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【UFC】朝倉海がバンタム級でスモザーマンを110秒失神KO! 鶴屋怜がヴァン戦以来1年2カ月ぶり復帰戦で初回一本勝ち! ソン・ヤドンがフィゲイレードにギロチン極めて中国勢唯一の勝利でメイン締める。ペレスvs.ス・ムダルジはローブローでNCに。UFC30戦目のヒルが元ONE王者ジンナンに完勝、アモリンがルックブンミーを1R 腕十字

2026/05/30 16:05
 2026年5月30日(土)17時から、中国・マカオのギャラクシー・アリーナで『ROAD TO UFC 初日/2日目』に続く、3日目の本戦『UFC Fight Night: Song vs. Figueiredo』(U-NEXT配信)が開催された。  メインカード第3試合では、朝倉海(ジャパントップチーム)がRIZIN時代のバンタム級に戻してUFCで再スタート。UFC1勝2敗のキャメロン・スモザーマン(米国)と対戦。スピードに加え、パワーも増した朝倉が左フックでスモザーマンを1R 1分50秒 KO。UFC初勝利をあげた。 ▼バンタム級 5分3R ※選手名からインタビュー朝倉 海(日本)21勝6敗(UFC 0勝2敗)135.5lbs/61.46kgキャメロン・スモザーマン(米国)12勝6敗(UFC 1勝2敗)135.5lbs/61.46kg ▼バンタム級 5分3R ※選手名からインタビュー鶴屋 怜(日本/THE BLACKBELT JAPAN)MMA10勝1敗(UFC1勝1敗)135lbs/61.23kgルイス・グルレー(米国)11勝3敗(UFC1勝3敗)135lbs/61.23kg  また、プレリム第4試合では、当初フライ級でへスス・アギラー(メキシコ)と対戦予定も、試合9日前にルイス・グルレー(米国)に変更された鶴屋怜(THE BLACKBELT JAPAN)が、ジョシュア・ヴァン戦以来、1年2カ月ぶりの再起戦。緊急参戦のグルレーとバンタム級で戦い、1R一本勝ちを決めた。以下に全試合リアルタイムレポートを掲載。 [nextpage] UFC Fight Night: Song vs. Figueiredo 試合リポート ▼バンタム級 5分5R〇ソン・ヤドン(中国)22勝9敗1分(UFC 11勝4敗1分)136lbs/61.68kg[2R 4分42秒 ギロチンチョーク]×デイブソン・フィゲイレード(ブラジル)25勝6敗1分(UFC 14勝6敗1分)135.5lbs/61.46kg  メインイベントは、バンタム級5位のソン・ヤドン(中国)と、2度のUFCフライ級王者で現在バンタム級7位のデイヴソン・フィゲイレードが対決するバンタム級戦に。ソンは1月のショーン・オマリー戦の判定負けからの再起戦。フィゲイレードもウマル・ヌルマゴメドフ戦からの再起戦となる。  中国のソン・ヤドンは、UFC 11勝4敗1分。2023年にリッキー・シモン、クリス・グティエレスを相手に連勝で2024年3月にピョートル・ヤンと対戦も判定負け。 2025年2月にヘンリー・セフードと対戦し、パンチとカーフキックで攻勢になるも3Rにヤドンのアイポークでセフードが続行不可能となり、テクニカル判定で勝利。  強い体幹から放たれる右の強打、左フックの返し・回転力のある打撃のヤドン。近年はテイクダウンの融合がその打撃にも奏功しているが、26年1月のショーン・オマリー戦では長い打撃のカウンターを持つオマリーに対し初回の僅差を落とし、3Rにヒザを被弾して判定負け。王座戦線に浮上できなかった。28歳。  対するブラジルのフィゲイレードは、UFC14勝6敗1分(4KO、4一本勝ち)。元フライ級王者で減量苦のため、王座から陥落した2023年にバンタム級転向。フォント・ガーブラント・ヴェラに3連勝したが、ピョートル・ヤンとサンドヘイゲンには完敗。25年10月に初のランカー挑戦となるモンテル・ジャクソンと対戦し、スプリット判定勝ちで連敗を止めた。しかし26年1月のウマル・ヌルマゴメドフ戦でバンタムに上げてから初めて計量失敗。ウマルのテイクダウンを受けて極めさせずも判定負け。今回は135.5ポンドのアンダーで計量をパスしている。38歳。  1R、半身気味でサウスポー構えのフィゲイレードは後ろ重心で右前蹴り。オーソのソン・ヤドンが圧力をかけて左ローを軽く当てる。なおも左ローのソン・ヤドン。フィゲイレードは右前手を突く。ソン・ヤドンの右ストレートをかわすフィゲイレード。  ソン・ヤドンは左ロー。フィゲイレードはスイッチしての右で飛び込みを見せる。左ジャブのソン・ヤドンにシングルレッグを仕掛けるフィゲイレードだが深追いせず。  左の前蹴りを腹に突いたフィゲイレード。さらに左ミドル、追うソン・ヤドンの右ハイをかわしたフィゲイレードがテイクダウンでトップに。細かいパウンド。ソン・ヤドンはクローズドガードで下からヒジを突くもブザー。  2R、右ストレートのソン・ヤドン。下がりながらも左の攻撃を狙うフィゲイレードは左ミドルも。左ローのソン・ヤドン。