キックボクシング
インタビュー

【RISE】世界最強王者ペッチ「-65kgの世界一であり続けたい」今回も制覇に自信、ムエタイ復帰も示唆

2026/03/18 12:03
 2026年3月28日(土)東京・両国国技館『RISE ELDORADO 2026』(ABEMA PPVでLIVE配信)にて、「GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(-65kg)STANDING TOURNAMENT」準々決勝に臨むGLORY世界フェザー級王者ペットパノムルン・キャットムーカオ(=ペッチ/タイ/Kiatmoo9)。  GLORYフェザー級2位エイブラハム・ヴィダレス(メキシコ)を破り、決勝トーナメント進出を目論む世界最強王者のインタビューが主催者を通じて届いた。 自分を高め続けてチャレンジしてみたい ――日本で試合をするのは2024年12月のミゲール・トリンダーデ戦以来ですが、久々に日本で試合ができることについてはいかがですか? 「日本がとても好きなので嬉しいです。天気も良いですし皆さんとても優しいですし、何を食べてもとても美味しいので、大好きな日本にまた行って試合ができる事をとても嬉しく思います」 ――今RISEでは、GLORYやRWSなど世界中の団体と積極的に交流をしている状況ですが、こういったRISEが色々なことに挑戦している試みについてはどのような印象を持っていますか? 「試合ができる回数も増えますし選手の幅も広がりますし、ムエタイやキックボクシングのミックスが可能になるので、すごく良い方向に動いていると思います」 ――例えば今後RWSの選手がRISEだったり、RISEを介してGLORYに挑戦するような可能性も出てくると思うのですが、そういった場合にペッチ選手もタイ人の選手と試合をすることがあるかもしれないですよね。 「それは非常に楽しみというか期待が高まりますね。やっぱりムエタイが恋しいですし、そういった意味でタイ人の選手と戦えるのは良い機会になるなと思います。強い選手には積極的に挑戦していきたいです」 ――機会があればムエタイルールもまたやりたいという思いはあるんですか? 「もちろんです。ムエタイをする機会があればムエタイでも試合をしたいです」 ――今のRISEのルールでは“ワンキャッチ・ワンアタック”が認められていて、「キャッチした後に瞬間的に攻撃が有効になる」という形なのですが、ペッチ選手はこのルールを最大限に活かした戦い方を誰よりも有効に使っている印象があります。この辺りはRISEで試合をするにあたって、ご自身で戦略やプランを考えているんですか? 「ムエタイではキャッチをして攻撃をするというルールがありますが、RISEのルールに合わせるために沢山練習した結果、自然に慣れてきて使い慣れているのだと思います」 ――約1年をかけてGLORYとRISEで『LAST FEATHERWEIGHT STANDING TOURNAMENT』を行なっていますが、今回の対戦相手はヴィダレス選手となりました。ヴィダレス選手とは2度目の対戦ですが、どのような印象がありますか? 「彼はとても強くて上手な選手だと思っています。僕と同じようなムエタイのスタイルを持っている印象で、前回試合をした時はとても楽しくてまた試合ができることが嬉しいです。そしてまた勝てると思います」 ――今回勝ち上がれば次は6月にまた日本で試合をすることになりますが、そこで試合をするイメージもしていますか? 「もちろん必ず勝って決勝までいきたいと思っています」 ――このトーナメントに出ている選手で、気になっている選手や注目している選手はいますか? 「誰かというよりはまだ試合をしたことがない選手が数名いるので、そういった選手と試合をしてみたいです」 ――前回の試合でデニス・ウォシク選手と戦いましたが、あの試合を振り返ってみてどんな試合だったか感想を教えてください。 「デニス選手はファイター精神を持った、前にどんどん攻めてくる選手なのですが、僕はキックや前蹴りを駆使できるように練習して備えてきたので、練習通りに戦って勝つことができました」 ――デニス選手はトリッキーな技を使いますけど、そこは問題ありませんでしたか? 「特別難しいと感じたところはありませんでした」 ――ペッチ選手はカナダとタイを行き来されていると思うのですが、試合が決まると基本的にはタイに戻って練習されているんですか?それとも場合によってはカナダでそのまま練習することもあるんですか? 「ヨーロッパ圏で試合がある時はそのまま通常通りカナダで練習をして試合に行くんですけど、日本で試合がある時は必ず1ヶ月先にタイに戻って練習を積めるようにしています」 ――という事は今はタイにいらっしゃるんですか? 「はい。今はタイにいます」 ――普段はどこのジムで練習されているんですか? 「以前までは一緒にキャットムーカオで試合に出ていたスーパーレックのジムがあったので、そこに練習に行っていたのですが、今はそのジムがなくなってしまったので、バンコクにあるムエタイアカデミーというジムで練習をしています」 ――今でもキャットムーカオで練習していた時のトレーナーの方と練習をすることもありますか?「今はトレーナーを変えているので一緒に練習する事はないです」 ――SNSでパンチを練習している映像を見ました。試合ではあまり出さないですが、パンチの方も自信はありますか? 