MMA
レポート

【DEEP】神龍誠がKENTAにスプリット判定勝ち、酒井が長谷川に2Rテクニカル判定勝ち、ケイトが月井に一本勝ち、ANIMALがSAINTをパウンドアウト! 木村が平本に一本勝ち、22年半ぶりDEEP参戦の近藤が判定勝ち、元K-1赤田がTKO勝ち

2024/11/04 16:11
 2024年11月4日(月・祝)、東京・後楽園ホールにて『宗明建設 Presents DEEP 122 IMPACT』が開催された。前日計量は全選手が計量をパス。後楽園ホールは満員となった。 なお、今大会から体重超過の罰則、新ルールなどが適用されている。 [nextpage] DEEP 122 IMPACT 速報 2024年11月4日(月・祝)開場/17:30 開始/18:00 ※17:40からOPファイト実施 ▼第8試合 DEEP フライ級 5分3R〇神龍 誠(神龍ワールドジム)57.15kg[判定2-1] ※29-28, 29-27, 28-29 ×KENTA(K-Clann)57.15kg  神龍は、中学卒業後の2016年4月にPANCRASEでプロデビュー。2019年6月にDEEP史上最年少の18歳でDEEPフライ級王者となり、2022年11月にはCFFCフライ級王座も獲得して二冠王に。RIZINには2019年12月から参戦、2023年12月に堀口恭司に2R 一本負けしたが、2024年4月にイ・ジョンヒョンを肩固めに極めて再起。  2024年7月の前戦『超RIZIN.3』で扇久保博正に判定負け。レスリングベースで高い身体能力を持ち、ギロチンチョーク、ニンジャチョークなどのがぶりからの首系の極めを持つ。戦績は17勝3敗1分1無効試合。24歳。現在、UFCでフライ級王座に挑戦する朝倉海ともJTTで練習を行っている。  対するKENTAは、柔道をバックボーンに、2022年3月にMMAデビュー。同年8月から翌12月までに杉山廣平、安谷屋智弘を下すなど驚異の6連勝をマーク。2024年5月の村元友太郎戦でスプリット判定負けで2年ぶりに黒星も、2024年9月16日の『DEEP 121』でフライ級でMMA復帰した渡部修斗に1R ニンジャチョークで一本勝ち、再起を遂げた。今回は2カ月のインターバルで、2年半振りDEEP参戦の神龍と対戦する。34歳。  前日計量で神龍は、「前回の負けが凄い悔しくて。ここまでしっかり強くなれたので自信を持って、やりたいこともいろいろ試したいと思います。楽しみにしていてください」とコメント。  KENTAは、「9月のナンバーシリーズから引き続き出していただけるということで、しかもメインでやらせていただくことを嬉しく思います。今回日本トップレベルの神龍選手と出来るので、決まってから楽しみでワクワクしていました。明日は誰よりも楽しみますので、神龍選手よろしくお願いします」と意気込みを示した。  1R、いきなり中央に走り込んで右跳びヒザを当ててダウンを奪う神龍。下から抱え込むKENTAはフルガード。ヒザ、パウンドの神龍に立つKENTA。そこにギロチンチョーク狙いの神龍だが、読んでいたKENTAは首を抜き、右手でギロチンチョーク。  対角の右に足を越えている神龍はヴォンフルー狙いから首を抜きパウンド、ヒジ、肩固め、アームロック狙い。  しかし、KENTAも下から内ヒールを仕掛ける。足を抜いた神龍が立ち上がりサッカーキックから中腰でパウンド! 左でオーバーフックするKENTAに左を打ち込む神龍。サッカーキックでゴング。  2R、サウスポー構えの神龍は右ハイ。左ストレートで飛び込む。そこに右ストレートのKENTA。かわした神龍にさらに右フックを当てたKENTAは崩れた神龍にサイドバックからパウンド連打!、シングルレッグで崩す神龍にKENTAは得意のフックスイープで立ち上がり、サッカーキック、さらに右を当てたKENTAは前に! ケージまで下がる神龍に右を当てるKENTA。