回るフィゲイレードは左ミドルもその蹴り足を掴んだソン・ヤドンがテイクダウン。  フィゲイレードは足関節の動きから立ち上がり。その際に足を掴んで右を突くソン・ヤドン。フィゲイレードも左を振って足を抜く。なおも詰めて右を突くソン・ヤドンにシングルレッグのフィゲイレード。  切ったソン・ヤドンは立ち際に左の蹴りを胸に突くが、かわしながら下がるフィゲイレード。オーソに戻したフィゲイレードは廻し蹴りが空振り。右ローのソン・ヤドンにダブルレッグテイクダウンのフィゲイレード。  しかし、そこにソン・ヤドンは左腕のギロチンチョーク! 右足を越えようとしたフィゲイレードをソン・ヤドンはクローズドガードの中に入れて絞めてフィゲイレードからタップを奪った。今大会、中国勢初の勝利をフィニッシュで飾った。  試合後、ソン・ヤドンは「私はこの瞬間を待っていました。半年も。皆さん、半年前を覚えていますか? 私は上海にいました。あの時、かなり昔に作った入場曲を使ったんですが、多くの人が『いつまた使うの?』と聞いてきました。私はこの瞬間を待っていたのです。今、私は最高に幸せです。本当に、本当に……この瞬間を待つのに8年もかかりました。『このウォームアップ曲を使ってもいい?』って聞かれるんだけど、僕は『今回、今回こそ使うよ』って答えてた。だってここは僕の故郷だから」とマイク。  続けて「チーム・アルファメールらしいクラシックなギロチンチョークでタップを奪ったね」と問われ、「この試合の具体的な戦術について話しましょう。どう配置したのか、スタンドかグラウンドか、どうだったのか。本来は、爆発的なKOで相手を倒すつもりでした。ルディ・ヘルナンデスに、2カ月前に会って、彼から大きな自信をもらったからです。もちろん、僕には僕のチーム・アルファメールがいる。ほら、このチームはすごくいいんだ。チームにはありがとう。ありがとう、ダニー、そして僕の相棒。(いつの間にか英語で喋り)ごめん、切り替えた。中国語で話さなきゃいけないんだ。僕を助けてくれたチーム全員に感謝します。  もちろんこの試合では強烈なノックアウトを狙っていました。だって――ワクワクします!『ルディ』のボクシングが大好きですが、ご存知の通り、チームアルファメールには世界最高のBJJがあります。だから私はサブミッションのスキルを身につけ、すべてのコーチに感謝し、勝利を掴みました。(次は誰と戦いたい?)どうでもいいさ! 何だって受け入れるよ。さあ、行こう!『誰がコーヒーを動かした?』(当たり前だと思われたものを変えた)は完結した!  かつて私と同じように夢を追いかけていた若者たちを代表して言わせてもらう。私は何度も失敗したが、決して諦めなかった。君たちも同じだ。最終的には、きっと夢を実現できる。頑張れ、全力を尽くして! 君たちの勝ちだ、みんな!さあ、行こう!」と語った。 [nextpage] ▼ライトヘビー級 5分3R〇アロンゾ・メニフィールド(米国)18勝6敗1分(UFC 11勝6敗1分)206lbs/93.44kg[1R 4分15秒 TKO] ※左フック→パウンド×ジャン・ミンヤン(中国)19勝8敗(UFC 3勝2敗)205lbs/92.98kg  コメインは、19勝中13のKO・TKOを記録する中国のKOアーティストでライトヘビー級15位のジャン・ミンヤンが、こちらも17勝中9つのKO・TKOをマークするアロンゾ・メニフィールドと対戦する。  ジャン・ミンヤンは、前戦までMMA12連勝・UFC3連勝をマークも、25年8月にジョニー・ウォルケルに2R、右カーフを効かされてTKO負けで連勝ストップ。UFC入りはRTUから。23年6月の『ROAD TO UFCシーズン1』第1試合でワンマッチで出場し、トゥコ・トコスを1R KOに下してUFCと契約。2024年2月にブレンドソン・ヒベイロ、11月にオジー・ディアス、2025年4月にアンソニー・スミスを、いずれも1R KO・TKOで下すなど殺傷能力の高い打撃を武器とする。  メニフィールドは38歳。UFC10勝6敗1分(4KO・2一本勝ち)。カナダでプロも経験したアマフト出身の高い身体能力から繰り出すパワフルなパンチが武器。24年はカーロス・アルバーグとアザマト・ムルザカノフに2連続KO負けを喫したが、25年は2月にランク外のジュリアス・ウォーカー、6月にウマル・シー相手に判定勝ちで2連勝を飾った。しかし、11月にヴォルカン・ウーズデミアに1R TKO負け。マカオで再起を目指す。  1R、ともにオーソドックス構え。メニフィールドは右カーフ。ミンヤンもカーフを蹴り返す。詰めるメニフィールドは左右フック。ミンヤンはブロッキング。  詰めるメニフィールドは左で差して組みに。体を入れ替えたミンヤンは両差しでヒザ。場内は大歓声。しかし突き放したメニフィールドは左右の連打! さらにダブルレッグも差し上げるミンヤン。右ヒジを当てて回る。  跳びヒザから前に出るミンヤンだが、メニフィールドの右にダウン! 