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【UFC】ジョン・ジョーンズがスピニングバックキックでTKO勝ち、ミオシッチは引退へ。オリベイラがチャンドラーの猛反撃凌ぎ5R判定勝ち、ニッカルがクレイグとの打撃戦制す、アラウージョが連勝シウバ下す、ルフィ、マクギーが判定勝ち。ミラーがギロチン勝利=『UFC 309』

2024/11/17 08:11
【UFC】ジョン・ジョーンズがスピニングバックキックでTKO勝ち、ミオシッチは引退へ。オリベイラがチャンドラーの猛反撃凌ぎ5R判定勝ち、ニッカルがクレイグとの打撃戦制す、アラウージョが連勝シウバ下す、ルフィ、マクギーが判定勝ち。ミラーがギロチン勝利=『UFC 309』

photos by Zuffa LLC/UFC report by Jimura Yunta 

 2024年11月16日(日本時間17日)、米国ニューヨーク州ニューヨークシティのマジソン・スクエア・ガーデンにて『UFC 309』(U-NEXT配信)が開催された。 メインカード前に、ドナルド・トランプ次期米大統領がMSGの花道にディナ・ホワイト代表とともに登場。ケージサイドで観戦した。

▼UFC世界ヘビー級選手権試合 5分5R ※選手名からインタビュー
〇ジョン・ジョーンズ(米国)28勝1敗(UFC22勝1敗)UFC6連勝 237.6ポンド(107.77kg)
[3R 4分29秒 TKO] ※右ストレート→左スピニングバックキック
×スティペ・ミオシッチ(米国)20勝5敗(UFC14勝5敗)248.6ポンド(112.76kg)
※ジョーンズが初防衛に成功

 メインイベントの「UFC世界ヘビー級タイトルマッチ」では、初防衛戦に臨む王者のジョン・ジョーンズ(米国)が237.6ポンド(107.77kg)でパス。元王者で同級8位のスティぺ・ミオシッチ(米国)が248.6ポンド(112.76kg)で計量をパスした。

 元オールアメリカンレスラーのジョーンズは、2008年に20歳でプロMMAデビュー。前戦2023年3月の『UFC 285』での「UFCヘビー級王座決定戦」で前暫定王者のシリル・ガーヌに1R ギロチンチョークで一本勝ち。ライトヘビー&ヘビーの二階級制覇に成功した。

 その後11月にミオシッチとの初防衛戦にへ臨む予定だったが、練習中に左胸の胸筋腱断裂で欠場。JJにとって、1年8カ月ぶりの試合となる。

 対する挑戦者ミオシッチは、ミルコ・クロコップを尊敬し、野球やアメフト、レスリングで活躍後、MMAファイターと並行して消防士としても働き、2010年にプロMMAデビュー。2016年5月にファブリシオ・ヴェウドゥムに1R KO勝ちでヘビー級王座獲得。その後、フランシス・ガヌー戦を含む3試合で王座防衛。ダニエル・コーミエーに敗れ王座陥落も、コーミエーから奪還し、2020年8月のラバーマッチも判定勝ち防衛。2021年3月『UFC 260』でガヌーと約3年2カ月ぶりに再戦。2R KO負けで王座陥落、リベンジを許していた。3年8カ月ぶりの復帰戦。

 新旧UFCヘビー級王者の対決は、ジョーンズが初防衛するか、ミオシッチが王座奪還なるか。同級にはセルゲイ・パブロビッチとカーティス・ブレイズを1R KOした「暫定王者」トム・アスピナルも控えているが、会見でジョーンズは、アスピナルに嫌悪感を示し、現UFC世界ライトヘビー級王者のアレックス・ペレイラとのスーパーマッチを望んでいる。

 1R、ともにオーソドックス構え。グローブタッチ。サウスポー構えになるジョーンズはいきなり左ストレート。かわすミオシッチに左三日月蹴り。さらに左三日月に、ミオシッチは前に。かわすジョーンズ。またも左の蹴りから組んで大外刈テイクダウン! フルガードのミオシッチに左足を抜いてハーフのジョーンズ。

 ボディ打ち、ヒジ打ちを落として、中腰になり長いパウンドを落とす。潜ろうとするミオシッチに左ヒジの連打! ミオシッチはニーシールドで距離を作るが、なおも詰めるジョーンズ。ミオシッチは腰を切り、フルガードに戻す。しかし中腰からかつぎパスでサイドになるジョーンズ。残り15秒で半身のミオシッチに小手に巻いてマットに寝かせてヒジを落としてホーン。


 2R、中央を取り、じりじり詰めるジョーンズ。ミオシッチも左から得意の右で飛び込み。左前蹴りを腹に突くジョーンズ。オーソに変えるとミオシッチが左右で前にサウスポー構えで左三日月蹴りのジョーンズ! ミオシッチの右のガードが下がる。左インローを突くジョーンズ。さらに首相撲ヒザ! 腹攻め。互いに見合う展開が多くなる中、ジョーンズは左のかけ蹴り。さらに前蹴り。ミオシッチは左ジャブで前に出る。

 3R、左右から連打で詰めたミオシッチにサークリングでさばくジョーンズ。ミオシッチは右ストレートを打つも届かず。そこにジョーンズは左三日月蹴り! さらに打ち下ろしの右ストレート! 下がるミオシッチを追うと左三日月蹴り! ミオシッチもワンツーで押し戻すが、足がついていかない。ミオシッチの右を深くは当てさせないジョーンズ。ワンツーの連打からジョーンズの右をかわして距離を縮めるが当てさせないジョーンズは、左ジャブ、右ストレートを当てると、ミオシッチをケージに詰めさせて、左後ろ蹴り=左スピニングバックキックのかかとをボディにヒット! ミオシッチがマットにヒザを着くと、すぐにヒジ、パウンド。レフェリーが間に入った。

 ケージのなかでダンスしたジョーンズはベルトを腰に戻して「USA」コールを促すと、最後にケージサイドで観戦したトランプ次期大統領にベルトを渡した。また、試合後、ミオシッチは引退を表明した。

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