キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】栗秋祥梧が根性と執念で大接戦を制して新王座に、重森陽太が延長戦でリオスを振り切る、古木誠也が王者対決を制す、ぱんちゃん璃奈が苦戦の末に辛勝、鈴木万李弥がOFGマッチで敗れる、渡部太基と西川康平もダウン応酬の大激闘に!中島玲と漁鬼がダウン応酬の激闘、浅井春香がKO、大谷翔司のKO劇で大会始まる!

2024/10/12 17:10

▼セミファイナル スーパーファイト KNOCK OUT- REDライト級 3分3R延長1R
〇重森陽太(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDライト級王者)
延長R 判定3-0 ※10-9×3
×マルコス・リオス(アルゼンチン/ISKAムエタイ・アルゼンチン・スーパーライト級王者)
※本戦の判定は30-29、28-30、29-29。


 重森は16歳でプロデビューし、10戦目で無敗のまま新日本キックボクシング協会の日本バンタム級王者となり、14戦目で初黒星を喫するまで無敗を保った。20歳で日本フェザー級王者となり二階級制覇を達成。2019年7月にWKBA世界ライト級王座を獲得して三階級制覇。2021年7月にはスアレックから勝利を収め、KNOCK OUT-REDライト級王者にも輝いた。


 2023年2月、悲願であったラジャダムナンスタジアム王座に挑戦したが、判定負けで奪取ならず。その後は所属を変えて8月のKNOCK OUTに参戦したが、バットマンに判定負け。11月にオープンフィンガーグローブ戦に初挑戦し、ルンペットを2RでTKOに破った。2024年2月の『RWS JAPAN』ではサミンデットに判定負けを喫したが、4月はセーンダオレックから左フックで2度のダウンを奪って勝利すると6月にレンタを破り国内最強を証明。9月には『ONE Friday Fights』に初出場、シン・ドンヒョンにKO勝ちした。戦績は42勝(19KO)8敗6分。


 リオスは24歳の若さで70勝(41KO)3敗とキャリアも多く、KO勝ちが多い。これまでスーパーライト級で獲得したタイトルはISKAムエタイ・アルゼンチン王座、WBCムエタイ・アルゼンチン王座など7冠。その強烈無比なファイトスタイルから“WASABI(ワサビ)”のニックネームを持つ。2023年3月に初来日を果たすが、鈴木千裕に初回TKO負け。12月に再来日を果たすとバズーカ巧樹に強烈なヒジでTKO勝ちし、インパクトを残した。しかし、2024年2月の来日ではデンサヤームにTKOで敗れている。


 1R、重森は左横蹴りと左ミドル、リオスはもらっても前へ出てフックを振ってくる。首相撲になるとコカす重森。リオスは左ボディを打つと、お返しとばかりに首相撲でコカす。重森の左ミドルに思い切り右ストレートを合わせに来るリオス。すると今度はその右に重森が左の縦ヒジを合わせに行く。強烈な右ボディストレートも打つリオスに重森はサイドキックと左ミドル。


 2R、左前蹴りと右ミドルの重森にリオスはバックハンドブローを繰り出し、思い切ったフックで踏み込んでくる。重森の蹴りやパンチをもらっても前へ出てくるリオスに重森はヒザ。横蹴りを突き刺す重森だがリオスの前進は止まらずボディを打ってくる。重森は右ストレート、ヒジで迎え撃つがヒットは奪えない。


 3R、ロープ伝いに動く重森に詰めてくるリオス。ボディへのパンチをもらう重森は横蹴り、前蹴りとリオスを突き放しにかかるが、リオスの軸足蹴りに転倒をkる生かす。右ハイを放つ重森にリオスは左フックを叩きつける。左ヒジを打つ重森はジャブを使ってリオスをけん制して試合を終えた。


 延長R、重森は左ミドルの連打から組んでのヒザ連打。リオスが近付いてくると横蹴り、左ミドル。下がりながらも左ミドルを蹴り続ける重森はリオスを近づけさせない。それでもリオスは右ボディストレート、右ヒジ。重森の蹴り足をキャッチしてコカす。重森のカウンターの左ミドルでリオスは一瞬動きが止まる。あとは横蹴りとミドルで重森が逃げ切った。


 判定は3-0で重森の勝利となった。

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