立ったミンヤンだがメニフィールドは右アッパーを効かせると右から左フック! ダウンしたミンヤンにパウンドでレフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼ヘビー級 5分3R〇セルゲイ・パブロビッチ(ロシア)21勝3敗(UFC 9勝3敗)257lbs/116.57kg[1R 0分39秒 KO] ※右オーバーハンド×タリソン・テイシェイラ(ブラジル)9勝2敗(UFC 2勝2敗)250lbs/113.39kg  UFCヘビー級で6試合連続1R KO勝利の記録を持つパブロビッチはオクタゴンで2連勝中。23年にUFC世界ヘビー級暫定王座決定戦でトム・アスピナルに、翌年にアレキサンダー・ヴォルコフに敗れたが、25年2月にジャルジーニョ・ホーゼンストライクに、8月にワルド・コルテス=アコスタにいずれも判定勝ち。  タリソン・テイシェイラはUFC2勝1敗。ジャスティン・タファに1R TKO勝ち後、デリック・ルイスに1R TKO負けでキャリア初黒星も、26年1月の前戦でタイ・トゥイバサに判定勝ち。  1R、ともにオーソドックス構え。右前蹴り、右ローのテイシェイラの続く左に右オーバーハンドを打ち込んだパブロビッチ! そのまま詰めてさらに右、崩れたテイシェイラにダメ押しの右を打ち込み、ダウンしたテイシェイラにパウンド連打。レフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R ※選手名からインタビュー〇朝倉 海(日本)22勝6敗(UFC 1勝2敗)135.5lbs/61.46kg[1R 1分50秒 KO] ※左フック×キャメロン・スモザーマン(米国)12勝7敗(UFC 1勝3敗)135.5lbs/61.46kg  朝倉は元RIZINバンタム級王者で、2024年12月のUFC初戦でフライ級に落として王者アレシャンドレ・ パントージャ(ブラジル)のベルトにいきなり挑戦も、2R リアネイキドチョークで一本負け。2025年8月にティム・エリオット(米国)を相手に約8カ月ぶりの再起戦に臨んだが、2R ギロチンチョークで一本負け。UFC2連敗で、RIZIN時代のバンタム級に階級を戻すことを発表。いったんフライ級で作った身体をバンタム級で戦える身体にまでじっくり戻してきた。32歳。   対するスマザーマンは、元Fury FC王者でMMA12勝6敗、UFC1勝2敗。DWCS2023では風間敏臣に敗れたハラランボス・グリゴリオウに1R KO負けしたが、欠場選手の代役でUFCと契約。直前で10kg落として臨んだ初戦でジェイク・ハードリーに判定勝ちしたが、2戦目は11勝2敗のセリー・シディに、3戦目は22勝6敗のリッキー・シモンにいずれも判定負けを喫している。  その後、2026年1月の『UFC 324』でリッキー・トゥルシオスと対戦予定だったが、前日計量を135.5ポンド(61.46kg)でクリアも、体重計から降りて壇上で足をもつれさせて前のめりに倒れて救急搬送。試合を欠場している。今回は朝倉海と同じ135.5ポンドのアンダーで体重を作ってきた。28歳。  12勝のうち6つのKO・TKOと1つの一本勝ち、5つの判定勝ちというオーソドックス構えのストライカーのスマザーマン。慎重に立ち合うタイプで、Fury FC王座を獲得した23年2月のピーター・カルバレロ戦では、オーソから右前蹴りをそのまま前に着いてスイッチし、右フックを見せておいての左ストレートでKOという空手のような足運びの緩急をつけたコンビネーションも見せている。  左ボディ打ちから右フックの対角線攻撃を得意とするが、この踏み込みのコンビネーションを見切られると、相手のテイクダウンを受けて後手に回る展開で、2連敗を喫している。  しかし、テキサスでは、修斗・PRIDEで活躍したイーブス・エドワーズのコーチを受けており、エイドリアン・ヤニェズやラウフェオン・ストッツの練習仲間でもあり、朝倉海をしっかり研究してくるだろう。  DWCSでグリゴリオウの右ストレートに倒れた後、23年11月には、朝倉海の元スパーリングパートナーで、DEEPにも参戦したマンド・グティエレスと対戦し、グティエレスの組みに苦しみながらも最終回に組みを切られて疲弊したグティエレスを左ヒザでKOに下すなど、後半でも決定力を持つ。朝倉としては肌を合わせたグティエレスから感触を得たいところだ。  19歳の誕生日から1カ月後、興味本位で格闘技のトレーニングを開始しハマっていったというスマザーマンに、本格的な格闘技のバックボーンはなく、それゆえにMMAネイティブとして打撃を軸に組みを切って勝ち星を重ねてきた。  テイクダウン耐性に欠けるが一本負けは無く、後半に粘り腰を見せる。朝倉海としては、一つの攻略方法であるテイクダウンを積極的に使わない場合、スタンド勝負となるか。それともスマザーマンが新たな面を見せるか。  身長とリーチが175cmのスマザーマンと、身長173cm、リーチ174.5cmの朝倉はほぼ同体格。スマザーマンはUFCでの打撃精度37%、有効打ディフェンス59%に対し、朝倉は打撃精度33%、有効打ディフェンス52%と数字ではスマザーマンが上回るが、そのスピードと1発の破壊力は朝倉が上。  