▼第8試合 フライ級暫定王座決定戦 5分3R
×道端正司(CLUB F3/フライ級1位)56.60kg
[3R 4分36秒 TKO] ※パウンド
〇小田魁斗(CARPE DIEM福岡/同級2位)56.65kg
『ONE Friday Fights』2連勝中の小田魁斗(CARPE DIEM福岡)がONEとの契約交渉期間が終了。即GRACHANのオファーにより緊急参戦が決定した。フライ級1位の道端正司(CLUB F3)と「フライ級暫定王座決定戦」を争う。
GRACHANフライ級の正規王者は、2024年2月に松場貴志を投げて3R 負傷TKOに下した御代川敏志(THE BLACK BELT JAPAN)だが、御代川が怪我により長期離脱。今回の暫定王座戦が設けられた。
この暫定王座戦に先に出場が発表されていた道端は、ひとつのNCを挟み、3連勝中。2024年5月の前戦では宮内拓海に判定勝ち。
TBAとなっていた道端の相手に決定した小田はMMA5勝1敗。2023年3月のJ-MMAROOKIESCUPフライ級トーナメントで優勝の鈴木崇矢と1回戦で対戦し、マジョリティ判定で敗れたものの、同年10月に長野将大を1R 14秒でKOに下すと、2024年3月にテムに1R リアネイキドチョークで一本勝ち。
2024年4月に『ONE FF』デビューし、豪州のクーパー・ロイヤルにテイクダウン&パウンドで判定3-0で勝利。6月のONE FF2戦目でもベトナムのトラン・ゴック・ルオンに判定勝ちで2連勝をマークしていた。
打撃ベースの道端に、テイクダウン&パウンドの小田。ONEリングからGRACHANケージに戻る小田の組みの圧力を道端はいかにさばくか。
道端「いつもと変わらずやることやるだけです。(小田は)めちゃくちゃ強いですね。たぶんチャンピオンより強いと思っています。命を削る試合をしたいと思います」
小田「(久々の日本での試合で)ちょっと緊張していますけど(笑)、でもやることはやってきたんでやるべきことをやるだけです。成長した姿を見せられるように頑張ります」
1R、サウスポー構えから左を伸ばして組む道端に、体を入れかえ肩パンチの小田は、ボディロックで崩し、バッククリンチ、再三、左足をかけようとするがかけさせない道端。小田はボディロックで持ち上げバックにつき、4の字ロックからおたつロックも、道端は防御し、ホーン。ジャッジは3者ともに小田を支持。
2R、小田の左右に左のヒザを合わせる道端はダブルレッグテイクダウンも、シングルレッグでレッスルアップの小田。引き出してテイクダウン。左足をかけて左手で背後からパウンド。片ヒザ立ちの道端は、背後にヒジ。リアネイキドチョーク狙いの小田を片足外して立ち上がりも、崩す小田。背後からヒザを突き、パウンド。その際で道端が立ち上がりホーン。ジャッジ3者、小田を支持。
3R、右オーバーハンドを2発、そこに道端が右の打ち返しも、カウンターのシングルレッグからバッククリンチは小田。ブレークから右カーフを2発効かせる小田! さらにローで崩した小田が上に。左脇に頭入れ肩固め狙いも、戻す道端。小田はバックマウントから4の字ロックでリアネイキドチョーク狙い。パウンドに切り替え、レフェリーが間に入った。
3R4分36秒、小田がTKO勝ちでフライ級暫定王座についた。小田は「まず、今日福岡からの応援ありがとうございます。動画を見てくれている人も。2年半前にデビューしてフライ級トップ獲りますと宣言して、摩日練習して、キツいことかた逃げずに1日1日妥協せずに、絶対にやれると全力でやってきました。サポートしてくれるみんなのおかげです、御代川くん、怪我して出来ないと聞いたけど、治るのだったらやろうと」と語ると、御代川敏志がケージに乱入し、ベルトを強奪。
ケージに戻り、「おめでとう、1回練習して彼の強さは知っている。でも暫定なんで、いまみたいな試合じゃ」とダメ出し。しかし小田はにっこり笑って「やろう」と返し、「フライ級面白いんで見てください」と締めた。