身体を揺らしながらも神龍はダブルレッグテイクダウン! KENTAは下からフックガードで崩すが中央に戻す神龍。  フルガードのKENTAにインサイドからパウンドの神龍。背中を着いたKENTAは首を抱えるも腰に足は置かず、クローズドガード。神龍は金網まで詰めて首を殺してコツコツパウンド。ゴングに神龍は疲弊した表情。  3R、ステップを踏む神龍。左を当ててニータップ気味に押し込む神龍は両差し。ボディロックテイクダウン。戻すKENTAに神龍はなおもシングルレッグで尻を着かすが、KENTAはキムラクラッチ。  クラッチする神龍を切り、後方に回そうとするが、KENTAの右足を挟んでいる神龍。KENTAはクラッチしたまま立ち上がるが、神龍は再び尻を着かせると、左で腰に手を回し、キムラクラッチも解除。トップに。ここもクローズドガードのKENTA。  インサイドガードの神龍はヒジ、パウンド。その首を抱えようとするKENTAだが、神龍は上体を離して上から蹴ってゴング。判定は2-1に割れ、29-28KENTA、29-27神龍、29-28神龍で、神龍が熱戦を勝利した。  試合後、神龍は「前回からの復帰戦ということで固くなっちゃいました。この内容で言うのもアレですが、ここで復帰戦を勝って。次は絶好の神龍誠でいきます。(ケージサイドのRIZIN笹原圭一氏を向いて)笹原さん、榊原さんに『大晦日お願いします』とお伝えください」と大晦日参戦をアピールした。 [nextpage] ▼第7試合 DEEPメガトン級 5分3R×長谷川 賢(HASEGAWA サーカス団))112.60kg[2R 3分19秒 テクニカル判定 0-2] ※18-20×2酒井、19-19ドロー〇酒井リョウ(レンジャージム)108.30kg  2024年8月のお台場での雨中の戦いで5年半振りに復帰し、SAINTに判定勝ちした元DEEPメガトン級王者の長谷川賢と、元DEEPメガトン級暫定王者の酒井リョウが対戦。酒井はヤン・へジュン、ロッキー・マルティネス相手に連敗中。再起を目指す。長谷川は自身がプロモートする『Breakthrough Combat』と同時進行で今回の試合に向けて調整を続けて来た。 長谷川「あまり気合い入ってなかったわけじゃないけれど、昨日酒井選手のインタビューを読んでめちゃくちゃやる気になっちゃって。敬意を持って仕留めようかなと思います。しっかりやるので見ていてください」 酒井「3月にロッキーとタイトルマッチをして負けちゃって。戦う相手がいないと思ったんですが長谷川選手ということで即決させてもらいました。メガトンらしい激しい試合をしようと思います」  1R、サウスポー構えの長谷川に、オーソの酒井は右! さらに連打で長谷川に尻餅を着かせると、すぐに詰めるが、長谷川も右フックから飛び込み組み。しかしブレーク。  右インローの酒井。笑顔を見せた長谷川はなおも右差しで押し込み。金網背に酒井はヒザ。ブレーク。右から左の長谷川に、右を返す酒井は一気に詰めて右ミドル、右フックでバックステップの長谷川は足をもつれさせる。  酒井のマウスピースが外れて再開。右を待つ長谷川はカウンター狙い。酒井は右ミドルを当て、長谷川は左で飛び込み。ゴング。  2R、中央を取る長谷川は酒井のワンツーに前手を合わせる。右インローで崩す酒井。さらにインロー! 酒井の入りに右を突く長谷川。左フックもかわす酒井。口を開けながらも前に出る長谷川。左フックの酒井は軸がブレるように。  前に出る長谷川の右の裏拳に酒井はダウン! 立ち上がらせない長谷川は亀の酒井にパウンド、ヒジの長谷川も、酒井の動きの中で後頭部打撃となりホイッスルで中断。後頭部とアピールする酒井。  2R 3分19秒までのテクニカル判定となり、20-18×2酒井、19-19の2-0で酒井が勝利した。 [nextpage] ▼第6試合 DEEP JEWELS 50kg以下 5分3R〇ケイト・ロータス(フリー)49.75kg[2R 4分01秒 リアネイキドチョーク]×月井隼南(FIGHTER'S FLOW)49.80kg  ケイトは、2024年3月の『DEEP JEWEL44』で桐生祐子に1R 88秒 TKO勝ち後、7月の前戦『超RIZIN.3』でRENAと対戦。左フック・右ヒジの有効打を当て、RENAの反撃にコーナーに詰まりながらも右でRENAのヒザを落とさせる場面を作ったが、2R TKO負け。今回は4カ月ぶりの復帰戦となる。  月井は日本とフィリピンのハーフで、剛柔流出身。空手日本代表からフィリピン代表への移籍を経て、2019年東南アジア競技大会の女子組手50kg級で金メダルを獲得。22年7月に『ワールドゲームズ2022』の空手女子組手50kg級で金メダルを獲得した。  2024年8月のMMAデビュー戦となった8月の『DEEPサマーフェスティバル2024 in お台場』では、BreakingDownでも活躍した“土木ネキ”こと坂本瑠華を相手に、雨中でマットが滑るなか、突きから組み勝負に切り替え、1R マウントからリアネイキドチョークで一本勝ちしている。  MMAのなかでの打撃をさほど見せることなく終えた月井のプロデビュー戦は、今回の試合に向け利点と難点を残した。MMAキャリアで大きく上回るケイトは、RENA戦を経て打撃の進境も著しく、隠れたグラップラーでもある。  果たしてセコンドの上田貴央、渡辺華奈は月井にどんな作戦を授けるか。ケイトにとっては彩綺戦に続き、将来有望なニューカマーの芽を摘んでおきたいところ。  前日計量後、ケイトは「前回負けてから反省点を活かして練習してきました。明日はブッ飛ばします」と勝利宣言。月井は、「私は空手の世界を極めるのにちょっと時間をかけてしまったので、MMAの世界に来るのが遅くなってしまいました。でもここから爆速で頂点まで駆け上がっていきたいと思います。明日は会場をしっかり盛り上げて勝ちたいと思います」とケイト狩りで一気に駆け上がりたいとした。  1R、ともにサウスポー構え。中央を取る月井。ケイトはフェイントを入れて左ロー。月井も右ロー。前蹴りを見せるケイト。月井は左下段廻し蹴り。ケイトも遠間に立ち右のミドル。さらにシングルレッグから押し込み首相撲ヒザを連打! 押し戻した月井は右フックで押し込み離れる。  左から右のケイト。右ミドルも。左ローを返す月井。右ミドルから左右連打で詰める月井! ケージ際で組んだケイトはボディロック。耐える月井に回してテイクダウン! マウント奪いパウンド、バックもゴング。  2R、先に中央はケイト。右ミドル詰めて左ヒジ! ここも首相撲ヒザ、さらにボディロックテイクダウン! フルガードの月井をパウンドからパスして、背中を見せた月井のバックに。  バックマウントからパウンド、リアネイキドチョーク狙い。ここはヒジを押し上げて凌ぐ月井。なおもバックマウントからパウンドするケイトは首を狙いつつ長い足を4の字ロック。  亀になりながらチョークを防ぐ月井。足を解除したい月井だが、おたつロックも組むケイトは反転させず。最後は4の字に変えてリアネイキドチョーク。タップを奪った。  試合後、ケイトは「対戦してくださった月井選手、また足を運んでいただいた方々、応援ありがとうございます。来てないんですけど、一昨日、お兄ちゃんの誕生日で。大好きなお兄ちゃん、誕生日おめでとう。まだ負け越しで、『デカい口叩くな』って言われることの方が多いんですけど、大晦日空いてます! ぜひ大晦日よろしくお願いします」と大晦日RIZIN参戦をアピールした。 [nextpage] ▼第5試合 DEEP ライトヘビー級 5分2R〇ANIMAL☆KOJI(HI ROLLERS ENTERTAINMENT)92.10kg[1R 4分29秒 TKO] ※パウンド×SAINT(Y&K MMA ACADEMY)92.20kg  DEEPライトヘビー級(5分2R)では、2024年8月31日の『DEEPサマーフェスティバル2024 in お台場』で雨中のケージファイトを長谷川賢と戦い、判定負けしたSAINT(Y&K MMA ACADEMY)と、元K-1ファイターのANIMAL☆KOJI(HI ROLLERS ENTERTAINMENT)が激突。  SAINTは、MMA2勝3敗。酒井リョウ、誠吾に連勝後、2021年10月の『RIZIN 31』でスダリオ剛に1R KO負け。2023年11月のDEEPで水野竜也に2R TKO負け。8月に長谷川にも敗れ、3連敗となっている。長谷川戦では94.25kgと17kgほど絞って戦い、打撃では攻勢に立つ場面もあったため、万全のコンディションでニューSAINTを見せるか。 ]  対するANIMAL☆KOJIは、もともと柔道ベースで、MMA6勝11敗。K-1で活躍後、2023年10月の『RIZIN LANDMARK 6』でイゴール・タナベに1R 三角絞めで一本負け。2024年5月の前戦では、DEEPで水野竜也にテイクダウンされながら立ち上がるも判定負け。こちらも再起を目指す。 ANIMAL「前回5月にDEEP参戦させてもらってメガトン級で水野選手に判定で敗れてしまったんですけれど、あれから何が変わったかというと俺はANIMAL☆KOJIなんですけれどSMART☆KOJIを目指してやってきたので、正しく格闘技を練習してきたので。明日は打撃とかじゃなくて、SAINT選手は打撃が凄くいい選手ですけど、打撃の展開も見せられたらと思いますけれど、みんなに見て欲しいのは、俺はK-1ファイターとかMMAファイターとかではなくて格闘家として強くなった。そういった場面を明日MMAで見せられたらと思います。ライトヘビー級のベルトをしっかり狙っていくので明日はぶっ飛ばします」 SAINT「私には新しい目標が出来ました。それはDEEPライトヘビー級で王者になることです。そのためにいい環境、いい仲間たちとベストの練習してきました。明日はそのスタートになるので、ANIMAL☆KOJI選手、ぜひいい試合をお願いします」  1R、ともにオーソドックス構え。ANIMALの右からの詰めにSAINTは左に回り離れるが、SAINTのヒザに払い腰テイクダウン。すぐに立つSAINTに詰めるANIMAL。SAINTは右ヒザを合わせる。しかしANIMALはワンツーの右! SAINTはケージ背に首相撲ヒザ。ANIMALの大内刈狙い、ダブルレッグにSAINTは両足を広げるもANIMALはまたも払い腰!  投げられ下になったSAINTは蹴り上げ。インサイドガードに入ったANIMALにSAINTは蹴り上げ。体を離したANIMALは立ち上がり右のパウンドで跳び込み! これがクリーンヒットし、SAINTの動きが止まるとANIMALが鉄槌連打! レフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼第4試合 DEEP フライ級 5分2R〇木村琉音(K-clann)57.20kg[1R 2分21秒 腕十字]×平本 丈(剛毅會)57.05kg  DEEPフライ級(5分2R)で、同じ大会に出場するケイト・ロータスと練習仲間の木村琉音(K-Clann)と、平本蓮の実弟・平本丈(剛毅會)の試合が決定。  木村は、小学高学年で極真空手の国際親善大会で準優勝するなどフルコンタクト空手ベース。2023年3月のDEEPフューチャーキングトーナメントバンタム級で優勝すると、2024年7月の『DEEP 120』でプロデビュー。24年の同トーナメントバンタム級優勝の齊藤璃貴に投げからバックを奪われ判定負けを喫している。  対する平本丈は、伝統派空手&キックボクシングを経て、アマチュアMMA戦の『格闘DREAMERS』で名津井颯に一本勝ち後、鈴木崇矢に2R TKO負け。