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【UFC】「朝倉海は信じられないほど素晴らしかった。今や彼の未来は一気に明るくなっている」アジア統括責任者ケビン・チャン──「パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト」で1600万円ボーナス

2026/05/31 02:05
 2026年5月30日(土)17時から、中国・マカオのギャラクシー・アリーナで『ROAD TO UFC 初日/2日目』に続く、3日目の本戦『UFC Fight Night: Song vs. Figueiredo』(U-NEXT配信)が開催された。  試合後、UFCシニアバイスプレジデントでアジア統括責任者のケビン・チャン氏が、UFC初勝利を1R KOで飾った朝倉海に「パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト」を贈ることを発表。ボーナスは10万ドル(約1590万円)となる。  ケビン・チャン氏は朝倉のKO勝利について、「朝倉海をUFCに迎え入れる決め手となった魅力の多くを、しっかりと披露してくれた。今や彼の未来は一気に明るくなっている」とさらなる期待を寄せた。 中国を次のレベルへ引き上げるためにアスリートを育成している (C)Zuffa LLC/UFC 「今夜の『パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト』のボーナスは、朝倉海とソン・ヤドンに贈られます。そして『ファイト・オブ・ザ・ナイト』はジャン・ミンヤン対アロンゾ・メニフィールドです。私たちは、信じられないほど素晴らしいファイトウィークを締めくくりました。2日間にわたる2つの『ROAD TO UFC』イベントがあり、そして今夜の本当に信じられないほど素晴らしい『UFCファイトナイト』へと結実しました」 ──今日、中国本土のファイターたちは観客を前に少し元気をなくしてしまったように見えました(※勝利したのはメインのソン・ヤドンのみ)。これはやはり、すべて彼らにとってUFCの水準が高すぎたということでしょうか、それともどう思われますか? 「ここはUFCであり、UFCに簡単な戦いなど一つもないと考えています。だからこそ中国のファンも、そして世界中のファンも、このプロモーションに注目し、『オクタゴンで成功を収めた者は、真に世界最高の実力者なのだ』と自分に言い聞かせているのだと思います。それに、結果はどちらに転ぶこともあります。例えば、前回の上海でのファイトナイトを振り返ってみると、あのプレッシャーは多くの中国のアスリートたちにとって、決して大きすぎるものではありませんでした。ですから、これは単に私たちのスポーツの本質であり、最近の競争がどれほど激しいかという問題なのだと思います。そして、あの場に一歩足を踏み入れれば、いつでも厳しい戦いになるという現実そのものなのです」 ──UFCにとっての「新興市場」の中で、中国はどの位置(ランク)にありますか? また、そのプロセスを加速させるためには、どのような要素が必要でしょうか? 「ランキングですか。それは何と言いますか、ある市場を別の市場と比較して順位をつけるのは非常に難しいので、何とも答えづらい……というか、大まかな表現になってしまいますね。ただ、中国が極めて重要な市場であることは間違いありません。ファンの規模、ソーシャルメディアのフォロワー数、トレンド入り、その他あらゆる指標において、会社にとって非常に、非常に、非常に高いランクに位置していると言えます。そして、あの国のスケールの大きさ、ファンの数、そして彼らの情熱がどれほど凄まじいか、それらすべてがその評価に繋がっています。  そして、それを次のレベルへ引き上げるために必要なもの、それはアスリートです。だからこそ私たちは、アスリートの育成やパフォーマンス・インスティテュート(PI)、そして既存のUFC中国籍ファイターへのサポートなどに、これほど多くの投資を行っているのです。それが次のレベルへ引き上げる原動力になります。アスリートの数と量、そして質こそが、次のレベルへ引き上げると私たちは信じています。それが私たちの目指しているところです。ですから、今夜は全員が思い通りの結果になったわけではありませんし、そういうこともありますが、私たちはこれを後退とは捉えていません。ただ、前を向いて進むためのステップであり、イベントは毎回異なるものですし、この地域のタレントを披露する機会は、今後も他にいくらでもあると考えています」 朝倉海をUFCに迎え入れる決め手となった魅力の多くを、しっかりと披露してくれた (C)Zuffa LLC/UFC ──メン・ディンとション・ジンナンは、ともに試合に敗れました。二人とも他の団体で王座に就くなど、輝かしいキャリアを持っていますが、彼らがUFCに戻ってくることはあるのでしょうか。それとも、今回の契約は一度きりのものだったのでしょうか? 