▼第5試合 KNOCK OUT-BLACK ウェルター級王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
〇渡部太基(TEAM TEPPEN/第4代Krushウェルター級王者)
KO 1R 2分59秒 ※3ノックダウン
×西川康平(8ball fitness)
※渡部が決勝へ進出。
渡部は藤原ジム所属として2006年3月に全日本キックでプロデビュー。Krush、M-1、REBELS、RISEなど様々なリングで活躍し、2011年1月にトーナメントで優勝して初代WPMF日本ウェルター級王者となり、2016年1月にはKrush同級王座を奪取。2024年で引退することを表明し、2月に漁鬼に判定負け、4月はCAZ JANJIRAにKO勝ち、6月は小川悠太に延長戦の末に判定負け。戦績は25勝(14KO)31敗2分。
西川はK-1甲子園やJ-NETWORKで頭角を表したサウスポーで、2011年からKrushに参戦。2016年3月にはK-1に出場して勝利を収め、2017年3月には木村“フィリップ”ミノルにKO勝ちを収めている。一時引退していたが2023年4月にKNOCK OUTで復帰、中島弘貴にKO負けを喫した。戦績は10勝(5KO)13敗。
1R、ローとカーフの蹴り合いからスタート。この蹴り合いに渡部が乗ってくると、西川は渡部のローに右フックを合わせに行く。この西川のフックにグラつく渡部だが、左右フックで前へ出ると右フックでダウンを奪う。
畳みかける渡部が右フックで2度目のダウンを奪い、崖っぷちに追い込まれた西川だが、逃げずに打ち合って左フックでダウンを奪い返す。さらに打ち合いを繰り広げる両者に場内はヒートアップ。渡部がローを蹴ろうとしたところに西川が右を合わせ、渡部はスリップ気味に2度目のダウン。
あと1度のダウンで両者ともKO負けの状況に場内は大きく沸く。ダウンすることを全く恐れずに両者とも打ち合いに行き、最後は渡部が左フックでダウンを奪い、激闘にケリをつけた。
大歓声に包まれる中、渡部は「めっちゃ焦った。西川君、強かった。ありがとう。漢気ある選手とバチバチ殴り合えて楽しかったです。今回トーナメントということで12月30日、横浜武道館、決勝、ぜひ来てください。中島選手も凄いいいh試合したっぽいですけれど、俺もいいおっさんですけれど負けじと頑張るので」と語ると、「デビューしてからずっと後楽園で試合をしてきて…後楽園ホールありがとう。最後必ずベルトを巻いて引退するので最後の応援をよろしくお願いします」と声を詰まらせながら話した。