2023年3月『GLADIATOR 021』で飴山聖也に1R KO負けも、剛毅會所属として、2023年大みそか『RIZIN.45』でプロデビュー。左ハイキックでYUSHIからダウンを奪うなど判定勝ちを収めている。  ともに空手ベースの両者によるDEEPでの2R戦を制するのは? 平本「やることはやってきたのであとは明日しっかり自分の力を見せて、皆さんにいい試合を届けられるように頑張ります。押忍」 木村「明日は圧倒して勝ちます」  1R、サウスポー構えの平本。木村はオーソ。平本もスイッチを見せると右ロー。ワンツーからダブルレッグテイクダウンの平本に、木村は下から腕十字! かなり深く入るが、クラッチする平本。木村はうつ伏せになって平本のヒジを伸ばして極めた。 [nextpage] ▼第3試合 DEEP 73kg以下 5分2R〇近藤有己(パンクラスイズム横浜)72.50kg[判定3-0] ※19-19マスト近藤×3×毛利昭彦(毛利道場)71.10kg  49歳の鉄人パンクラシストが22年半振りにDEEPナンバーシリーズに出場する。近藤有己は、1996年1月にPANCRASEでプロデビュー。2001年6月の『UFC 32』でウラジミール・マティシェンコと対戦後、2001年8月にDEEP初参戦。パウロ・フィリョに判定負け後、2002年3月に“キックボクサー”ネスター・マルティネスに一本勝ち。以降は、PRIDEを経てPANCRASEを主戦場としてきた。  2022年に鈴木一史、井土徹也に判定勝ちで2連勝後、2023年は7月に佐藤豪則に、12月に美木航にいずれも判定負けを喫している。  対する毛利昭彦も近藤と同じ49歳。RIZINで活躍中の摩嶋一整の師匠で、戦国武将・毛利元就の末裔。2003年にプロデビューし、近年は2019年10月のDEEPで小見川道大にTKO負け後、2022年12月の修斗TORAOで宮崎清孝に2R、肩固めで一本勝ち。2023年12月の前戦では、修斗TORAOで児山佳宏に判定0-2で惜敗している。  近藤は22年半ぶりのDEEPで再起なるか。毛利は、日の当たる道を歩いて来た同じ歳の近藤を、キャリア21年を経て超えるか。 毛利「近藤選手とは歳が同じ(49歳)なんですけれど、昔から見てみた選手です。階級が違うのでやることは無いと思っていましたが、今回試合できるので楽しみです。明日は近藤有己の首を獲りに来ました」 近藤「今回、試合を組んでもらえて嬉しいです。凄い頑張ります」  近藤のセコンドに北岡悟、毛利のセコンドに摩嶋一整がつく。  1R、サウスポー構えの近藤に、オーソの毛利は右を振る。追う近藤は金網に詰めて左を当てて毛利の腰を落とさせると、左で差して押し込み。両差しもブレーク。右から左で詰める近藤。さらに左ハイ。左を被弾した毛利だが右アッパー。しかし近藤は両差しで詰めてブレーク。  右前蹴りの毛利。さらに腹に突く。左ミドルの近藤は自らプレッシャーをかけて右から左をコンパクトに当てていく。孟子は右前蹴り。右ストレートを突くが、近藤は右フック、左ストレート。右に右を合わせ、左インロー、左ストレートで飛び込みゴング。近藤のラウンドに。  2R、近藤の左ストレートに組んだ毛利は右差しも左で絞る近藤が離れる。立ち合い、右前蹴りの毛利に、近藤はその蹴り足を掴んで崩して前に。毛利は金網背に右ヒジ。アッパー。離れる近藤。毛利は鼻血。毛利の右の蹴り足を取る近藤。毛利も右のノーモーション、さらに右前蹴りを腹に突く。  右から左で詰める近藤。毛利も右前蹴りで押し戻しまわって中央へ。右前蹴り。近藤は毛利の右の打ち終わりに左を狙う。右の刺し合い。右ストレートの毛利! 近藤の左の蹴りを掴んだ毛利が崩して鉄槌からバックに回るが、足を組ませない近藤、ゴング。  