「いえ、これが一度きりの契約だったとは考えていません。彼らが戻ってくるのは間違いありません。ただ、UFCに来るということは、UFCの外でどんな成功を収めていようとも……先ほどの質問と同じになりますが、ここは極めて競争の激しい舞台であり、簡単な試合は一つもありません。今夜の彼らは、オクタゴンでどれほど成功できるかという輝きの片鱗を見せてくれたと思いますし、次回どうなるか期待しましょう。  例えば、今日の朝倉海は素晴らしい例だと思います。彼は別のプロモーション(RIZIN)で圧倒的なチャンピオンであり、同じような状況でUFCにやってきました。そして移籍後すぐにベルトに挑戦しましたが、その時は成功を収められず、その次の試合でもそうでした。しかし、今回の試合に向けて、彼は自分のスタイルのどこを修正すべきか、あるいは改善すべきエリアがどこなのかを理解し、見事に素晴らしいパフォーマンスを披露しました。そして今や、彼の未来は一気に明るくなっています。ですから、これはやはり、UFCで戦うことがいかに厳しいことであるかを物語っているのだと思います。彼らがこれで立ち止まるとは思っていません。彼らはこれからも成長し続けるはずです」 ──メン・ディンとション・ジンナンを再びUFCで見ることができる、という意味でしょうか? 「ええ。彼らはロースター(契約下)にあるアスリートですから」 ──朝倉海の話題が出ましたが、彼は今夜、UFCでの初勝利を挙げました。階級を上げての試合でしたが、彼のパフォーマンスについてどう思われましたか? 「信じられないほど素晴らしかったと思います。そもそも彼をUFCに迎え入れる決め手となった魅力の多くを、しっかりと披露してくれたと思います。彼の爆発力、打撃のセンス、正確さ、そしてスピード。本当に印象的でしたし、彼が素晴らしいショーを見せて、日本のファンに『自分はUFCで十分にやっていける』ということを証明してくれて本当に嬉しく思います」 ──メインイベントで勝利を収めたソン・ヤドンについても伺います。今夜の彼の戦いぶりをどう評価しますか? 「彼は常に……UFCのトップ5に入るというのは、いわば“修羅の国(キラーズ・ロウ)”にいるようなものです。彼らは間違いなく世界最高峰のファイターたちであり、デイブソン・フィゲイレードほどの実績のある選手を仕留めるというのは、まさに偉業と言えます。ですから、彼は自分が何を出せるかを純粋に証明しましたし、王座挑戦の会話に直ちに加わる位置にいると思います」 [nextpage] 最も重要なのは、UFCに来てからどう戦うか。そこで初めて基準が確立される ──先ほど、今週は3つのイベントがある「巨大な1週間」だと言っていました。今夜、そして『ROAD TO UFC』も含む、この3日間の観客の雰囲気についてどう思われましたか?ソンが勝利した瞬間、会場の屋根が吹き飛ぶほどの歓声でした。 「ええ、実は冒頭でそのことに触れるのを忘れていたのですが、今夜の最も大きな感謝は、本当にファンに贈られるべきものです。あの雰囲気を作り出し、3夜連続でサポートしてくれたこと、そしてもちろん今夜がその集大成となったこと。会場内は熱気に満ちていました。勝敗に関わらず、彼らはみんな協力的で、敬意を払ってくれました。この地にファンの基盤がどれほど浸透してきたかを示していますし、この前進を続けていくために、まさにこうした勢い(モメンタム)が必要なのです」 ──この「3日間」という形式についてはどう思われますか? UFCは以前、2日連続のイベントを行ったことがありますが、3日連続というのは久しぶりです。2日間と比較して、3日間の競技イベントはいかがでしたか? 「もちろんスケジュール調整の問題もありますが、ここマカオでの3日間は、いかにすべてが円滑でスムーズに進むかを示してくれたと思います。マカオはイベントを開催する場所として本当に素晴らしい場所です。アリーナは信じられないほど素晴らしいですし、アクセスも良く、ホテルからアリーナに至るまで、あらゆる面で運営的に完璧に近いと言えます。それがこの結果に表れていると思いますし、将来的にもこうした運営を再現していければと考えています」 ──RTUのトーナメントの次のラウンドについてですが、これもまた別の2日間にわたって開催されるのでしょうか?例えば『ROAD TO UFC』『ROAD TO UFC』『UFC本戦』という形になるのか、それとも『ROAD TO UFC』が1日、その後に『UFC本戦』が1日という形になるのでしょうか? 「次のラウンドは準決勝になりますので、(Road to UFCが)1日、そして(本戦が)1日という形になります」 ──ケビン、私たちは今週マカオにいますが、これは昨年夏の上海での非常に成功したイベントに続くものであり、おそらく、今日あなたが示唆したように上海への再上陸も見据えているかと思います。ここ中国という極めて重要な市場において、ライブイベントを開催し続けることはどれほど重要でしょうか? また、ライブイベントがもたらす継続的な露出について、UFCはどれほど満足していますか? 