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【UFC】ヤンがフィゲイレードとの5R激闘制す「メラブ、次にやろうじゃないか」、シャオナンがリッチの組みを完封、サリコフがまたもバックスピンキックKO、ワン・ツォンが失神負け、フライ級ヘルナンデスがニャムジャルガルに初黒星つける、カヴァナが無敗対決制す、『RTU』はスヨン、ドンフン、ミンが優勝

2024/11/23 16:11

▼フライ級 5分3R
〇カルロス・ヘルナンデス(米国)10勝4敗(UFC3勝3敗)125.5lbs/56.93kg
[判定2-1] ※29-28×2, 28-29

×ニャムジャルガル・トウメンデムベレル(モンゴル)8勝1敗(UFC0勝1敗)GLADIATOR、『ROAD TO UFC』出身 125.5lbs/56.93kg

 フライ級。

 ニャムジャルガルはバットゲレル・ダナーに続く2人目のモンゴル人UFCファイター。日本でも活躍した元ONE王者ジャダンバ・ナラントンガラグの弟子。2023年にGLADIATORに参戦すると、フライ級王者NavEをわずか7秒でKOした。昨年の5月の『ROAD TO UFC』Roadにはワンマッチで出場し、『ROAD TO UFC』ベスト4のトップノイ・キウラムと対戦。1Rから大ぶりのパンチで勢いよく攻めたが、攻め疲れして失速し、スプリット判定勝ち。8月にもう一度ワンマッチ出場のチャンスを得ると、同じく5月の『ROAD TO UFC』ワンマッチで勝利したタイのピーター・ダナソーから足払いでテイクダウンしてのチョークで一本勝ち。UFCとの契約を決めた。

 当初は今年6月にUFCデビュー予定だったが、ビザの問題があり欠場となっていた。8戦全勝の26歳。

 対するヘルナンデスはUFC2勝3敗で、昨年12月に平良達郎、今年6月に鶴屋怜と、日本人相手に連敗中。3戦続けてアジアの無敗ファイターとの対戦となる。平良にはパンチでダウンを喫してKO負け、鶴屋には2Rまでグラウンドで攻め込まれ続けたがフィニッシュは許さず、3Rには鶴屋の反り投げが潰れて下になったところで上から攻めたが、29-28×3で判定負けした。キックがバックボーンだが、一発の重さはなく、手数で判定勝ちするスタイルで、キャリアでKO勝ちはゼロ。31歳。

 1R、お互いオーソドックス。ヘルナンデスがプレッシャーを掛けるとケージ際まで下がったニャムジャルガル。タックルに入るヘルナンデス。受け止めたニャムジャルガル。離れるヘルナンデス。ジャブから右を放ったニャムジャルガル。ヘルナンデス間合いを詰めてタックルへ。ニャムジャルガルはギロチンに抱えたが外したヘルナンデスがサイドからマウントへ。背中を向けたニャムジャルガルからバックマウントを奪取。ニャムジャルガルが反転して立ち上がると、バックについてきたヘルナンデスをスクランブルで引き剥がし離れた。

 ニャムジャルガルがプレッシャーを掛ける。ニャムジャルガルのローに右を返すヘルナンデス。パンチで飛び込むヘルナンデスにヒジを狙ったニャムジャルガル。また飛び込んだヘルナンデスの右がヒット。残り1分。ニャムジャルガルが逆にタックルを狙った。シングルレッグ。片足でこらえるヘルナンデス。離れた。ヘルナンデスがタックルへ。切ったニャムジャルガルが引き剥がすとケージを背負ったヘルナンデスにパンチをヒット!ダウン気味に倒れたヘルナンデス。バックに回るヘルナンデス。チョイバーを仕掛けるが、逃れたヘルナンデスが背中に乗りチョークを狙う。ホーン。

 2R、パンチで飛び込んだニャムジャルガルに両脇を差したヘルナンデスだが、投げを放って凌いで離れるニャムジャルガル。大振りの右フックが空振り。パンチから飛びヒザを出したニャムジャルガルだが、ヒザをかわされてつま先がローブローになりタイムストップ。再開。プレスするニャムジャルガル。左右のパンチを打ち込む。ヘルナンデスがタックルに入る。かわされたが四つに組んだヘルナンデス。ニャムジャルガルの投げが崩れて下になる。

 ハーフでかっちり固めて押さえ込むヘルナンデス。ニャムジャルガルが立ちに行くが、すぐに足をかけてテイクダウンしたヘルナンデス。背中を向けて立ったニャムジャルガルだが、バッククリンチからテイクダウンを狙っていくヘルナンデス。グラウンドに引きずり込んだ。両足をフックしてバックマウントに。尻を浮かせて前に落とそうとするニャムジャルガル。残り10秒で落ちたところでパウンドを落とすニャムジャルガル。足で阻んだヘルナンデス。2R終了。

 3R。パンチで出るニャムジャルガル。ヘルナンデスは左右にステップ。右を打ち込むニャムジャルガル。ヘルナンデスのタックルは切られる。ニャムジャルガルの右フックは空振り。ケージに詰められたヘルナンデスだが、パンチで前に出て脱出。しかしまた下がってケージを背負う。ニャムジャルガルの右フックに合わせて組み付いたヘルナンデスだが、投げで引き剥がすニャムジャルガル。パンチをかわしてタックルに入るヘルナンデスを受け止めるとヒザを狙ったニャムジャルガル。ニャムジャルガル詰めるが、大振りのパンチに合わせて組み付いたヘルナンデス。引き剥がした。残り1分。ニャムジャルガルが詰めるが手が出ない。アッパーを放つが右を返される。ニャムジャルガルの右がヒット。距離を取ろうとするヘルナンデスにまた右。ヒットしたが、ヘルナンデスシングルレッグで凌ごうとする。最後にバックについて投げたヘルナンデス。タイムアップ。

 29-28ヘルナンデス、29-28ニャムジャルガル、29-28ヘルナンデス。スプリットでヘルナンデス勝利。ジャッジ割れたが、ニャムジャルガルがキャリア初黒星。

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