MMA
レポート

【ONE】体重超過のロッタンが判定勝ちで「武尊と戦いたい」、野杁がシッティチャイに無念の判定負け、平田樹がギロチンチョーク失神で3連敗。メインはタワンチャイがまたも辛勝でV3、マイキーが3年ぶりリベンジ、ケイド・ルオトロがMMAデビュー戦で一本勝ち!

2024/06/08 08:06

▼第4試合 ONEライト級 MMA 5分3R
〇エイドリアン・リー(シンガポール/米国)1勝0敗
[2R 1分56秒 リアネイキドチョーク]

×アントニオ・マンマレッラ(豪州)1勝1敗

 元ONE世界女子アトム級王者で引退を表明したアンジェラ・リー、現ONEウェルター&ライト級世界王者のクリスチャン・リー、ONE女子アトム級で活躍したビクトリア・リーの弟のエイドリアン・リーが、ONE ChamlpionshipでプロMMAデビューする。

 兄クリスチャンと同じONEライト級MMAマッチでの対戦相手はイタリアのアントニオ・マンマレッラ。プロMMA1勝の24歳。

 アマチュアMMAで活躍し、待望のプロMMA戦に臨むエイドリアンは、亡き姉・ビクトリアについて「とても仲が良かった。歳も近くて何をするにも一緒だったから。自分が姉を尊敬していた理由のひとつは、その意志の強さだった。目標に集中していて、強い意志を持っていた」と言う。

「大きなトーナメントは、いつだって緊張するもの。けれども幸運なことに自分の兄姉全員はそうしたことを経験しているから、いつだって応援してもらえた。兄(クリスチャン)はあらゆる段階で自分を支えてくれた。主に、目標に集中し続けて気を散らさないように、ということを教えてくれたし、姉アンジェラは平静でいること、メンタルとフィジカルの両方の健康をちゃんと維持するようにってちょっと教えてくれた。

 プロ転向は自分で決めたことじゃない。コーチの意見には関係なく、自分は転向する準備ができていた。チャンスがあれば飛びつく準備はできていた。プロになる準備は整ったとしばらく前から思っていた。けれども、コーチがちょうどいま、自分のスキルが仕上がったと信じてくれたんだ。だからプロとしてのキャリアを始めることにした」とMMAプロデビューの経緯を語る。

「いまはアントニオ・マンマレッラを倒すことしか考えていない。だが、その後はライト級チャンピオンになるつもりだし、もしかしたら2階級制覇だってするかもしれない。もちろん、これまでに出た試合の経験は、プレッシャーに立ち向かうのに役立つだろう。けれども、ただ自分のやってきたトレーニングを信じて、チャンスが訪れたときのために準備は万端にしておくつもりだ」と語っている。

 1R、ともにオーソドックス構え。先に中央に出て左右から右で差して組んだリー。左小手から戻すマンマレッラに、リーは左差しでテイクダウン。

 ハーフから右で差すマンマレッラに、リーは頭を押して右ヒザ! さらに中腰からパウンド、左右ヒザからアナコンダチョークへ。中腰になるマンマレッラに固めたままヒザ。

 首を抜くマンマレッラに右ハイ。マンマレッラも右ローを返す。左ボディストレート。左ヒジを狙う。左右にステップしてダブルレッグテイクダウンはリー。

 金網まで這って立つマンマレッラに、バッククリンチするリーは、サイドバックから左パウンド、ヒザ。ボディロックから大内刈テイクダウン!

 休まず攻めて上になったリーはハーフから右パウンド、ヒジ連打ディープハーフのリーに、横三角絞めからキムラにとらえて背中に腕を回すもゴング。


 2R、リーは右ストレートで詰めてボディロックテイクダウン。しかし立つマンマレッラに、四つから小外がけテイクダウン。バックを狙うが、正対したマンマレッラが下に。パウンドに背中を見せたマンマレッラにリーは左ヒザを連打し、バック。すぐに首下に腕を回しリアネイキドチョークを極めた。

 クリスチャンとハグし、天を仰いだエイドリアンは、「兄と父無しにはここまで来れなかった。1Rで極めたかったけど、2Rでもよかった。ゲームプラン通りには行かなかったけど、この瞬間を待っていた」と語り、5万ドルのボーナスを獲得した。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント