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【UFC】ジョン・ジョーンズがTKO勝ち、ミオシッチは引退へ。オリベイラがチャンドラーに5R判定勝ち、ニッカルがクレイグと打撃戦「経験が足りない」、アラウージョが連勝シウバ下す、ルフィ、マクギーが判定勝ち。ミラーがギロチン勝利=『UFC 309』

2024/11/17 08:11

▼ミドル級 5分3R
〇ボー・ニッカル(米国)7勝0敗(UFC4勝0敗)※UFC4連勝
[判定3-0] ※30-27×3

×ポール・クレイグ(スコットランド)17勝9敗(UFC9勝9敗)

 ミドル級。両者ノーランカー。

 ニッカルはレスリングでNCAAを3度制したエリートレスラー。昨年3月のUFCデビュー戦から3連勝。4月のUFC3000記念大会にも出場し、キャリア初の2Rとなったが、全く危なげなく2Rチョークで勝利。ここまでの相手では、まだニッカルの底を見せるには不十分だった。28歳。

 クレイグは前戦までランカーだったが、ブレンダン・アレンとカイオ・ボハーリョに連敗し現在はランク外。UFCきっての下攻めファイターで、現1位のアンカラエフからも試合残り1秒で三角絞めに捕らえて一本勝ちし、アンカラエフにキャリア唯一の黒星をつけている他、後の王者ジャマール・ヒルからも三角十字で腕を折ってからのヒジ・パンチのラッシュで勝利している。一方で、打撃には穴があり、8敗のうち5敗がKOでの負け。36歳。

 オッズでは今大会一番の大差でニッカルがフェイバリットだが、どんな相手にも極めて勝つ可能性があるクレイグなので、油断はできない。

 1R、サウスポー構えで中央を取ってテイクダウン動きののレベルチェンジするニッカルはオーソに変えて右カーフ。オーソのクレイグに右カーフを当てる。左ボディストレートのニッカル。クレイグも右ローを返し、左フックも。右ストレートを突くニッカル。右ハイ、左ストレートを胸元に。

 クレイグは右の蹴り、廻し蹴りの動き。左のダブルを見せたニッカルは右カーフ。クレイグは右ローも、ニッカルは左フック。顔を遠ざけるクレイグは右ミドル。ともに遠い距離で戦った初回。

 2R、サウスポー構えからジャブ&ローのニッカル。クレイグも右の蹴りの打ち合い。左ボディストレートを突いて上の左フックを突く。右オーバーハンドを返すクレイグ! 左ボディストレート、左ミドルも。

 しかしクレイグも左オーバーハンドをガード上に。クレイグは右ミドルハイ、ガードして左ストレートで飛び込むニッカルだが、クレイグは右ミドルを当てる。ニッカルは右ストレートから左に繋ぎ前に出るがクレイグはかわす。

 3R、前に出るクレイグ。ニッカルは右オーバーハンド、バッステップでかわすクレイグに左も振るニッカル。一瞬、身体を止めて見せるが、クレイグは構わず回って長い右アッパー。両者手数が止まるなかブーイング。右カーフから詰めるニッカルは右ストレート、左オーバーハンドも、左ジャブで押し戻すクレイグ。右ミドルは空振り。

 ともに明確なヒットが無いなか、左を突くニッカル。ともに遠間から入れず。左の両者飛び込みからニッカルは詰めるがクレイグの懐は深い。

 判定3-0(30-27×3)でニッカルが勝利。場内からはブーイングも起きるなか「15分支配したけど、まだまだ経験が足りない、歴代の王者達に並びたい」と語った。

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