キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】鈴木千裕と五味隆典は決着つかずドロー、久井大夢が無敗・龍聖からダウンを奪っての大金星!完勝・小笠原瑛作がONE世界王者になると宣言、栗秋祥梧が中村優作を一撃KO!壱がチョークディーを切り裂く、中島玲がバズーカをKO、NA☆NAがぱんちゃんに初黒星付けたルシアを破る金星、ぱんちゃん璃奈が再起戦で勝利、大谷翔司が強烈ダウンのTKO負け

2024/06/23 13:06
【KNOCK OUT】鈴木千裕と五味隆典は決着つかずドロー、久井大夢が無敗・龍聖からダウンを奪っての大金星!完勝・小笠原瑛作がONE世界王者になると宣言、栗秋祥梧が中村優作を一撃KO!壱がチョークディーを切り裂く、中島玲がバズーカをKO、NA☆NAがぱんちゃんに初黒星付けたルシアを破る金星、ぱんちゃん璃奈が再起戦で勝利、大谷翔司が強烈ダウンのTKO負け

撮影/小久保松直

KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”
2024年6月23日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館
※U-NEXTにてLIVE配信

▼メインイベント(第15試合)KNOCK OUT特別ルール (※パンチのみ)-73.0kg契約 3分3R
△鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王者)
[判定0-0ドロー] ※29-29×3
△五味隆典(東林間ラスカルジム/初代PRIDEライト級王者)



 鈴木はペルー人の父と日本人の母を持つハーフで、3歳から伝統派空手を始め、中学生でMMAに挑戦。2018年のPANCRASEネオブラッド・トーナメントフライ級で優勝を果たした。2019年5月からはキックボクシングの試合に専念し、2020年2月の西岡蓮太戦で初黒星を喫したが、その後は7連続KO勝ち。2021年9月にはRIZINでMMAにカムバックし、2023年11月にヴガール・ケラモフを破り、RIZINフェザー級王座に就いた。2024年4月に初防衛に成功したばかり。キックボクシングの試合は2023年3月以来となる。




 五味は1998年11月に修斗でプロデビュー。2001年12月、修斗世界ライト級王者に。2004年からはPRIDE武士道に出場し、大旋風を巻き起こした。2005年大晦日にPRIDEライト級トーナメントで優勝、翌年3月に王者に認定。2010年3月よりUFCに参戦。2017年大晦日からはRIZINに参戦し、矢地祐介に敗れるもメルヴィン・ギラードにKO勝ち。2020年大晦日に皇治、2021年大晦日に那須川天心とボクシングルールで対戦。2023年4月、熊本の『KNUCKLE'S』に出場してボクシングルールで山岡恭平から勝利を収めた。




 1R、ジャブを見せながら前へ出るのは鈴木。サウスポーの五味は左へ回り込みながらボディへのジャブを打つ。右ストレートがヒットすると一気にパンチをまとめてにいく鈴木へ五味はタックルを仕掛けてしまう。




 再開後、鈴木の圧に下がる五味。鈴木の右ストレートがまたもヒット。五味は右フックを打ち返す。フルスイングの五味に鈴木も右ストレート。五味は構えをスイッチさせ、頭を振って潜り込もうとする。そこへ鈴木が右アッパー。五味は鈴木をロープ際まで追い込んでワンツーも空振り。




 2R、五味は右フックをフルスイングの空振り。鈴木は右ストレート。鈴木は右ストレートをボディにも打つ。左右に構えを変え、ワンツーでアタックを仕掛ける五味に鈴木もワンツーを打ち返す。五味がワンツー、ジャブでけん制し、鈴木は攻め込めない展開が続く。左フックを打った五味は“来い!”と両手を広げる。




 3R、ジャブを突く鈴木に五味はオーソドックスからの右ストレート。クリンチして鈴木をコーナーへ押し込んでいく。サウスポーになってジャブを突く五味に鈴木は右フックを見舞う。左右フックで前に出る五味に鈴木が組みつくと、五味はがぶってボディへパンチを打ってしまい舌を出す。再開後、五味は打ってこいと鈴木を煽る。五味が左フックを当て、観客にアピール。鈴木はジャブから左フック、五味は両腕を広げて“打ってこい”と煽るがそこで試合終了のゴング。



 両者ともコーナーへ駆け上って勝利をアピールしたが、判定は0-0でドロー。師弟対決は決着がつかなった。



 鈴木はマイクを持つと「まずは五味さん、ありがとうございます。ずっと戦いたかったので殴り合いができて本当によかったです。もっと強くなってKNOCK OUTを世界へ連れていけるように、俺が実行するのでついてきてください。まだまだ俺の試合は続くので、僕の夢にのっかってついてきてください。まだまだ世界へ行くのでこれからよろしくお願いします」と話す。



 五味は「千裕、判定だめだよ、KOでなきゃ。まあ、ボクシングでは負けないかな。今日はラクだったかな。とにかくこの年までリングに上がれることを感謝します。武心塾の加藤先生、20年前に戻してくれるような特訓をしていただきました。ボクシングを一番最初に手ほどきしていただいた相模原ヨネクラジムの(亡くなった)幡野会長、勝利はプレゼント出来なかったけれど、倒しちゃうと俺がパッキャオとやらなくてはいけなくなって大変になってしまうから(笑)。



 千裕、パッキャオ戦、頑張れよ。俺は休みに入るから。パッキャオはこんなもんじゃないからな。とにかく怪我だけしないで戻ってこい。なんでもチャレンジするってことは素晴らしいことだと思います。危なかったらタックル入れ(笑)。ありがとうございました。もういいかなと今日も控室で思いましたけれど、お金になる話があったらいつでも言ってください。何でもやります」と終始笑顔で語った。

【試合後インタビュー】鈴木千裕「課題が分かった」と前向きも五味隆典は問題点をあげる「パッキャオさんはそんなレベルじゃないから」

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