ランカーは怪物ぞろいのバンタム級でUFC1勝2敗のスマザーマンだが、敗れたシモンはかつて5連勝をマークした元ランカーで、シディはギャレット・アームフィールドにも勝利するなど2連勝中。そのいずれも現在は15位以内におらず、上位を目指す朝倉にとっては、負けられない相手だ。  金原正徳をコーチに迎え、朝倉は適正のバンタム級に戻して、王座戦以外の1ポンドオーバー許容の約61.7kg(※RIZINバンタム級は61kg)でオクタゴンでどこまで出力を回復し、どんなパフォーマンスを見せるか。また1月の計量で倒れたスマザーマンは、アジアで行われる今回、万全でコンディションを整えられるか。  今大会の前日までの『ROAD TO UFC』2デイズに日本人選手11名が出場。そして『UFC Fight Night』の同大会には、同級で鶴屋怜がジョシュア・ヴァン戦からの再起戦に臨んでおり、そのトリを飾る朝倉海は、マカオでの3戦目でUFC初勝利を狙う。「バンタム級転向1戦目、進化した姿を見せます。楽しみにしていてください」と意気込む。  先にスモザーマンが入場。続けて朝倉海が入場。セコンドは金原正徳ヘッドコーチ、竹浦正起・組み技コーチ、小倉將裕・打撃コーチと4人のチーム。今回は兄・朝倉未来はセコンド入りはせずケージサイドで観戦。日本からの応援団も。グローブタッチ。  1R、ともにオーソドックス構え。対峙しても身体の大きさで引けを取らない朝倉。少し低めの構えからいったん間合いを外し、先に右カーフをスモザーマンの左前足にヒット! スモザーマンは足を流されそのまま右に1回転して正対する。  朝倉はさらにオーソから左ハイを強打。右腕でガードするスモザーマン。朝倉は組みの対処に自信が見える間合いと攻撃だ。朝倉の2発目の右ローは前足を引いてかわすスモザーマン。  左から右で飛び込む朝倉。バックステップでかわすスモザーマンだが、顔の位置が変わらない。入りのフェイントから遠間から左ジャブを突く朝倉。手数が少ないスモザーマンはここで左ジャブを見せる。  左前手フックを振って前に出る朝倉。かわしたスモザーマンにさらに右ボディストレートを届かせる。さらに左三日月蹴りを腹に。スモザーマンが前に出てきたところに左前手のフック。スモザーマンは右手でガードも朝倉のスピードについていけていない。その入りに左フックを振るが、朝倉はすでに身体を戻している。  朝倉の右の入りをかわしながらカウンターの左ジャブを当てたスモザーマン! 朝倉が「やったな」という表情を見せる。左ジャブをダブルで突くスモザーマンをさばく朝倉。間合いをコントロール。  左から詰めて沈んで右アッパーを見せておいて一気に踏み込んで左フック! さらに右ストレートを打ち抜いた朝倉! スモザーマンは両ヒザを着いてダウンもすぐに立ち上がる。 (C)Zuffa LLC/UFC  立ち上がったスモザーマンをケージに詰めた朝倉は、勝負所で詰めながらも冷静にさらに右から左を当てる。ケージ背に左を空振りしたスモザーマンはバランスを崩すと、戻り際に朝倉は右から左フック! ダウンしたスモザーマンに右から左のパウンドでレフェリーが間に入った。スモザーマンは失神。  朝倉はセコンドのもとに走ってケージごしに金原らとハグをかわした。  元来のバンタム級でスピードのみならず力強さも増した朝倉。  ケージインタビューでマイケル・ビスピンから「君には大きなプレッシャーがかかっていたし、当初はベルトを逃してしまった。でも、あれは135ポンド(バンタム級)とは別の階級での話だ。これから君はこんな姿を見せてくれるのか? 今夜はまるで別人のようなファイターに見えるから」と問われた朝倉は、英語で「ああ。2試合連続で負けてしまった。だから……ごめんなさい」と言葉に詰まり涙をぬぐうと、「僕はこの試合で自分がどれだけ強いのか、証明したかった。僕の打撃は世界一だと信じている」と語ると、ビスピンから「確かにそう見えたよ。それに、これはバンタム級での初戦だよね。挑戦したい相手はいる?」と聞かれ、「どこでも誰とでも、できるだけ早く戦いたい」と笑顔で語ってケージを降りると、ケージサイドで観戦した兄の朝倉未来と勝利のハグ、グータッチをかわした。  試合後、朝倉はパフォーマンスオブザナイトを受賞。10万ドル(約1590万円)のボーナスを獲得。朝倉は公式Xで「コーチたちに配ります」と語っている。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇ジェイク・マシューズ(豪州)23勝8敗(UFC 16勝8敗)170lbs/77.11kg[判定3-0] ※30-27×2, 30-25×カールトン・ハリス(ガイアナ)19勝8敗(UFC 4勝4敗)170.5lbs/77.33kg  1R、ともにオーソドックス構え。歩いて詰めるマシューズ。ハリスは左ジャブ、右フックを回転速く。マシューズも左前蹴り。その打ち終わりに詰めて左フック。さらにハリスの入りに左! 組んだハリスに離れるマシューズは左ジャブを当てる。ハリスはダブルレッグも切るマシューズ。ハリスの右をかわしてシングルレッグも切る。  