「朝倉未来vs.平本蓮」のラウンドマストをどう見るか?
今回のジャッジ問題は、今後の試合を見る上で、MMAのひとつの楽しみ方にもなるだろう。
7月28日には『超RIZIN.3』(さいたまスーパーアリーナ)で、朝倉未来(ジャパントップチーム)vs.平本蓮(剛毅會)の試合が、5分5Rで行われる。
通常5分3Rのトータルマストの判定のRIZINだが、この試合は、各ラウンド10点方式による採点で優劣をつけ、3Rまでに決着がつかなければそこまでのスコアをオープン。そして5R終了時にスコアが同点だった場合、トータルで優劣をつけ、どちらか一方を支持するマスト方式で勝者を決める。
明らかにゲームプランに影響するルール変更のなか、朝倉vs.平本は、どちらが攻めてどちらがカウンターを狙うか。ラウンドマストにおいていかにポイントメイクするか。テイクダウン&コントロールは評価されるのか。殴りに行けば、立つスペースが生まれるなか、倒されてもいかに立つか。
本誌では、今回の5分5Rの特別ルールについて、どちらかから声が挙がったのか、と榊原CEOに訊いたところ、「主催者判断」という回答だった。
「主催者として、やっぱりこの決着は自ら2人の選手に決着をつけてもらいたいなと。第三者のジャッジに委ねるんじゃなくてね。ただまあ競技なんで、それを考えた時に5分5Rっていうところが今回最大公約数として落とし所になるかなというところで、色々両陣営とも調整してこのルールになりました」(榊原CEO)
今回の決定に、5分5Rで戦う準備は両者、いつから心づもりが出来て、どんな準備をしてきたのか。
朝倉は「5分5Rでも無制限でもなんでもいいですよ、俺は。最初から1Rから思い切りいきます」と語り、平本は「5Rの方が得意だと思います」とだけ答えている。