「それは私たちが生み出すものの礎(コーナーストーン)です。コンテンツの観点からも、ファンの体験という観点からもそうです。そしてこの地域、そして中国全土に対する私たちのコミットメントは、この地でより多くのイベントを開催しているという事実に表れています。『ROAD TO UFC』もそうですし、昨年の上海、今年のマカオ、そして今年の下半期に向けても同様です。それが私たちの姿勢であり、この地域で私たちがやろうとしていること、そして彼らに『私たちはこれほどコミットしており、一貫性がある。そして、今後もこうしたイベントがどんどん開催されることを期待していい』と示すために、非常に重要なことだと考えています」 ──イベントの成功、おめでとうございます。象徴的なファイターというのは、UFCをプロモートする上で間違いなく有益ですが、UFC全体として、その市場におけるファイターの「ポテンシャル」を評価する際、他にどのような点を基準にしているのでしょうか? 「すみません、質問の意図を完全に理解できているか自信がないのですが……」 ──つまり、ファイトレコード(戦績)の他に、ファイターの潜在的な市場価値を考慮する際、UFCは他に何を重視しているのでしょうか? 「ファイターの市場価値という点ですね。戦績というのは一つの要素ですが、UFCにおける戦績が十中八九、最も重要になります。なぜなら、それが才能のレベルを示すからです。多くのファイターが過去の経験から大きな戦績を引っ提げて参戦してきますが、本当に最も重要なのは、彼らがここ(UFC)に来てからどう戦うかです。そこで初めて基準(ベースライン)が確立され、世界最高峰を相手に彼らがどう競い合えるかが分かります。ですので、それが非常に重要です。そしてもちろん、『スタイルが試合を作る(Styles make fights)』と言われるように、彼らがどのような姿勢を見せるか。ハングリー精神はあるか、フィニッシュを狙いに行くか、といった点です。これらは私たちが『ROAD TO UFC』でも、そうした積極的な姿勢を促すために取り組んできたことです。それらすべてが要素として絡み合っています。何か一つだけの要素があるわけではありませんが、質問の答えになっていれば幸いです」 ──ソン・ヤドンについて伺いたいのですが、彼はまだ28歳という若さでありながら、ほぼ全員と戦ってきたというのは驚くべきことです。残されているファイターは、ウマル・ヌルマゴメドフくらいしかいません。この試合についてどう思われますか? ソンの次の試合としてナンバーワン・コンテンダー(次期挑戦者)を決定するような戦いになるべきでしょうか? 「そうした決定は、ご存知の通り、職権を超えるものですが、間違いなくエキサイティングな試合になると思います。そして、今夜のソンは自分がトップ、つまりエリートの層に位置していることを証明しましたし、そのランキングに相応しい実力を持っています。この後、さらに順位が上がるかもしれませんね、それは分かりませんが。ただ、間違いなく目の離せないマッチアップになるでしょう」──100%同意します。ありがとうございました。先ほどジャン・ウェイリーの姿を見かけました。彼女が今回のカードに入っていないのは、ある種不思議というか、謎のようにも思えます。彼女が今回のカードで試合をしないことについて、何か特定の理由はあったのでしょうか? 「いいえ、特定の理由はありません。カードを構築する上では多くの要因が絡み合いますので、何か特定の理由があったわけではありません」 ──彼女の次のタイトルマッチの相手はマッケンジー・ダーンではないかもしれない、というレポートがいくつか流れていますが、それらの噂を肯定、あるいは否定していただけますか? 「肯定か、否定か(笑)。それは私には分かりません。世の中には多くのことについて、たくさんの噂が飛び交っていると思いますが、私たちが公式に発表するまでは……発表があって初めて、それが事実だと分かります」 ──ファンは今回の2日間で組まれた唯一の非トーナメントワンマッチで、シエ・ビンが契約されたかどうかに非常に注目しています。もし現時点で答えがないのであれば、シエ・ビンのパフォーマンスに対するあなたの個人的な意見を教えていただけますか? 「それについてはまだ答えを持っていません。ただ、彼のパフォーマンスに対する私の答えがどうなるかは、かなり明白だと思います。信じられないほど素晴らしかった。彼は準備を整えてあの場に臨み、1ラウンドで素晴らしい形でフィニッシュを決めました。それこそが、UFCが常に求めているものです」 ──ということは、彼は(契約に)値するということですね。 「そうであることを願っています」 ──私たちのストーリーを伝えてくれるという、そのサポートに改めて心から感謝します。また次の大会で皆さんをお迎えできるのを楽しみにしています。皆さん、ありがとうございました。
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