22年半ぶりにDEEP参戦の近藤が、19-19マスト判定3者の支持を得て勝ち名乗りを受けた。 [nextpage] ▼第2試合 DEEP 68kg以下 5分2R×太田将吾(NEX-SPORTS)67.75kg[判定0-3] ※18-20×3〇水野新太(フリー)67.95kg  太田は、DEEP名古屋でデビュー後、2023年10月のRIZIN LANDMARK 6 名古屋大会でGINJIに1R 一本勝ち。その後のDEEPでは、佐々木大に一本負け後、立成洋太に判定勝ちも、2024年7月の前戦で相本宗耀に1R TKO負け(※相本は9月に五明宏人にも判定勝ちで6連勝)。  石司晃一と練習するサウスポーの水野は、Fighting NEXUSでのプロデビューから4連勝中。2024年9月のDEEP TOKYOでDEEPに初参戦し、石塚一を左ストレートからのパウンドで初のKO勝ちを決めている。 水野「9月から試合連戦出来て嬉しいです。明日は自分らしく試合をします」 太田「水野選手は勢いある選手ですが、全力で明日は勝ちたいと思います」  1R、サウスポー構えの水野は左ハイ。オーソの太田は右を突いてシングルレッグ。片足立ちの太田は切って左フック。組みに来た水野にバックを奪い、両足フック。シングルバックに変えてトップ移行し肩固め狙いも、ヒザを抱えて防ぐ太田。  バックに戻した水野に正対した太田が上に。ケージに這う水野のバック狙いも水野はシングルレッグを切ってバックを奪い返しに。片ヒザ立ちで両足はかけかせない太田は正対し、体を入れ替え。しかし水野は右小手から回して両差しにしてゴング。  2R、左ストレートを突く水野は右差しで押し込むとボディロックテイクダウン。太田の立ち際にバック奪い、リアネイキドチョーク狙い。正対し立つ太田は左小手も身体が伸びて水野はボディロックテイクダウン。太田に手を着かせて再びバックからパウンド。金網づたいに動く太田だが片ヒザ立ち。送り手を掴んで右足をかけて引き込み。背後からパウンドしてゴング。  判定は3-0(20-18×3)で水野が勝利。5連勝とした。 [nextpage] ▼第1試合 DEEP 68kg以下 5分2R〇ケンヤスキー(THE BLACK BELT JAPAN)68.00kg[2R 1分27秒 TKO] ※左フック→パウンド×立成洋太(THE BLACK BELT JAPAN)67.85kg  ALIVE沖縄/SHIMAZILIANSからTheパラエストラ沖縄=THE BLACK BELT JAPAN所属となったケンヤスキーは、2023年9月のDEEP浜松で拓MAXに1R TKO勝ちで3連敗から脱出も、2024年3月の前戦で森俊樹に判定負け。  同門の立成洋太は、津田沼道場からパラエストラ松戸・THE BLACK BELT JAPAN入り。2022年9月のPANCRASEで工藤修久に1R TKO勝ち後、2023年7月のDEEPで袖裂雄貴に1R KO勝ち。2023年12月のGLADIATORで1R TKO勝ちも、2024年3月のDEEP TOKYOで太田将吾に判定負け。  沖縄と松戸の同門対決で再起を飾るのは? 立成「明日は最高の殴り合いして1試合目から会場を盛り上げたいと思います」 ケンヤスキー「明日は同門対決にはなりますが、立成選手は非常にいい打撃持っている選手なんで、バチバチにやれたら面白いなと思っています」  1R、サウスポー構えのケンヤスキーのセコンドには松根良太代表。ケンヤスキーは左インロー。オーソの立成も右ロー。左ストレート、インローで前に出るケンヤスキーだが、ローブローに。中断。  再開、躊躇なく左インロー。ミドルで入ったケンヤスキー。左でダウンを奪うと立つ立成にボディロックテイクダウン。ケージで立つ立成。送り手を掴むケンヤスキーは左でパンチ、ブレーク。  右目周辺をカットしたケンヤスキー。立成に金網使いの警告。ケンヤスキーの右で腰を落とした立成だが、右を当て返して前に。