▼第4試合 KNOCK OUT-BLACK ウェルター級 3分3R延長1R
×渡部太基(TEAM TEPPEN/第4代Krushウェルター級王者)
[延長R 判定0-3] ※9-10×3
〇小川悠太(誠真会館所沢道場/MA日本ウェルター級王者、Kross×Over同級王者)
※本戦の判定は30-29、28-29、29-29。
渡部は藤原ジム所属として2006年3月に全日本キックでプロデビュー。Krush、M-1、REBELS、RISEなど様々なリングで活躍し、2011年1月にトーナメントで優勝して初代WPMF日本ウェルター級王者となり、2016年1月にはKrush同級王座を奪取。RISEのウェルター級王座決定戦にも2度挑んでいる。2019年7月の『RIZIN,17』でHidekiに判定2-0で敗れると引退を示唆したが、2021年11月に2年半ぶりに復帰。2022年9月には初代KNOCK OUT-BLACKウェルター級王座決定戦に臨んだが良太郎に敗れた。戦績は25勝(14KO)30敗2分。
今年を現役ラストイヤーと定め、KNOCK OUTの全大会に出場を宣言。2月は漁鬼に判定負けも4月はCAZ JANJIRAに2RでKO勝ちを収めている。
小川は空手をバックボーンに持ち、KROSS×OVERを主戦場にしてRISEにも参戦(1勝2敗)。2023年4月にダウンを奪っての判定勝ちでMA日本王者に、同年10月にはKOでKROSS×OVER王座を奪取して二冠王となった。戦績は9勝(6KO)3敗。
1R開始と同時に前へ出るサウスポーの渡部。左ハイから左フックを繰り出し、小川が右ストレートと左右フックで迎え撃つ。序盤から早くも打ち合いとなり、両者の危険なフックが交錯する。小川の右ストレートにhぢありストレートを打ち返した渡部が突進して左右の連打でおがわを コーナーへ詰める。小川も打ち返して脱出するが、渡部の手数は止まらない。左ボディ、左フック、左インローとパンチ一辺倒にはならない渡部に小川もヒザ蹴り。渡部は左ローを連打してからの左フック。
2Rも左を出しながら前へ出ていく渡部。左ミドルを蹴る渡部に小川も左右フックを打ち返す。左ローを連打して左ストレートにつなぐ渡部は、小川が右フックを打ってくると左ミドルを蹴る。パンチ、蹴りともに攻撃の数が多くヒットを奪うのは渡部。小川も左右フックを打ち返すが、渡部は応戦。しかし、小川の右ボディ、ヒザがボディに突き刺さる。
3R、左ミドルからの左フックで前に出るのは渡部。小川は左の前蹴りをボディへ突き刺し、右ハイをかすめる。さらに右ボディも。渡部は左ストレートから飛びヒザ蹴りを見せるがこれはかわされる。小川の右ボディ、ヒザ、前蹴りに手数が減る渡部だが、左右フックから左ハイをかすめる。ジャブ、左ストレートで攻める渡部に小川も打ち返す。左ローから左フックの渡部、左ストレートと攻撃を繰り出す渡部に小川も打ち合うが渡部が根性を見せて攻撃を続ける。
判定は三者三様のドローで延長戦へ。ここで小川が前蹴りを上手く当ててパンチにつなげるが、渡部はジャブと左フック、左ローで前へ出ていく。コツコツと当てる小川に手数を繰り出して当てる渡部。顔を腫らしながら前へ出てパンチを当てに行く渡部に、小川はジャブ、左フック、前蹴りをしっかり当てていく。さらに右の三日月、ヒザとボディをせめて渡部の突進を止める。それでも前へ出ていく渡部は両目が腫れあがっている。試合終了のゴングが鳴ると、場内は拍手に包まれた。