キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】栗秋祥梧が根性と執念で大接戦を制して新王座に、重森陽太が延長戦でリオスを振り切る、古木誠也が王者対決を制す、ぱんちゃん璃奈が苦戦の末に辛勝、鈴木万李弥がOFGマッチで敗れる、渡部太基と西川康平もダウン応酬の大激闘に!中島玲と漁鬼がダウン応酬の激闘、浅井春香がKO、大谷翔司のKO劇で大会始まる!

2024/10/12 17:10
【KNOCK OUT】栗秋祥梧が根性と執念で大接戦を制して新王座に、重森陽太が延長戦でリオスを振り切る、古木誠也が王者対決を制す、ぱんちゃん璃奈が苦戦の末に辛勝、鈴木万李弥がOFGマッチで敗れる、渡部太基と西川康平もダウン応酬の大激闘に!中島玲と漁鬼がダウン応酬の激闘、浅井春香がKO、大谷翔司のKO劇で大会始まる!

撮影/安村発(第8試合~)

MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.5
2024年10月12日(土)東京・後楽園ホール
U-NEXTにてLIVE配信

▼メインイベント KNOCK OUT-BLACK フェザー級王座決定戦 3分3R延長1R
×チュームーシーフー(中国/郭強ファイトクラブ/CFP)
延長R 判定1-2 ※10-9、9-10×2
〇栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺)
※栗秋が新王座に就く。本戦の判定は29-28、29-29×2。


 チュームーシーフーは中国の少数民族であり戦闘民族として知られる「イ族」の出身。2022年3月の『武林風』では、過去K-1で武尊と激闘を演じた強豪ワン・ジュングァンと対戦し、判定で惜敗したものの互角の打ち合いを演じた。2023年6月に初来日、龍聖から右フックでダウンを奪い、延長戦で判定負けも龍聖を苦しめて一躍注目を集めた。2024年2月の再来日では久井大夢と対戦し、これも激闘の末にチュームーシーフーが左フックでダウンを奪って勝利している。8月の3度目の来日では元山祐希をハイキックで初回KOした。戦績は27勝(10KO)5敗。


 栗秋は九州で活躍後、2018年10月に上京してクロスポイント吉祥寺に入門。天性の格闘技センスを生かした左の攻撃を武器とし、飛びヒザ蹴りは一撃必倒のキレと破壊力を秘めている。しかし極度の練習嫌いとして知られ「いかに練習せずに勝つか」をテーマに掲げている変わり種。


 2022年7月にTAKERUに判定で敗れたが、10月の『RIZIN』では翔を2Rにハイキックでマットに沈めた。2023年4月に内藤凌太に判定2-1で勝利すると、6月には鮫島大翔を得意の左フックでKO。9月にはK-1 GROUPから乗り込んできた第6代Krushフェザー級王者・玖村修平を初回KOに降して評価を一気に高めたが、2024年2月の『ONE Friday Fights』初参戦で判定負け。4月のシュートボクシングでは山田彪太朗に判定負けと連敗。しかし、6月にKNOCK OUT-UNLIMITEDルールで中村優作を1RでKOし、大きなインパクトを残した。戦績は45勝(25KO)23敗3分。


 1R、栗秋が左フックから左ミドル、鋭い右ハイキック、さらに右ミドル、左ボディで加温wお揖斐科せる。チュームーシーフーがロープに詰めて左右の連打を見舞うと、栗秋はブロックを固めて左フックを打ち返す。チュームーシーフーの強打をブロックして一発の返しを狙う栗秋。チュームーシーフーの左ハイには栗秋が左ボディ。チュームーシーフーのワンツー、左フック。栗秋はブロックの上を打たせておいて左フックを狙う。栗秋の鋭い右ミドル、左ロー。


 2R、チュームーシーフーの前進をテンカオで迎え撃つ栗秋。チュームーシーフーは左ミドルと前蹴り、左フック。強烈な左ハイをガードの上から蹴って左ストレートを打つ。残り時間1分で栗秋が左右フックで打ちに行くが、チュームーシーフーはフック&アッパー。栗秋がヒザを突き刺すとチュームーシーフーは右フック。チュームーシーフーは左右ボディを叩いての左ハイ、右フック。栗秋も左フックで反撃するが鼻血を出す。


 3R、両者の左フックが交錯する。チュームーシーフーの左右フックをもらう栗秋だが、負けじと打ち返す。チュームーシーフーの左フックを空振りさせた栗秋が右フック。これにチュームーシーフーの動きが鈍る。このチャンスに攻め込む栗秋だったが、チュームーシーフーは退かずに打ち返す。さらに左ミドル。栗秋の左フックがヒットし、チュームーシーフーがワンツー、右フックを打ち返す。激しい打ち合いとなり、チュームーシーフーは左ミドル、バックハンドブロー。


 本戦の判定はドロー、延長戦へ突入する。栗秋は右ミドルを蹴って距離を取る戦法。チュームーシーフーが近付くとテンカオ。チュームーシーフーは右フックを叩きつける。徹底して右ミドルとヒザを蹴る栗秋。チュームーシーフーは左右ストレートでボディを攻めていく。チュームーシーフーが眉間から流血、栗秋も鼻血を出す。右ミドルを連打しながら下がる栗秋。チュームーシーフーも左ミドルを蹴り返す。ブレイクがかかり、レフェリーが離そうとするがチュームーシーフーは前へ向かって行く。栗秋が胴廻し回転蹴りを放ったところで試合終了。


 判定は2-1で栗秋が勝利。根性と執念で王座を手にした。チュームーシーフーは両手を広げて判定に抗議し、納得のいかない表情でさっさとリングを降りて行った。


 栗秋はマイクを持つと「ベルトを獲ったけれどもう1回だけチュームーシーフーとやりましょう。俺もちゃんとKO出来るように次はしっかり練習してきます。大分から来てくれたお母さん、僕を小さい時から強くしてくれたお兄ちゃん、ありがとう。半年後くらいにもう1回チュームーシーフーと組んでください」と、再戦して完全決着をつけると誓った。


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