右ストレートを突いて出入りのマシューズは右から左アッパー。ハリスの右ローに左右をまとめる。ハリスは打撃に軸がぶれるように。右を突くマシューズ。右アッパーから左。ハリスは左ミドルをガード上に。マシューズのラウンドに。  2R、いきなりダブルレッグのマシューズに潰したマシューズ。引き込んだハリスにマウントから三角絞め狙いも組めずにサイドに移行。ハーフのハリスの左腕を後ろ手に掴みハンマーロック狙い。外したハリス。右を差して上体を上げようとするが剥がしてハーフで押さえ込んで細かいパウンドのマシューズ。  ハリスは下からギロチン狙いもヴォンフルーも狙うマシューズは首抜きハーフからマウント、肩固め! 半身になるハリス。マシューズは左枕からキムラ狙いも下に。ハリスは左手を股間に入れて隠して防ぐ。ここもマシューズのラウンドに。  3R、右から左で前に出るハリスにマシューズは右! 前のめりに倒れたハリスにマシューズはハーフからマウント。パウンドからバックに回り、ボディトライアングル。こつこつ背後からパンチ、リアネイキドチョークを狙うも足を解除し、トップに移行。  ハーフから細かいパウンド、肩固め狙い。さらにアゴ下に肩を押し付ける。マウントからパウンドでリアネイキドチョーク狙いも半身で凌ぐハリス。判定へ。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R─アレックス・ペレス(米国)27勝10敗(UFC 9勝6敗)125.5lbs/56.92kg[2R 1分45秒 ノーコンテスト]─ス・ムダルジ(中国)19勝8敗(UFC 6勝5敗)126lbs/57.15kg  フライ級11位のペレス、ス・ムダルジはランク外。米国のペレスは、レスリングベース。2024年の平良達郎戦でおたつロックからの崩しにヒザを負傷して欠場。25年11月の復帰戦でアスー・アルマバエフに、3Rギロチンで逆転負け。26年1月のチャールズ・ジョンソン戦で体重超過ながら1R KO勝ちでUFC契約を繋いだ。34歳。  中国のムダルジは、散打ベース。26年3月の前戦でヘスス・アギラーに判定勝ちで3連勝中。エンボー・ファイトクラブから米国サクラメントのチームアルファメールでトレーニング。30歳。  1R、オーソのペレスに、サウスポー構えのエンリケは、ム・ダルジ。ペレスはボクシングで前に。左右で詰めるが、回るス・ムダルジは左三日月蹴り。ペレスは右おついて左差しで押し込み。すぐに場内から奇声・ブーイングが上がる。フレーム作り剥がしたス・ムダルジ。右の前蹴りを掴んで左右で詰めるペレス。  左ボディで前に、さばくス・ムダルジ。左ミドル、右ジャブ。ジャブにガードのペレス。左ハイのス・ムダルジにブロッキング。ス・ムダルジのアイポークに中断も再開。  下を触りながら顔面を突くペレス。スイッチして近い距離にして左右を振るペレスだが、遠間からのダブルレッグは切ったス・ムダルジ。追って蹴りにペレス走って回って間合いを取る。ス・ムダルジはシングルレッグ。そこにギロチンチョークのペレス。ス・ムダルジは対角に左足は越える。  2R、左インローを打つス・ムダルジは、ペレスの入りに左! ダウンしたペレスはハーフガードでいったん上体を放したス・ムダルジにレフェリーが間を分けて立たせる。  ワンツーから組んでギロチン狙いから首をがぶったペレス。首を抜くペレスにス・ムダルジは左ローも股間蹴り上げのローブローに。かするが痛みはある当たり方。ペレスはケージ内でバケツに3度嘔吐。レフェリーが両手を広げて試合続行不可能を告げる。試合はノーコンテストに。 [nextpage] 【プレリム】 ▼ミドル級 5分3R〇ルイス・フェリペ・ディアス(ブラジル)18勝5敗(UFC 1勝0敗)184.5lbs/83.68kg[1R 3分40秒 TKO]×イ・サク・リー(韓国)8勝2敗(UFC 0勝1敗)185lbs/83.91kg  1R、ともにオーソドックス構え。ディアスは右ロー。イ・サクも右ロー。ディアスも右カーフを返す。右前蹴りのディアス。イ・サクは右ストレート。ディアスは右ロー。イ・サクも右カーフ。  しかしディアスの右にヒザを落とす。立ち上がるイ・サクを詰めてヒザ蹴りから右ストレートのディアス。回って凌ぐイ・サクは右カーフ。ディアスは左ハイもガード上に突く。  右カーフを返すイ・サク。ディアスはワンツーから詰めて、イ・サクの右を見ながら右をヒット! ダウンしたイ・サクにパウンドでレフェリーが間に入った。  試合後、ディアスは「作戦通り、柔術も好きだけど、より攻撃的な試合をしたかった。子供たちのために苦労を乗り越えて戦った」と戦った。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇ホセ・エンリケ(ブラジル)9勝1敗(UFC 1勝0敗)170.5lbs/77.33kg[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×メン・ディン(中国)35勝10敗(UFC 0勝1敗)170.5lbs/77.33kg  1R、オーソからサウスポー構えのエンリケは身長191cm、リーチ201cmの長身から長い左ジャブ、右ロー。