▼第11試合 キャッチウェイト (-63.5kg) ムエタイ 3分3R
〇スアキム・ソー・ジョー・トンプラジン(タイ)
KO 2R 2分57秒 ※左フック
×パンリット・ルージョメイサイワーリ(タイ)
スアキムはルンピニースタジアムのバンタム級、スーパーバンタム級、スーパーフェザー級の三階級制覇王者で、2018年2月の『KNOCK OUT』に初来日。那須川天心への最強の刺客として大きな話題を呼んだが、那須川に5R判定負け。2019年7月には『RISE』で那須川と再戦したが、胴廻し回転蹴りで目尻を切り裂かれて流血、3R1分25秒、TKOで敗れている。

2019年12月には日本の『BOM』でチャンヒョン・リーにTKO勝ちし、BOMスーパーライト級王者になったが、2020年4月に突然の引退宣言。2023年7月、ONEで現役復帰を果たすもキリル・ホムトフにKO負け。9月にサマン・アシュリをKOして再起を果たしたのも束の間、2024年1月にはアレクセイ・バリカにKO負けを喫した。4月のデニス・デミルカプ戦では劣勢からの逆転KOに成功、9月にはオーティス・ワグホーンとのダウン応酬の接戦に競り勝っている。

パンリットは2023年2月の『ONE Friday Fights 3』から参戦。4戦目までは1勝3敗と冴えなかったが、2024年2月の『ONE Friday Fights 50』で2020年タイ・スポーツ省が選ぶファイター・オブ・ザ・イヤー(MVP)、ムエタイアワードでも年間最優秀選手賞を受賞した強豪コンクライにTKOで番狂わせの勝利を奪うと、そこから一気に4連勝を飾っている。

1R、両腕ガードを上げてじりじり前に出ていくのはパンリット。スアキムはコーナーやロープを背にしつつ、右ローとジャブでパンリットを近づけさせない。パンリットが左フックを振るとスアキムも思い切り右フックを振る。さらにスアキムはヒジ。パンリットの右フックをもらうスアキムは組み付く。

2R、左フックの打ち合いから始まる。さらにローの蹴り合い。スアキムは右カーフも蹴る。左ボディからの右フックで前へ出るパンリットだが、スアキムも右フックを返す。フックの打ち合いとなる中、スアキムがジャブを突き刺してダウンを奪う。

立ち上がったパンリットへ襲い掛かるスアキム。ヒジ&フックの猛攻にパンリットもヒジと右フックを打ち返す。再びストレートのようなジャブを打ち、右ストレートにつなぐスアキム。パンリットも負けじと左フックを打ち返す。右フックの打ち合いからスアキムが左フックをヒットさせると、パンリットは前のめりにダウン。即座にスアキムのKO勝ちとなった。




