングのザラルはダックしてかわす。ヒザも突くケイターは追っていくが、ザラルはシングルレッグテイクダウン。すぐに立つケイターは追う。

 ジャブの刺し合いはザラル。ケージに詰めようとするケイターは左をヒットさせるが、ザラルは絶えずステップ。止まってジャブからヒザ蹴りで詰めて組みに行くも切るケイターに深追いせず。

 左右で詰めるケイターをさばくザラルはジャブ。左から大きな右を振るケイターに、ザラルは大きくサークリング。さらにダブルレッグも離れる。

 ひたすらサークリングのザラル。追うケイターのパンチをダックでかわしてクリンチしてホーン。判定は3-0(29-28×3)でザラルが勝利。4連勝をマークした。ブーイングも起きた試合にザラルは「簡単な試合だった、俺はもっとやれる。チャンピオンになる」と豪語。ケイターは厳しい4連敗となった。

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