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【RTU】透暉鷹がバンタムで唯一勝ち残り、小崎連がザウパースーからダウン奪うも判定負け、野瀬翔平はユ・スヨンに判定負け。フライ級ドンフンが前回準優勝ニウシュイエに競り勝つ、キ・ウォンビンが雑賀“ヤン坊”に殴り勝ち

2024/05/19 19:05

▼第3試合 バンタム級 5分3R
〇中西透暉鷹(日本)Tokitaka Nakanishi ※透暉鷹 12勝3敗 136lbs/61.69kg
[判定3-0] ※30-27×2、29-27
×キム・キュサン(韓国)Kyu Sung Kim 12勝6敗 135.5lbs/61.46kg

 バンタム級トーナメント一回戦。

 キュサンは2016年にHEATに参戦しており、フライ級王座決定戦で春日井たけしと対戦(1Rリアネイキドチョークで一本負け)。2020年にはONE Championshipで若松佑弥とも対戦している(1RKO負け)。直近の試合は昨年3月で、カザフスタンのNAIZA FCで3Rドクターストップ勝ち。31歳で12勝5敗。

 透暉鷹こと中西透暉鷹は2022年にパンクラスでフェザー級暫定王座を獲得。Bellatorと契約したISAOの返上により正王者に昇格したが、階級をバンタムに落とすために王座返上。2023年12月に行われた河村康博との王座決定戦では、1R肩固めで勝利し、2階級制覇を達成した。27歳。

 1R、両者オーソドックス。キュサンがカーフキックを蹴る。間合いが遠い。ジャブを見せた透暉鷹。さらにワンツーを出したが、まだクリーンヒットする距離に入れない。前蹴りからジャブを放つキュサン。飛び込んだ透暉鷹だがキュサンはバックステップ。キュサンのジャブ・カーフキックがヒット。ケージ際に詰めた透暉鷹だが、飛び込みをサークリングでかわしたキュサン。またカーフキックを蹴るキュサン。透暉鷹もカーフを返したが、キュサンがそこにパンチを合わせる。残り1分20秒で透暉鷹タックル。テイクダウン成功。ガードを取ったキュサン。立ち上がった透暉鷹を足で放したキュサンが立ち上がる。立ち際にまたタックルに入った透暉鷹。腕を一本差したキュサンだが、透暉鷹が首投げで投げた。押さえ込ませず立ったキュサン。ホーン。

 初回にテイクダウンは取れた透暉鷹だが、グラウンドで攻めさせずに立ったキュサン。

 2R。カーフを蹴るキュサン。透暉鷹飛び込んで左右のフック。インローを蹴るキュサン。透暉鷹またタックルへ。上半身を固めてパスガードを狙う。ハーフで押さえ込んだ。密着したまま右のパウンドを打ち込む透暉鷹。押さえ込んで鉄槌を入れる。キュサンがガードに戻そうとするが、インサイドからパウンドを入れた透暉鷹。ガードに戻されると立った透暉鷹。キュサンが立とうとした瞬間にまた上になり押さえ込むと、ハーフからパウンドを入れる。ホーン。

 1Rは微妙だったが、2Rは確実に取った透暉鷹。

 3R。バックブローを狙った透暉鷹だがバックを取られる。しかしキュサンはパンチを打つために放した。キュサンのパンチをかいくぐりタックルでテイクダウンした透暉鷹。四の字バックに。首を狙っていく透暉鷹。右でパンチを入れる。首に腕を回そうとするが、キュサンが腕を掴んでディフェンス。残り1分。キュサンが脱出できないまま時間が過ぎていく。バックキープし続ける透暉鷹。タイムアップ。

 判定30-27×2、29-27の3-0で透暉鷹勝利。準決勝進出を決めた。

透暉鷹「全然自分が思ったとおりに行かなくて、すごい悔しいです。絶対に落とせないトーナメントで、負けられないというのが大きかったと思うんですけど、プロとして失格だと思うんで、2回戦は絶対にUFCに行けることを証明したいと思います」「バンタム級日本人が自分しかいなくなっちゃったんで、日本を背負って、PANCRASEの名に恥じないように、勝ち方だけで内容もしっかりできるように、出直してきます」

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