撮影/水谷佳生
Krush.168 ～in NAGOYA～
2024年11月23日(土)愛知・名古屋国際会議場イベントホール
※ABEMAにてLIVE配信
▼メインイベント（第8試合）-63kg契約 3分3R延長1R
×大岩龍矢（K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/Krushライト級王者）
延長R 判定0-3 ※9-10×3
〇トーマス・アギーレ（アルゼンチン/Dojo Serpiente）
※本戦の判定は29-30、30-30、29-29。
大岩は幼少期に空手を学び、中学・高校時代はラグビーで活躍して愛知県代表にも選ばれたアスリート。大学在学中にキックボクシングを始め、卒業後にプロデビュー。重いパンチを武器にスタウロス・エグザコスティディスと芦澤竜誠に勝利。2021年11月には第4代Bigbangライト級（-61.23kg）王座に就いた。2023年は6月に横山朋哉に判定負けしたが、12月にライト級に階級を上げると篠原悠人を初回でKOした。2024年2月には弘輝に判定勝ちし、7月のタイトルマッチで伊藤健人に判定勝ちで王座に就いた。戦績は26勝（9KO）10敗。
アギーレは南米のWGP Kickboxingスーパーライト級（-64.5kg）王者で、2023年1月のGLORY RIVALS 5にてメキシコのエイブラハム・ヴィダレスと激闘を繰り広げた。9月のK-1に初来日し、「第7代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座決定トーナメント」に出場。1回戦でメン・ガオフォンを左フックでダウンさせて判定勝ち、準決勝で稲垣柊に判定で敗れた。左右のフックとローキックの破壊力は抜群で、打ち合いに強いところが持ち味のひとつ。戦績は34勝（23KO）6敗。身長168cm。25歳。オーソドックス。
大岩のセコンドには盟友・武尊が就く。
1R、アギーレのジャブに右カーフを返す大岩。アギーレが右ハイを蹴れば、大岩はワンツーを返して左ミドル、右カーフ。前に出る大岩が右ボディストレート、すぐにワンツーを打ち返すアギーレ。右ローの蹴り合いから左ミドルをヒットさせる大岩。両者とも顔面ブロックが堅い中、大岩はボディへのパンチと右カーフを当てていく。
2R、アギーレが右ロー2発から左フック、そこへ大岩が右のオーバーハンド。右ストレートと右オーバーハンドを打ち分ける大岩にアギーレは右アッパーと右カーフ。アギーレのパンチをしっかりブロックして打ち返していく大岩。ワンツーの連打で前へ出ていく大岩だが、アギーレもブロックを固めて左ボディを打つ。右フック、右アッパーを当てたのはアギーレ。
3R、左フック＆左ボディで前へ出るアギーレを左フックで迎え撃つ大岩。互いにガードの上からワンツーを叩き合う。両者足を止めてガードの上からパンチを打ち合い、右カーフを蹴る。アギーレは飛びヒザ蹴り、大岩は前へ出て右ストレート＆右フックで反撃。大岩の右カーフにはアギーレが左ローを返す。両者譲らずの打ち合い。大岩の右フック、右アッパーをもらったアギーレだがすぐに反撃して飛びヒザも繰り出す。ガムシャラにパンチを出す大岩にアギーレがバックハンドブロー、飛びヒザ。
本戦の判定はアギーレ1-0でドロー。延長戦へ突入する。アギーレは左フックから右アッパー、左ボディとパンチを回転させる。手数が出るアギーレに大岩は右ストレート、左ミドル。パンチから右ローのアギーレに大岩は単発の右フック。前に出る大岩は左ミドルをしっかり当てるがアギーレは手数を出す。アギーレがワンツーから飛びヒザ、大岩はすぐ前へ出て右フック。アギーレは左右のボディ。手数が出るアギーレに大岩の攻撃がついに止まる。最後はアギーレが攻める姿勢を見せ、ゴングが鳴ると大岩はその場で崩れ落ちた。
判定は3-0でアギーレが勝利。大岩はガックリと肩を落とした。
アギーレはマイクを持つと「皆さんが温かく迎えてくれて感謝しています。いつも応援ありがとうございます。素晴らしい大会で勝利出来てとても嬉しいです」と、アウェイにも関わらず声援や拍手を送ってくれた名古屋のファンへお礼を述べた。