「今まで以上にパンチを駆使できるような形で自分を高める事に注力しています」 ――それはGLORYやRISEなどのムエタイとは違うルールで戦うようになり、パンチに注力するようになったのですか? 「そうですね。それに限らないですけど、全ての試合でより良い結果が出せるようにパンチも強めたいなと思っています」 ――そういった練習内容については、トレーナーの方と相談して「こういう風にやったらいいよ」と言われるのか、それとも「こういう事をやりたい」とペッチ選手から言って練習するのか、どのように方向性を決めているんですか? 「次の対戦相手が決まる時に、その選手に向けた試合戦略を練る上でトレーナーと相談しながら方向性を決めていったり、自分の弱みを強化するような作戦を作っていくようにしています」 ――ペッチ選手を見ていると、今のGLORYやRISEのルールで戦う“ムエタイスタイルの完成形”みたいな印象があるのですが、ご自身でも手応えを感じている部分はありますか? 「そのようにコメントを頂けてとても嬉しいです。僕の中でも完成に近い形だと思っています。だいぶ出来上がっている状態だと思うんですけど、その中でも常に上を目指して成長を続けていきたいと思っています」 ――次の試合がヴィダレス選手とのリマッチという点で、日本の格闘技界の中では「ムエタイの選手は再戦になるともっと差をつけて必ず勝つ」みたいな都市伝説的な話があります。ペッチ選手からしても1度対戦経験のある選手というのは、癖が分かって攻略しやすいと感じる部分はありますか? 「同じ選手と2、3回試合をすることがあっても、お互いに必ず変化は生じていると思うので、前と同じように試合ができる事はないと思っています。例えばヴィダレス選手であれば必ず僕に勝てるように相当な準備をして備えていると思いますし、僕も彼の事を1回試合をして知っているからこそ、それにさらに備えて勝てる準備をしなければいけないと思っています。そういった点で変化は必ずありますし、同じだとは思っていないです」 ――トーナメントの勝ち上がりによっては、ミゲール選手や原口選手との再戦の可能性もあると思うのですが、先ほどの話であった「できることなら戦ったことのない選手と対戦したい」というのがペッチ選手の気持ちですか? 「そうですね。やっぱり試合をしたことがない選手であれば、その分緊張感も高まりますし、ちょっと楽しさというかワクワク感が増すのは事実です。ただ誰が上がってこようと全ての試合に全力で挑みます」 ――知らない人と戦ったり上手いテクニックのある人と戦って技術的な攻防を繰り広げるのは、戦っていても純粋に楽しいものですか? 「まだ試合をしたことがない選手や新しいスタイルに出会うと、緊張や楽しさもありますし、自分を試すというか新しい自分に出会える試合にもなるのですごく楽しいです」 ――僕らから見てもペッチ選手は-65kgで“世界最強”という立ち位置にずっと居続けていると思うのですが、それでも戦ったりトーナメントに出て優勝を目指すモチベーションというのはどこにあるんですか? 「僕はこの体が続く限り、体力がなくなってこの体がもう無理だと言うまで試合を続けたいと思っていますし、自分を高め続けてチャレンジしてみたいと思っているので、どんな試合でも挑戦したいと思いますし、機会があれば試合を続けたいと思っています。今は自分の基礎の部分やレベルを高めること、カテゴリー毎のレベルを高めること、基準を高めることに注力しながら今後もずっと続けていきたいと思います」 ――可能性の話になってしまうのですが、また肘あり首相撲もあるフルムエタイのルールで戦った場合、GLORYやRISEルールでスキルも上がっていると思うので、今ムエタイルールで戦った方が強くなっているという自信はありますか? 「それは答えるのはちょっと難しいですね。僕はムエタイの試合を長い期間やっていないので、今の自分にあるスキルを持ってムエタイに戻った時に、強い選手でいられるかっていうのは分からないです。でもムエタイでは本当に試合をしたいと思っているので、まずはムエタイの試合をどこかでしてみて、自分の今のレベルを知りたいなと思います」 ――日本のファンもGLORYで世界チャンピオンになったペッチ選手がまたムエタイに戻ってチャンピオンになったら、すごく喜ぶと思います。 「そういった機会があるのであれば、皆さまにお見せできればと思います」 ――日本ではONEが定期的に試合をするという事が発表されていて、度々話題に上がることがあります。よくONEのチャンピオンとGLORYのチャンピオンはどっちが強いんだと論争が起こるのですが、そういう話題になる事についてペッチ選手はどう思いますか? 「どちらが強いかという事に直接言及はできないんですけど、それぞれどの選手もどこで試合をする選手も、皆んな自分のスタイルがあって自分の強さを持っていると思います。なので本当に強いかどうかっていうのを比べるにはリングの上でしか見えないと思っているので、試合をすることによって分かるんじゃないですかね」 ――様々な選手がいる中で、自分が-65kgで1番強い選手でいたいという気持ちはずっと変わらないですか? 「もちろんです。-65kgの世界一であり続けたいと思っています」
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