メン・ディンは右インロー。カーフ。サウスポー構えに戻したエンリケに左ローのメン・ディン。左足を触るフェイントから右オーバーハンドも。オーソからスイッチ左ローのメン・ディン。左ジャブを上下に見せて圧力をかける。  2R、オーソから入るエンリケはすぐにサウスポー構えで左前蹴り。その2度目の蹴り足を掴もうとするメン・ディンだが、足を抜くエンリケ。右から左のメン・ディン。バックステップでかわすエンリケを追ってヒザを上げて近付き右ロー。さらに左インロー。  近づいたところで首相撲ヒザのエンリケ! 被弾したメン・ディンは離れてジャブ&ロー。戻して左右を強振する。圧力をかけるメン・ディン。左ローからワンツー。サウスポー構えのエンリケは右ジャブ。右ミドルを当ててブザー。  3R、詰めるメン・ディンにエンリケは右ジャブ。右側頭部をカットしたメン・ディン。右インローから左ジャブを遠間から突く。間合いを外すエンリケはインロー。下がりながら左ストレートを突く。  左ローを効かせたメン・ディン! 回るエンリケは右ジャブ、打ち下しの左ストレートも浅い。右ジャブを突くエンリケだがサークリングしながらアウトボクシング。追うメン・ディンはいったん足を止めてから左右で前進。それをさばくエンリケは右ジャブ。逃げ切り体勢のごとく足を使い、左右手を回してブザー。  判定2-1(29-28×2, 28-29)でエンリケ・ソウザが勝利。「みんな自分の名前を覚えてくれ、次のUFCにも呼んでくれ」と絶叫すると、マカオの観衆からブーイングを浴びていた。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇コーディ・ハドン(豪州)9勝1敗(UFC 2勝0敗)135lbs/61.23kg[2R 2分11秒 TKO] ※左ヒザ×アオリ・チロン(中国)26勝13敗(UFC 4勝5敗)135lbs/61.23kg  1R、詰めてダブルレッグでリフトしてテイクダウンのハドン。チロンは立ち上がるもボディロックテイクダウンのハドンは左手首をコントロールして右でワンハンドチョークからパームトゥパームに。さらにバックマウントから身体伸ばしてパウンド。  右腕をコントロールしたまま左足も二重がらみのハドンはチロンを伸ばして左のパウンド連打。ようやく足を抜いたチロンはフルガードに戻すが、腰を引き出すハドンは立ち際にバック。サイドバックからパウンド。さらに左腕でリアネイキドチョークも狙う。亀のチロンにボディヒザ。鉄槌からパウンドでブザー。  2R、ともにオーソドックス構え。右から左を突いてダブルレッグのハドン。1度目は防いだチロンになおもダブルレッグドライブでケージまで押し込むハドンにギロチンを合わせに行くチロン。  場内は大歓声も首を抜くハドンは離れて右カーフ。チロンは右アッパー、右三日月蹴りも、ハドンはダブルレッグから押し込み。左ヒザをボディに効かせるとさらにレバーに左ヒザ! レフェリーが間に入った。ハドンはオクタゴンで2度目のボディヒザKO。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R ※選手名からインタビュー〇鶴屋 怜(日本/THE BLACKBELT JAPAN)MMA11勝1敗(UFC2勝1敗)135lbs/1.23kg[1R 3分19秒 リアネイキドチョーク]×ルイス・グルレー(米国)11勝4敗(UFC1勝4敗)135lbs/61.23kg  フライ級でへスス・アギラー(メキシコ)と対戦予定だった鶴屋怜(THE BLACKBELT JAPAN)の対戦相手が、アギラーの欠場により、ルイス・グルレー(米国)に変更され、バンタム級で試合が行われる。  鶴屋は、MMA10勝1敗(UFC1勝1敗)。第8代フライ級キング・オブ・パンクラシストとして『ROAD TO UFC』シーズン2に出場し優勝でUFCと契約。24年6月の本戦デビューでカルロス・ヘルナンデスに判定勝ち。  25年3月の『UFC 313』で、現フライ級王者のジョシュア・ヴァン(ミャンマー)と激闘の末に判定負けでキャリア初の黒星を喫した。2025年8月にはニャムジャルガル・トゥメンデムベレル(モンゴル)との試合が発表されていたが負傷欠場。今回は1年2カ月ぶりの復帰戦となる。23歳。  試合9日前の対戦相手変更。アギラーよりも5cm高い165cmのグルレーは、MMA11勝3敗でUFC1勝3敗。レスリングがバックボーンで、LFAからFURY FCで5連勝後、DWCS2024で勝利しUFCとの契約を決めた。  ブランドン・ロイバルの同門で、スパーリングパートナーとしてラスベガスにいたところ、DWCSに欠場者が出たため、代役出場し、ニック・ピッチニーニにスプリット判定勝ち、UFCと契約している。  そのピッチニーニは、NCAAディビジョンIレスラーで、オクラホマ州立大時代にオールアメリカン3度、ビッグ12カンファレンスチャンピオンに4度輝くフォークスタイルレスラーだった。