2025年1月11日(土)、タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムにて開催の『ONE Fight Night 27』に、フライ級からストロー級に転向の和田竜光(日本)が参戦。MMA12戦無敗サンザール・ザキロフ(ウズベキスタン)と対戦することが21日、ONEから発表された。
▼ONEストロー級(※56.7kg)5分3R サンザール・ザキロフ(ウズベキスタン)12勝0敗和田竜光(日本)25勝12敗2分1NC
和田は、2024年7月の『ONE Fight Night 23』のフライ級MMAで、シェ・ウェイ(中国)に判定3-0で勝利。ストロー級挑戦を宣言し、「パシオも強いし、ボカンとかも強いし、ロシアの選手(マンスール・マラチエフ)も強いなとは思いますが、だからといって別に自分が負けているという風には全然思わない」と、王座戦線に割って入ると、ストロー級に名乗りを挙げていた。
これまで「いわゆる減量っていうのを別にしてない」という和田は、いよいよONEストロー級(※水抜き禁止の56.7kg)に参戦するが、その初戦の相手として、無敗のザキロフがぶつけられた。
テコンドー、ハンド・トゥ・ハンドコンバット等がベースのザキロフは長いリーチを生かした打撃と、組んでのバックテイクからの絞めで、6つのKO・TKO、4つの一本勝ちを誇る。
その動きは、まるでレスラーのようなそり投げのほかに、相手のボディロックに首投げ&内股を合わせた柔道・サンボ的な投げや、2024年3月の前戦で本田良介を2R TKOに下したムエタイの首相撲ヒザなど、アグレッシブかつ組みを混ぜた多彩なMMAを見せている。
対する和田も“おたつロック”の元祖で、首相撲ムエタイクリンチの名手でもあり、「ONEのMMA選手の中では僕がナンバーワンのボクサー」と打撃にも自信を見せている。先週の『RIZIN LANDMARK』でも話題となった首相撲の攻防ひとつをとっても興味深いマッチアップとなった。
ザキロフは箕輪ひろばと10月に対戦予定だったが、箕輪がタイでの移動中の交通事故に巻き込まれ、むち打ち症状となり試合を欠場。今回が本田戦以来、約10カ月ぶりの参戦となる。和田は半年ぶり参戦。
正規王者がジョシュア・パシオで、暫定王者がジャレッド・ブルックス、1位が空位で、2位がマンスール・マラチエフ、3位がマスンヤネ。4位が箕輪、5位に山北渓人がランクインしているONEストロー級。勝者がランキング入りの可能性がある、和田竜光vs.サンザール・ザキロフだ。
なお同大会では「フェザー級MMA世界タイトルマッチ」として、タン・カイ(中国)vs.アクバル・アブドゥラエフ(キルギス)、「暫定アトム級MMA世界タイトルマッチ」として、デニス・ザンボアンガ(フィリピン)vs.アリヨナ・ラソヒナ(ウクライナ)の2つの王座戦も発表された。