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【ONE】体重超過のロッタンが判定勝ちで「武尊と戦いたい」、野杁がシッティチャイに無念の判定負け、平田樹がギロチンチョーク失神で3連敗。メインはタワンチャイがまたも辛勝でV3、マイキーが3年ぶりリベンジ、ケイド・ルオトロがMMAデビュー戦で一本勝ち!

2024/06/08 08:06

▼第3試合 フライ級 ムエタイ 3分3R
×ジョハン・ガザリ(マレーシア/米国)
[判定0-3]
〇ニューイェン・トラン・デュイ・ニャット(ベトナム)


 ガザリは2023年2月の『ONE Friday Fights 6』から出場し、タイ人を相手に3連勝(2KO)、10月の『ONE Friday Fights 36』ではテミルラン・ベクムルザエフ(ロシア)もKOし、12月の『ONE Fight Night 17』に出場するとエドガー・タバレス(メキシコ)にも1RでKO勝ちとONEで5戦全勝。“NEXTロッタン”と呼ばれる期待のニューフェイス。


 ニャットはベトナムの武術タン・ジャー・クエンを幼い頃から学び、ムエタイではアマチュアで数々のメダルを獲得。2012年3月にプロデビューし、2019年9月からONEに参戦。2連勝を飾ったが、2023年12月のデニス・ピューリック戦でKO負けを喫して初黒星。また、ラウェイで2戦2勝、MMAで4戦全勝のレコードも持つ。


 1R、
ジャブ&右ローで前に出てプレッシャーをかけるガザリ。近づくと左フック、右ストレートを繰り出す。ニャットは右ローと右ストレート。両者とも思い切り左フックを振って豪快に空振り。ガザリは“もっと前へ来い”とばかりにゼスチャーを見せ、頭を下げての左右フックを繰り出して前へ出る。ニャットも負けじと打ち返す。ケージを背にしてジャブを突くニャットだが、思い切りのいいガザリは構わずパンチを繰り出す。


 観客を煽るガザリ。2R、前に出ようとするガザリに右インローを蹴るニャット。ガザリは前蹴り、左ミドルと蹴りを多用するようになり、右ストレートを伸ばしていく。そこへローを合わせるニャット。これにガザリは左足が流れ始めるが、自らの足を叩いて“もっと来い”とアピール。さらにケージ中央で手招きして誘う。ニャットの左フックにバランスを崩すガザリ。ジャブを突き、ハイキックやバックハンドブローにつなぐニャットが盛り返したラウンドに。


 3Rも左インローを蹴るニャットは、ジャブから右ロングフックを繰り出す。それでも前に出るガザリはニャットのローに右縦ヒジを合わせようとする。ガザリの圧に下がり続けるニャットにレフェリーからアグレッシブの注意が与えられた。思い切り左右のフックを振り回すガザリだがヒットは奪えず、ニャットの返しのパンチをガードの上ながらもらってしまう。さらにローも。


 ガザリはケージに登り、マレーシアとアメリカの国旗を広げてアピールも判定に不安そうな表情は隠せない。判定は3-0で3Rにしっかりと攻撃を当てたニャットが勝利を手にした。

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