緊急出場のグルレーは、ピッチニーニを相手にダブルレッグに尻を着きながらスイッチで立ち上がり、際の打撃で上回っている。  柔術茶帯の極めのグラップラーのアギラーから、レスリングがバックボーンでディヴィジョン2で2位の実力を持つグルレーに変更となった鶴屋はいかに戦うか。  対レスラーに強いグルレーは、テイクダウンの圧力のなかで、歩くように放つパンチは前に出させると危険で、組みながらのダーティーボクシングも得意とする。テイクダウン後のパウンドの強さも特筆すべき点で、わずか1週間前の5月17日の前戦では、ダニエル・バレスをジャーマンスープレックスで投げるなど、インパクトを残した。  オデー・オズボーン、アギラー、アルデン・コリア戦の3連敗から脱出したばかりのグルレーだが、打ち終わりを被弾することもあり、鶴屋は打撃の進化も問われるところだ。  そして、DWCSの時と同様に緊急参戦を厭わないグルレーは、前戦から2週間で身体のキレ、試合勘のあるまま、激しい減量苦を伴わないバンタムという体重で、現王者ジョシュア・ヴァンを手こずらせた鶴屋の首を狙ってくる。  戦績以上に警戒すべきグルレーを相手に、陣営の鶴屋浩TBJ代表は、「21日朝に対戦相手がアギラーからグルレーに変わりました。アギラーが怪我したという報告を見て、その時は試合が無くなるかもしれない、とゾッとしたんですけど、相手が変わったということで、それならば基本的には誰でも問題ないということで受けました。もちろん、本来のフライ級でやりたいですけど、急なこともあり、バンタム級戦でも仕方ない、試合をやる以上、こういうことはあることなので、常に何かトラブルは絶対あるっていう覚悟をして準備をしてきました」と対戦相手変更の経緯を語る。  そして「対戦相手のグルレイは基本的にはレスリングベースのグラップラーで、バンタムで警戒するところもありますが、戦績を見ても、怜には『この選手に負けるようなら、UFCの上でも勝てないから、もうこのあたりの選手とは誰とやってもいい』と伝えています。しっかり勝って、今年もう1、2試合やりたいので、どんどん試合をこなしていきたい」と、フライ級トップ戦線を目指す上で、変更のアクシデントも含め、越えるべき相手とした。  1R、サウスポー構えの鶴屋にオーソのグルレー。右ジャブを刺す鶴屋は左も打ち込む。右利きサウスポー構えながら、得意の右のみならず、左ストレートが伸びる。右インローのグルレーに左を当てて崩れたところにバッククリンチ。背後から右ヒザ! 片ヒザ立ちのグルレーに右足だけをかけて崩しながら左手首をコントロールして右のパウンド!  さらに両足をかけてバック。リアネイキドチョーク狙いも、腰をずらしたグルレーに解除。バックから持ち上げてテイクダウン。立ち上がり際にバック、先に腕を巻いてアゴ上からリアネイキドチョークを絞めて両足フックで真後ろに。最後はボディトライアングルで絞めてタップを奪った。  試合後、鶴屋は「チョークをこの1年4カ月の間、相当気合いれてきたんで自信をもっていたんで、極められてよかったです。打撃も全然いけるかなと思ったけど、やっぱ得意な展開を狙えてやっぱなんか行っちゃったス(笑)。まあ、でも一本取れてよかったです」と語った。また、バックステージでは試合1カ月前に足首を骨折し、手術したことを明かしている(※試合後U-NEXTインタビュー)。 [nextpage] ▼女子ストロー級 5分3R〇アンジェラ・ヒル(米国)19勝16敗(UFC14勝16敗)115lbs/52.16k[判定3-0] ※30-27×3×ション・ジンナン(中国)19勝3敗(UFC0勝1敗)※元ONE女子ストロー級(※56.7kg)王者 115.5lbs/52.38kg  女子ストロー級14位のヒルと、元ONE女子ストロー級(※56.7kg)王者のジンナンが対戦。。米国のヒルは現UFC女子最年長の41歳。ムエタイベースながらMMAの組みも強化。ブラジルのルシンド、ファティマ・クラインにいずれも判定負け。  中国のジンナンは、ONE女子ストロー級初代王者。アンジェラ・リーに初黒星をつけるなど活躍。25年3月の前戦でアトム級でメン・ボーに判定勝ち。試合勘はいかに。今回がUFCデビュー戦となる。38歳。  1R、ともにオーソドックス構え。左ジャブ、さらにニータップから右のヒルに崩れたジンナンは立ち上がりケージ背に。肩パンチのヒル。首相撲ヒザも。突き放したジンナンは左インロー。組んできたヒルに体を入れ替えて離れるジンナン。  右から左、右カーフ。前に出るヒルは首相撲ヒザ。放し際に左ハイも「来い」と誘うジンナン。頭を下げるとヒルはがぶりから首相撲ヒザ。長短織り交ぜ跳びヒザも。ブロックするジンナンは左前手フック。右の縦拳を振り下ろす。  左ジャブのジンナンにヒザで飛び込むヒル。左ヒザを当てて、左ハイも打ち込むが、被弾したジンナンは顔を前に出して挑発。ヒルは右アッパーから組んでバッククリンチでブザー。ヒルのラウンド。  2R、左ジャブの刺し合いから雨に出るのはヒル、左ハイに繋ぐ。ジンナンは右カーフ。左ボディをヒット。バックフィストはかわしたヒル。打ち下しの右ストレートから左の蹴りに繋いで前に。  ケージ背にしたジンナンに左小外がけ。立ち上がりのジンナンにがぶり。縦拳のジンナンに、左縦ヒジのヒル。ステップを使いながら圧力をかけ続けるヒルは、左の蹴りのダブルを上下に。回るジンナンの左に右をかぶせる。  ジンナンの打ち終わりに右オーバーハンドも。ジンナンのバックフィストをかわして二段蹴り。かわしたジンナンに首相撲。ジンナンはボディを左右打つ。右を合わせたジンナン。ヒルは左跳びヒザ! そのまま首を抱えてスタンドギロチンで絞めて左の蹴りで詰めると、ジンナンはケージ背に。ヒルのラウンド。  3R、左ジャブ、前蹴りのヒル。右後ろ廻し蹴りのジンナン。いずれもまだ遠い。左を多用するジンナン。右を傷めたのか振り下ろしの鉄槌気味。右をかぶせたヒルは左ミドルを当てて前に。さらに右アッパー、左前蹴り。  右オーバーハンドを見せたジンナン。左の打ち合い。さらにジンナンの頭が下がったところに跳びヒザ! またも右のスタンド鉄槌のジンナン。跳びヒザのヒルが前に。左右の前蹴り。右ボディからがぶりヒザ。  離れたジンナンは腹を効かされたか前傾気味に。互いに回転技も見切るヒルは詰めてがぶりヒザ。さらにボディロックから崩し。バッククリンチから左足をかけて右のパウンド。離れたジンナンは左目下を腫らす。  左前蹴りのヒルはバックスピンキックから跳びヒザでケージに詰めて左の蹴りの途中でホーンに蹴り足を止めた。試合後、UFC30戦目のヒルはケージの中で腕立て伏せを見せる。判定3-0(30-27×3)のフルマークでヒルが勝利。  試合後、ヒルは「自分より若い人たちと一緒にトレーニングしました。これから伸びていく、優れた女性たちと一緒に練習して、本当にそれが違いだと感じています。男ばかりの部屋で殴られるのではなく、私を倒せるけど私も自分のやり方ができる女性たちと一緒にいることが大切です。だから、このキャンプで何年も一緒にトレーニングしてくれたすべての女性たちに感謝しています。本当に違いを感じます。成熟した年齢でもまだ進化できていると感じています」と語った。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇ロドリゴ・ヴェラ(ペルー)22勝1敗(UFC 1勝0敗)145lbs/65.77kg[1R 1分15秒 TKO]×ズー・カンジエ(中国)21勝5敗(UFC 0勝1敗)145lbs/65.77kg  中国のカンジエはムエタイバックボーン。『ROAD TO UFC』シーズン3フェザー級優勝者。初戦でフェザー級に挑んだ安藤達也に判定勝ち。2戦目で原口伸にスプリット判定勝ち。決勝は同朋のシエ・ビンに判定勝ちでUFCとの契約を決めた。  ペルーのヴェラは柔術黒帯。LFAと修斗ブラジルで2試合連続判定勝ち。9KO・TKOと3つの一本勝ちで打撃決着の方が多い。カンジエと同じくUFCデビュー戦となる。  1R、ともにオーソドックス構え。カンジエは右カーフから。その1発1発に地元のファンから大歓声。左ボディも。カーフで崩されたヴェラが右で差して押し込み。場内はブーイング。  突き放したカンジエは右カーフ。スイッチしながら前足を変えたヴェラはカンジエの右から左に、左を当てると、カンジエが後方にダウン! ヴェラはすぐに詰めてパウンド連打でレフェリーが間に入った。MMA22勝1敗に。9回目の1Rフィニッシュ勝利。 [nextpage] ▼女子ストロー級 5分3R〇ジャケリン・アモリム(ブラジル)11勝2敗(UFC 5勝2敗)115.5lbs/52.38kg[1R 4分04秒 腕十字]×ロマ・ルックブーンミー(タイ)10勝5敗(UFC 7勝4敗)115lbs/52.16kg  タイのルックブンミーは、8歳から始めたムエタイベースで組みも強い。PANCRASEではアトム級で強さを見せていたが、UFCではストロー級に上げて戦っている。4連勝でランキング入りしていたが、25年9月にアレクシア・タイナラにテイクダウンされて判定負け。  ブラジルのアモリンはATT所属で、6歳からはじめた柔術がバックボーン。2017年のIBJJF黒帯アダルトで世界3位。同じく4連勝で迎えた25年10月の前戦で魅津希にトップから攻められ判定負け。  1R、右ローのルックブンミー。圧力をかけるアモリンが右で差して両差しでケージに押し込み。体を入れ替えたルックブンミーに首投げ狙いから前転してのヒザ十字狙い。抜けるルックブンミーにトランジッションからトップのアモリン。  50/50の形で動けない両者。足を解いてサイドに出るアモリンに下のルックブンミー。アモリンは脇をすくって腕十字! 脇に挟んでから太腿を支点に伸ばして、レフェリーのショオリンがストップした。  試合後、アモリンは「自分でも驚いている。うまく最高のポジションを取れた。前回の試合では自分のパフォーマンスを出せなかった。次の試合は今すぐにでも」と語った。
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