キックボクシング
レポート

【ONE FF】野杁正明がダウンを喫し追い上げるも届かず判定負け、KANAがメクセンの妙技に判定負け、吉成士門が見事TKO勝ちデビュー!シャドウがダウン奪いシッティチャイを破る、グレゴリアンは豪快KO勝ち、スアキム激闘KO勝ち、ベクレフがパンパヤックをKO

2024/12/20 21:12
【ONE FF】野杁正明がダウンを喫し追い上げるも届かず判定負け、KANAがメクセンの妙技に判定負け、吉成士門が見事TKO勝ちデビュー!シャドウがダウン奪いシッティチャイを破る、グレゴリアンは豪快KO勝ち、スアキム激闘KO勝ち、ベクレフがパンパヤックをKO

(C)ONE Championship

ONE Friday Fights 92
2024年12月20日(金)タイ・ルンピニースタジアム
※U-NEXTにてLIVE配信

▼第12試合 フェザー級ムエタイ 3分3R
×シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
判定0-3
〇シャドウ・シンハ・マウイン(タイ)

 シッティチャイはプロ160戦以上と鉄人的な戦歴を持つ現役のムエタイレジェンド。キックボクシングとムエタイを合わせ、世界王者に11回輝く。過去10年間に渡り、キックボクシングとムエタイで、最も圧倒的な強さを誇る選手の1人として評価を築き上げてきた。


 ONEには2020年7月から参戦。2022年の「ONEフェザー級キックボクシングワールドグランプリ」では決勝へ進出するもチンギス・アラゾフに判定負け。2023年9月にモハマド・シアサラニに判定で敗れ、2024年1月の日本大会ではマラット・グレゴリアンにKO負けを喫して連敗したが、5月の野杁正明戦で完勝を収めて実力者健在ぶりを示した。戦績は129勝(39KO)35敗5分。


 シャドウはラジャダムナンスタジアム認定ウェルター級王者。同タイトルは2022年2月にフリオ・ロボと王座決定戦を行って勝利し、手にしたもの。2022年にはラジャダムナン・ワールド・シリーズ(RWS)のウェルター級リーグ戦で優勝。2024年2月のFriday Fightsに注目の初参戦を果たしたが、マムカ・ウスビャンに判定負けを喫した。しかし、その後はエリック・ヘアー、ジミー・ピエノ、モハメド・シアサラニに3連勝と勢いに乗っている。


 1R、前に出るのはシャドウで右ミドルを蹴る。サウスポーのシッティチャイはジャブを突いて左ミドルハイ。シャドウが右ストレートを出せばシッティチャイも左ストレートを返す。ミドルの蹴り合いから首相撲となり、ヒザを蹴り合うが、シャドウがコカす。


 シッティチャイは左ストレートから右アッパー、シャドウは右ミドルを蹴っての左フック。シャドウの左を突かれたシッティチャイは後退するが左ミドルを蹴る。シャドウの右ストレートをもらったシッティチャイが前へ出てワンツー。両者ミドルを蹴り合った。


 2Rも前に出るシャドウが右ミドルと右ストレート、シッティチャイは左ストレートを繰り出すがシャドウが前へ出続ける。シッティチャイは左ヒジも繰り出すが、シャドウが左ミドルを当て、左フックも返して攻撃が多い。前へ出るシッティチャイだがシャドウの右ミドルをもらい続ける。パンチで入り込むシッティチャイにシャドウは左右のヒジを合わせに行く。両者譲らない展開に。


 3R、シャドウが右ミドルを蹴りながら前へ出る。組んでのヒザの蹴り合い。離れるとシッティチャイが左ミドルと左ストレート、シャドウも右ミドルを蹴る。このラウンドはシャドウの右ミドルを空振りさせて、シッティチャイが左ミドルを当てる場面が目立つ。ワンツーで前へ出ていくシッティチャイにシャドウが3連打、さらにヒジ。共にスネブロックでミドルをカットした直後、シャドウの右フックがシッティチャイを打ち抜きダウンを奪う。


 仕留めに行くシャドウにシッティチャイも左ストレートで打ち合う。シャドウの右フック2連打、ボディ、左フック、右ヒジ。シッティチャイもアッパーを打ち返すが当たらない。そしてゴング。


 判定は3-0でシャドウがシッティチャイを乗り越えることに成功。ONEでの4連勝を飾った。

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