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【ONE】実妹ビクトリアを亡くしたアンジェラ・リーが引退を表明「私たちは毎日勝利している、それは逆境に直面しても立ち上がることを選択した時」

2023/09/30 14:09
 ONE世界女子アトム級王者のアンジェラ・リー(カナダ/米国)が2023年9月30日、引退を発表した。  今大会『ONE Fight Night 14: Stamp vs. Ham』前に、2017年の自身の交通事故が自殺未遂だったこと、実妹のヴィクトリア・リーが自死していたことも明かしていたアンジェラは、数々の激闘を繰り広げたシンガポール・インドアスタジアムに、ベルトを肩にかけて、ケージインすると、「シンガポールに戻ってこれて嬉しかった。私にとってとても辛い日々でした。ベストを尽くして話します。私の格闘技人生は妹(※2022年に死去したビクトリア・リー)とともにありました。これからは彼女とその人生を誇りに思い、前に進み、人々を助けて行こうと思っています。『ファイトストーリー』の私たちの目的は、命を守ること。それを信じています。真実を話すことで意識向上と安全なコミュニティづくりを提唱します」と語り、ベルトをマットに置いた。 【写真】2022年10月のション・ジンナン戦がラストファイトとなった 続けて「今日ここにきたのは、公式に自分の引退を表明するためです。ものすごい8年間でした。私はただファンのみんなに感謝を伝えたいし、ONEのチャトリにも、私のチームにも、夫にも、たくさんの試合を支えてくれました」と、2015年5月のMMAプロデビューから、この日、引退することを発表した。  そして最後に「私が最後に言いたいことは、ファイターに、そしてこれを今見ている全ての人に向けて。自分が直面した最も最高の戦いとは何なのか。それは自分たちの目の前にいる対戦相手ではなくて、自分たち自身の中にあるもの。わたしたちは、みんな葛藤を経験している。だけど、みんな、戦う。私たちは毎日勝利しているの、それはつまり自分が逆境に直面しても立ち上がることを選択した時、それが常に勝利の瞬間なんです」とマイクで語り、ケージを後にした。  この発表後、この日のメインは、アンジェラが返上した女子アトム級のベルトを賭けたスタンプ・フェアテックス(タイ)vs.ハム・ソヒ(韓国)による「暫定」ではなく「正規」王者決定戦となることがアナウンスされている。
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