そこにケンヤスキーも右を返す。左の蹴り、テンカオで飛び込むケンヤスキー。立成も右オーバーハンドを振る。  2R、ともにローキック。右オーバーハンドの立成は右ミドル。ケンヤスキーも左前蹴り。さらに立成の右にカウンター左ヒザを効かせたケンヤスキーは、下がる立成に前蹴り、左フックでダウンを奪い、パウンドでTKO勝ち。再起を飾った。 [nextpage] ▼オープニングファイト2 DEEPフェザー級 3分2R アマチュアSルール〇赤田プレイボウイ功輝(コウキ会)66.00kg[1R TKO] ※左フック→パウンド×鳥次亜流(ROOM)66.10kg  平本蓮の朝倉未来戦前のスパーリングパートナーを務めた赤田プレイボウイ功輝がMMAデビュー。赤田はK-1・Krush戦績4勝(3KO) 2敗1分。K-1 WORLD GP 2021 JAPANで北村夏輝とドロー。2022年8月に松本和樹にKO勝ち後、南雲大輝に判定勝ちも、2023年4月のKrushで目黒翔大に判定負け。2024年4月のNARIAGARIで良太に判定負け。平本は赤田を「センスやフィジカル、頑丈さはあるけど傲慢」と評する。  鳥次は、9月に五明宏人を下し6連勝中の相本宗輝の弟子。2023年11月のDEEPフェザー級アマチュアSPルールで、森下智紀に1R リアネイキドチョークで一本勝ちしている。 鳥次「対戦相手、プレイボウイかチェリーボーイか分からないので、ブッ飛ばします」 赤田「K-1からきました明日はド派手にDEEPでデビューしたいと思います」  1R、長い入場曲を最後まで使って入場の赤田のセコンドには平本蓮がつく。鳥次が先にダブルレッグで右差しも、ケージで立つ赤田は突き放し左から右! 組んだ鳥次は、右差しで押し込み。しかし、金網背に左小手の赤田。ブレーク。鳥次の入りに赤田は左フックでダウンを奪い、パウンド連打でTKO勝ち。 [nextpage] ▼オープニングファイト1 DEEPフェザー級 3分2R アマチュア Sルール〇鈴木大晟(パラエストラ八王子)65.70kg[判定3-0] ※20-18×3×有馬雄生(JAPAN TOP TEAM)66.30kg  有馬雄生は、高校柔道でインターハイで優勝しているJTT期待の新人。対するパラ八の鈴木は2023年11月の『DEEP 116』で横内おにぎり君に1R TKO勝ち。 有馬「今回はDEEPの初戦になるんですけど、やってきたことを全部出せるように全力で頑張ります」 鈴木「しっかり仕留めて試合を終わらせます」  1R、鈴木のシングルレッグからの組みに首投げの有馬だが、体を入れ替えて上は鈴木。離れてスタンドに。鈴木のジャブに右をかぶせた有馬がダブルレッグテイクダウン。しかし、ここも際で上は鈴木。中腰からパウンドで離れてスタンド勝負。鈴木は右前蹴り。蹴りの打ち終わりに組んだ有馬はハイクロッチでテイクダウンしてゴング。  2R、右カーフ、左ハイの鈴木に、遠間から組む有馬をスプロールする鈴木は立ち上がりにヒザ! なおもドライブする有馬はまたもハイクロッチで持ち上げてテイクダウン。三角を狙う鈴木を外して崩してトップの有馬がパウンド。立つ鈴木を追う有馬はシングルレッグで引き出して寝かせてゴング。  判定は3-0(20-18×3)で、投げた有馬にインパクトを与えず立ち上がり打撃を当てた鈴木が勝利した。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.334
2024年9月21日発売
UFCデビューの朝倉海をビリー&エリーHCと共にインタビュー。またUFC6連勝で1位ロイヴァルと戦う平良達郎、DJの引退インタビュー、期待のプロスペクト、格闘技の新しいミカタを特集!
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント