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【RTU】透暉鷹がバンタムで唯一勝ち残り、小崎連がザウパースーからダウン奪うも判定負け、野瀬翔平はユ・スヨンに判定負け。フライ級ドンフンが前回準優勝ニウシュイエに競り勝つ、キ・ウォンビンが雑賀“ヤン坊”に殴り勝ち

2024/05/19 19:05

▼第3試合 バンタム級 5分3R
〇ユ・スヨン(韓国)Soo Young Yoo 12勝3敗 135.5lbs/61.46kg
[判定3-0] ※30-27×2, 29-28
×野瀬翔平(日本)Shohei Nose 12勝5敗2分 135.5lbs/61.46kg

 バンタム級トーナメント一回戦。

 スヨンは韓国のBLACK COMBATバンタム級王者として、2023年9月に後楽園ホールで行われたDEEPとの対抗戦でDEEP王者の石司晃一 と対戦。シングルレッグからテイクダウンを奪ったスヨンが、最後はバックマウントからパウンドを打ち込んで1RKO勝ち。両団体のベルトがかかったダブルタイトルマッチだったため、DEEPバンタム級のタイトルも獲得した。12月にはもう1つ保持していたカザフスタンのNAIZA FCのタイトル防衛に失敗、2024年1月のBLACK COMBATバンタム級の防衛戦でも、キム・ミンウにローブローを入れてしまいノーコンテストに。4月にRoad to UFC出場が決まったことで、DEEP王座を返上している。

 野瀬はRoad to UFC唯一の3年連続トーナメント出場。2022年は初戦で元UFCファイターのウリジ・ブレンに負傷TKO勝ちしたが、準決勝では優勝した中村倫也に1RKO負け。2023年は初戦で決勝進出したシャオ・ロンに僅差の判定負け。12月の『TORAO 30』で神田T800周一に勝利すると、2024年2月には初参戦となった『RIZIN LANDMARK 8 in SAGA』で瀧澤謙太を2Rパウンドアウトしている。

 1R、先に左ハイを打って上体を上げさせて金網に詰めて組んだ野瀬。スヨンの払い腰を切り返してバックに回るが、足はかけられず。前に落としたスヨンが逆にバックを奪い、4の字ロックに。中腰まで立てて崩す野瀬に、いったん足を外して前転して引き込み、再び両足を巻くスヨン。正対を狙う野瀬にさせずに4の字ロック。背後から細かいパンチ。

 腰をずらして正対する野瀬がトップを奪いに行くが、スヨンは足をフックガードから跳ね上げ、レッスルアップで首を外に出して上を取る。

 2R、サウスポー構えの野瀬はジャブから右カーフ、後ろ廻し蹴りもまだ遠い。じりじり圧力をかける野瀬にスヨンはシングルレッグへ。そこにギロチンチョークを合わせに行く野瀬。後方に回して再び作り直すが、首を抜いたスヨンが上に。ハーフからレッグドラッグでしっかり野瀬を押さえて、野瀬の正対際に両足を束ねる。足を抜く野瀬の前転についていくスヨン。

 中腰まで立つ野瀬を転がし、上になるが、野瀬は下からシングルレッグでスクランブル! 左腕をオモプラッタに極めながら、左足をアンクルロックで絞る。

 3R、詰めて組んで右で差して押し込む野瀬。左小手のスヨンは金網に半身に。そこに左ヒザを突く野瀬だが、ローブローに。中断後、再開。左ストレート、前蹴りで詰める野瀬は金網を背にさせてダブルレッグを尻下でlクラッチして中央まで運んでスラム! すぐに立つスヨンのその際に左ストレートも打つが、野瀬は前進してシングルレッグへ。アームロック狙いのスヨンはスタンドでストレートアームバー狙いも抜いた野瀬。

 組んで引き込み気味に下になるのと同時に押し倒すスヨン。トップでハーフガードのままの野瀬はバギーチョークも狙うが、足を解き、下に。ホーン。

 判定は3-0(30-27×2, 29-28)でスクランブルの際を制したスヨンが勝利。野瀬は1回戦敗退でまたもUFCとの契約を勝ち獲ることができず。スヨンは、グラウンド・組みの動きで少しずつだが確実に上を行った。3Rは逃げ切りながら、最後の2分でしっかりポイントを取りに行くクレバーな戦いぶりも見せて完勝。

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