キックボクシング
レポート

【ONE FF】野杁正明がダウンを喫し追い上げるも届かず判定負け、KANAがメクセンの妙技に判定負け、吉成士門が見事TKO勝ちデビュー!シャドウがダウン奪いシッティチャイを破る、グレゴリアンは豪快KO勝ち、スアキム激闘KO勝ち、ベクレフがパンパヤックをKO

2024/12/20 21:12

▼第3試合 アトム級キックボクシング 3分3R
〇アニッサ・メクセン(アルジェリア/フランス)
判定3-0
×KANA(フリー)


 2024年9月にONEとの契約を発表したKANAは、初代K-1 WORLD GP女子フライ級王者に輝くなど22勝11KOの戦績を残してきた。


 対戦相手のアニッサ・メクセンは、キャリア103勝6敗で、世界最高の女性キックボクサーの一人として知られる。


 メクセンは、2023年12月の前戦『ONE Friday Fights 46』で女子アトム級キックボクシング暫定王座決定戦でペッディージャー・ルクジャオポーロントンと対戦するも判定負け。2024年11月9日のタイ・ルンピニースタジアム『ONE 169:Malykhin vs. Reug Reug』で「初代ONE女子ストロー級キックボクシング世界王座」をジャッキー・ブンタン(米国)と争うことになっており、その約1カ月後に、アトム級でKANAとの連戦に臨むことになる。


 KANAは、2022年2月から5連勝も、2023年12月の『K-1 ReBIRTH2』のアントニア・プリフティ戦で判定0-2で敗れており、ONEで1年ぶりの再起戦となる。


 1R、互いに前後にステップを踏み、ワンツーと右ローの応酬。KANAはKANAのジャブに右オーバーハンドを合わせに行く。KANAは右カーフ、KANAは右ローを蹴り、メクセンはステップでよく動く。KANAは右ローを蹴っていき、接近戦で頭を振りながらパンチを繰り出す。


 メクセンはジャブ、ワンツー、右ミドル。KANAはガードしながら前に出て詰めるが、その上からパンチをもらう。前に出ていくKANAだがメクセンはステップで距離を取り、KANAが入ってくるところへ攻撃。KANAは右カーフで反撃。


 2R、ジャブ、前蹴り、さらにステップで距離をとるメクセン。KANAが入ってくると得意の左フックを合わせに来る。ステップで動き回るメクセンを追うKANA。メクセンが左右フックをまとめるとKANAも右フックを返すが空振り。KANAは右ローに続いて左ローを蹴るが、メクセンのパンチを被弾。


 左右に動くメクセンは左ミドルと右ロー、ワンキャッチからのヒザも見せる。前へ出ていこうとするKANAだがメクセンのステップワークに追いつけない。


 3R、右ローを蹴るKANAにメクセンがワンツー、頭を下げながら入り込もうとするKANAにもメクセンは右のカウンターや左フック、ワンキャッチからのヒザを合わせる。ワンツーを打ち抜くメクセンにKANAの頭が揺れる。ステップで動き、KANAと距離をとりながらジャブ、ミドルを当ててすぐに離れるメクセン。


 KANAが近づくとヒザ蹴りだ。ジャブと右ミドル、ステップでかわしては当てるメクセン。KANAも詰めて右フックを繰り出すが空振り。逆転を狙ったバックハンドブローも空を切り、試合終了のゴングが鳴った。


 判定を聞く間、宙を見上げていたKANA。メクセンの判定勝ちが告げられると、抱き合って笑顔でメクセンの勝利を称えた。


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