テイクダウン、ポジション奪取の「その先」に──
7月5日のONE Championshipでシェ・ウェイに判定勝ちしたばかりの和田竜光は、「試合した2人はもちろん素晴らしい」と前置きしつつ、「そのブレイクはマジでいらない」「これで(藤井が)負けにさせられるのは厳しいって」「ONEにだいぶ慣れて来た自分がこんなにも腹立ってるんだよ。ONE判定とか言われてるけど、それ追い越してるから」とファイター目線でXに投稿。
そのブレイクはマジでいらない。
— TATSUMITSU WADA 和田竜光 (@tatsumitsu13) July 21, 2024
引っ込んでてほしい。
同日の昼のPANCRASEで解説を行っていた大沢ケンジ和術慧舟會HEARTS代表は、修斗の動画も確認した上で「今日のパンクラスや修斗、最近のMMAの判定基準はポジションニングが悪くても肘やパンチを小さくても当ててる選手の方が抑えてる選手よりポイントがつく」
「修斗のメイン見ました! 展開や判定の基準も今日のパンクラスの1試合目と3試合目に近いのかなと思います。パンクラスはオープンスコアなので石渡と傾向や評価される所を擦り合わせながら解説してるのですごくいいと思います。そして修斗もパンクラスも基準は一緒だと思います」
「最近はしっかり打撃優先で、特に今日はそれがはっきりわかる展開の試合が多かったのと、僕が見てる最近の試合も今日の修斗やパンクラスと同じようなかんじで判定がおかしいとは思う事はなく、そういう流れになってきてるなと思いました」「今の判定基準だと、ポジションは自分が取りたいから取るぐらいの意識の方がいいかもしれないですね。ポイントをポジション取ったからつくとはあまり考えない方がいいかもしれないです」
「これからのMMAの判定基準を大袈裟に言うと、基本は相手をより傷めつけたものの勝ちだけど、失神させたりレフェリーが止めたり関節技で参ったさせれば早く終わらせる事もできる、という競技だと思っておいた方がいいかもしれないのかなと思おうとしています」と、“打高組低”の傾向にあること。それは「痛めつけた者が勝つ」考えから来ていることなどを語った。
今日のパンクラスや修斗、最近のMMAの判定基準はポジションニングが悪くても肘やパンチを小さくても当ててる選手の方が抑えてる選手よりポイントがつく
— Kenji Osawa大沢ケンジ (@kenjiosawa) July 21, 2024
今日のパンクラスはそういうシチュエーションを石渡と話をしながらラウンド毎に確認していので見るとわかると思います#UNEXT #pancrase
さらに、「MMAの判定基準はよく動くので選手や関係者はその時の判定基準の流れはよく理解しておいた方がいいと思う。また今のダメージを取る流れがまた組みも取るようになる流れになる事もあるので、そこも皆さんは意識した方がいい。常にUFCの判定基準と自分の出る団体の試合を見て、判定基準を意識した方がいい」と、傾向が変わることも指摘している。
各団体は現在、どんな判定基準で採点しているのか。