MMA
レポート

【RIZIN】クレベルが鈴木に判定勝ちで王座奪還、堀口がズールーの打撃に苦戦も強いTDパウンドで判定勝ち防衛、サトシがケラモフを三角絞め4度目防衛! 伊澤が1R一本勝ち、元谷が秋元を完封、シェイドゥラエフが久保をTKO、ダウトベックがYA-MANの打撃に組みで競り勝ち、福田が左で芦澤を54秒KO、桜庭が矢地を26秒TKO!

2024/12/31 16:12

▼第5試合 RIZIN MMAルール 59.0kg契約 5分3R
×神龍 誠(神龍ワールドジム)59.00kg
[判定1-2]

〇ホセ・トーレス(米国)58.80kg

レフェリー:福田正人
ジャッジ: 松宮智生/青・トーレス [D 0-0/ A 0-0/ G 0-20]
橋本 貴/赤・神龍[D 0-0/ A 0-0/ G 20-0]
石川喬也/青・トーレス [D 0-0/ A 0-0/ G 0-20]

 神龍は、中学卒業後の2016年4月にPANCRASEでプロデビュー。2019年6月にDEEP史上最年少の18歳でDEEPフライ級王者となり、2022年11月にはCFFCフライ級王座も獲得して二冠王に。RIZINには2019年12月から参戦、2023年12月に堀口恭司に2R 一本負けしたが、2024年4月にイ・ジョンヒョンを肩固めに極めて再起。

 2024年7月の『超RIZIN.3』で扇久保博正に判定負けも、11月のDEEPでKENTAにスプリット判定勝ちした。レスリングベースで高い身体能力を持ち、ギロチンチョーク、ニンジャチョークなどのがぶりからの首系の極めを持つ。戦績は18勝3敗1分1無効試合。24歳。UFCでフライ級王座に挑戦した朝倉海ともJTTで練習を行っている。

 IMMAF世界選手権史上初の二冠達成のトーレスは、松濤館空手黒帯、NCAA D2でも活躍。立っても組んでも受けの強い相手。オーソから歩くように放つ打撃に、現UFCのアミール・アルバジのギロチン、三角も防ぐ組みの強さも併せ持つ。レスリングのみならずスタンドでは柔道黒帯の払い腰を得意とするが、その一方でBRAVE CFでのンコシ・ンデベレのようなテイクダウンディフェンスの強い相手には組みを切られ、長い打撃で手詰まりにさせられているため、神龍としては得意のサブミッションの展開に持っていくためには、トーレスの圧力をかわすスタンドが必要だ。リーチが決して長いわけではない神龍がいかにトレースを崩すか。組み際には得意のギロチンチョークにも注意が必要だ。神龍の世界の立ち位置があらためて確認できる好カード。



 1R、
サウスポー構えの神龍に右ハイのトーレス。ダブルレッグの神龍を差し上げるが、神龍は四つから右の小外がけテイクダウン。ハーフの神龍に右を差すトーレスに右にパスした神龍。サイドを奪うとヒジ。神龍はマウント狙いに後ろを向いたトーレスは神龍を背負って立つ。



 4の字で背中に着く神龍に、トーレスは腰をずらして落とすと正対。そこも引き付け小外がけテイクダウンの神龍はトラックポジションを外して立つトーレスに右足をかけて左手首をコントロール。スタンドバックから離れ際に右サッカーキックを放ちゴング。



 2R、
先に詰めるトーレスに左の跳びヒザを打つ神龍。右スピニングバックヒジを打ち、左オーバーハンドもかわすトーレスは右を返し、インロー。さらに足払いで崩す。



 右バックフィストを打つ神龍は、左のスーパーマンパンチも。ともにインローを打つと詰めて右ボディ、右アッパー。神龍も左アッパー。打ち合いで右の蹴りも入れるトーレスはインローを足払いのように崩して回転速く近い距離で前に出る。



 右アッパーを返す神龍を追うトーレス。神龍をシングルレッグを切ったトーレスは腹固めの形から強引にリアネイキドチョーク狙いも、ここはスクランブルで正対する神龍。そこにハーフから左手のアームインギロチンチョーク! 神龍は首を持たれながら右脇腹を打つ。



 2R、
先に詰めるトーレスに左の跳びヒザを打つ神龍。右スピニングバックヒジを打ち、左オーバーハンドもかわすトーレスは右を返し、インロー。さらに足払いで崩す。


 
 右バックフィストを打つ神龍は、左のスーパーマンパンチも。ともにインローを打つと、1Rを見たトーレスは得意の近い距離での打撃戦を展開。間合いを詰めて右ボディ、右アッパー。神龍も左アッパー。打ち合いで右の蹴りも入れるトーレスはインローを足払いのように崩して回転速く近距離で前に出る。



 右アッパーを返す神龍を追うトーレス。神龍をシングルレッグを切ったトーレスは腹固めの形から強引にリアネイキドチョーク狙いも、ここはスクランブルで正対する神龍。そこにハーフから左手のアームインギロチンチョーク! 神龍は首を持たれながら右脇腹を打つ。



 3R、
トーレスの圧力に右ジャブ、跳びひざの神龍はダブルレッグも足を跳ね上げ切るトーレスは前に。神龍の跳びヒザをブロック、左をダックしてかわす。打ち合いのなかでクリンチヒジ、右を当てるのはトーレス。



 そこで組みに来た神龍を投げようとしたトーレスは神龍の組みに詰めて神龍の潜り足関節狙いにヒザを抜いて後方向いて抜けてトップからバックに。



 シングルバックのトーレスはボディトライアングルから右手でワンハンドのチョーク狙い。解いて背後からパウンチ。正対して一気に立つ神龍。コーナーに押し込むと神龍の潜っての足関節狙いは崩しがなく、トーレスがバック狙いから腕十字へ。神龍はクラッチして凌ぎ、ゴング。



 判定は2-1で2、3Rに手数多く攻めたトーレスが勝利。引き込み足関節でポジションを失った神龍がスプリットで敗れた。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント