▼第13試合 スーパーファイト KNOCK OUT OFG-RED -58.5kg契約 3分3R延長1R
〇小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDフェザー級王者)
[判定3-0] ※30-28×3
×デーングリアングライ・シンマーウィン(タイ/シンマーウィンジム/タイラット・ミニフライ級王者)
小笠原はジュニアキックで活躍後、2011年7月にプロデビュー。2013年5月にプロ9戦目でREBELS-MUAYTHAIフライ級王座を獲得したのを皮切りに、REBELS52.5kg級王座、ISKA K-1ルール世界バンタム級王座、KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座、同フェザー級王座を次々と獲得。2023年3月には2022年ムエタイMVPでルンピニースタジアム3階級制覇を達成しているロンナチャイをダウン寸前まで追い込む完勝を収めた。
8月に『ONE Friday Fights』に初参戦するとヨッドウィッタヤに31秒でKO勝ちしたが、11月のOFGマッチでウィンに延長戦で敗れ、12月のONEでもチョーファーにKO負けと連敗。しかし2024年4月にソーンスックノーイを判定で破り、ONEで2勝目をあげた。サウスポーから放たれる左ストレート、左ミドルキックが得意。戦績は44勝(22KO)8敗1分。
デーングリアングライはタイラット・ミニフライ級王者のサウスポーで、戦績は85勝(22KO)19敗1分。『ONE Friday Fights』には2023年2月から出場し、ソンチャナとアピワットに連勝も、その後はアピワット、サミンダム、モンコルゲーウに3連敗してONEでの戦績は2勝3敗。
1R、小笠原は右ローからの左フック、左ローとローを中心に蹴っていく。いきなりパンチで雨に出るサウスポーのデーングリアングライだが、小笠原はそこでは打ち合わず一度下がって再びロー。蹴り足をキャッチして鮮やかにコカす小笠原。パンチで前に出てきたデーングリアングライに小笠原の左ストレートからの右フックがヒット。小笠原は左ローを多く蹴っていった。
2R、右フックから左ロー、前に出てくるデーングリアングライには左右フックを打つ小笠原。距離を詰めて打ち合いを挑んでくるデーングリアングライに小笠原の打っては距離をとる。打ち合いになっても深追いはしない小笠原。ジャブでけん制し、デーングリアングライが打ってくると左をカウンターで合わせる。前に来るデーングリアングライには左フックからの右フック。小笠原のジャブからの左ローに一瞬ひるんだデーングリアングライ。左ローをスネガードしようとデーングリアングライが右足を上げると、小笠原は左足を蹴って鮮やかに転倒させた。
3Rも足払いでデーングリアングライを転倒させる小笠原。デーングリアングライが前へ出て打ってきても打ち合いには突き合わず、カウンターでヒジを放つ。ワンツー・左ロー、右フックから左ローで明らかなダメージを感じさせるデーングリアングライは小笠原に組みつく。
小笠原はローを蹴りつつ左ストレート。もはや右足を上げっぱなしとなるデーングリアングライに小笠原はパンチの連打。デーングリアングライも両腕ガードして必死のディフェンス。仕留めに行った小笠原だが、粘るデーングリアングライにKOは逃した。
明らかなローのダメージを与え判定3-0で勝利した小笠原は、マイクを持つと「日本の皆さん、お久しぶりです。ホームリングに帰ってきました。やっぱりホームリングでの試合は最高です。みんなの声援があるからいつも頑張れます。今日勝ったタイ人の選手、KO出来なかったんですけれど1カ月前にタイで王者になった選手でした。その選手にKOじゃないけれどある程度いい試合したので、僕が世界のONEのベルトを獲りに行くいので、皆さん、僕の夢を一緒に追ってください。
日本人の相手がいなくなってきました。世界で一番のベルトを獲りたいです。僕の階級だとロッタン、スーパーレックがムエタイルールでこの2人が王者。絶対に今年、来年中にONEのベルトを持って帰って来るので僕と一緒に夢を追ってください。来年の代々木は僕がONEのベルトを持ってメインでやりたいです」と、日本人初のONEムエタイ世界タイトルを奪取すると宣言した。