MMA
インタビュー

【RIZIN】瀧澤謙太をパウンドアウトした野瀬翔平「組み技はもうチャンピオン(朝倉海)まで全員に通用する」

2024/02/25 22:02
 2024年2月24日(土)、佐賀県佐賀市SAGAアリーナにて『RIZIN LANDMARK 8 in SAGA』が開催された。  第3試合では、注目のバンタム級戦が行われ、RIZINバンタム級ジャパンGPベスト4の瀧澤謙太(Fired Up Gym)と、修斗世界バンタム級5位の野瀬翔平(MASTER JAPAN FUKUOKA)が対戦。  試合は、瀧澤の空手仕込みの打撃に対し、初回からテイクダウンとポジションを奪う野瀬が、2Rも瀧澤のヒザ蹴りを受けながらもテイクダウン。マウントからのヒジ・パウンドの連打でTKO勝ちした。  セコンド、レフェリーのストップがもう少し早くてもいいとの声が多かったほど、圧倒的な野瀬のポジショニングとパウンドでの勝利。 『ROAD TO UFC』で惜敗後、RZIINに参戦し、瀧澤を破った野瀬は試合後、「組み技はチャンピオン(朝倉海)まで全員に通用すると思っている」と語った。 パウンドの途中で(瀧澤の)力が抜けてたので「もうちょっと早く止めても良かったんじゃないかな」と ──試合後の率直な感想からお聞かせいただけますでしょうか。 「RIZINという大きな舞台で、九州の応援に来てくれた皆さんの前で、いい勝ち方ができてすごく嬉しいです」 ──最初に組みに行った瞬間からこう、手応えじゃないですけど、“行けるな”とかそういった何かあったりしたんでしょうか。 「はい、あの組んだらもう、これはテイクダウン取って、一本なりパウンドアウトなり行けるなというのは、最初の1Rの組みで感じました」 ──今回対戦した瀧澤謙太選手ですが、対戦する前のイメージと、実際に手を合わせてみてイメージと違ったところがありましたら教えていただけますか。 「そうですね、まあ組みに関してはイメージ通りというか、距離詰めて、組んじゃえばもうテイクダウンもできるし、僕の方が組みが強いなというのは思ってました。やっぱ、あと蹴りの距離の動作もイメージ通りだったんで、もう練習通りというかイメージ通りでした」 ──では、本当に試合展開は想定内の試合だったというところでしょうか。 「そうですね。まあできれば一本を取りに行ったんですけど、やっぱり防御が上手くて、まあ、いい感じでパウンド入って、パウンド アウトだったんで、まあ全然、イメージ通り、イメージの選択肢の中の一つではありました、パウンドアウトは」 ──試合後のマイクで「僕の組み技は、RIZINの上位、チャンピオンにも通用する」という発言がありました。あれはもうご自身の中で自信があって、そういった発言をされたというところですか。 「そうです。やっぱ格闘家なんで自信があるところは持ってないとダメだと思うんで、組み技はもうチャンピオン(朝倉海)まで全員に通用すると思ってます」 ──その中で、今回試合に勝ったので、次はどんな相手と戦いたいとか、RIZINのファイター以外でも構いませんが、いま思い浮かぶ人はいますか。 「特に特定の誰々とやりたいではなくて、もう僕の評価をしてくれて、“ああ、こいつとやったら面白いだろう”という相手を用意していただいて、その相手を今回みたいに圧倒してクリアして、そしたら次のまたより強い相手、より強い相手、目の前の相手をどんどん圧倒していくっていうの目標にしてるので、“特にこの人とやりたい”というのは無いです」 ──今回勝利しました。今後の目標・展望というのを教えていただけますか。 「もうあの、九州では……九州でも関西、関東、世界に負けない、ちゃんとした指導者がいて、意思を持って、強い意思を持って練習に励めば、全然関東、関西にも負けないていうのを示していけたらと思ってます」 ──最後、フィニッシュはマウントからの強烈なヒジの連発だったんですけども、ご自身として止められるタイミングというのはどう思っていましたか。 「ちょっと、もうちょっと早く止めても良かったんじゃないかなというのは、途中であの(瀧澤の)力が抜けてたのでどうかな? と思いつつも、まあ試合なのでもう僕は全力で打ちました。打つしかないと思って。ちょっと試合後は心配になる感じでした」 ──組みでも一本でフィニッシュしたいっていうようなビジョンは最初から持っていたのでしょうか。 「もちろん、あの一本を狙って、技を進めて行ってたんですけど、瀧澤選手が対策してきていて、もう一本を取らせないように取らせないように、となったことによって逆にパウンドが入って、もうそこで仕留めようって感じでした」──打撃が得意な瀧澤選手の打撃の圧力とか、空間のプレッシャーなどを感じる部分はありましたか。 「最初、やっぱ何発か距離詰めた時にヒザを、テンカオを合わされたんですけど、効く感じじゃなかったんで、もうこれ詰めちゃって、組みでもう距離詰めちゃおうと思ってどんどん前に出ました」 ──瀧澤選手はRIZINのバンタム級GPのベスト4に入る実力者です。そんな選手を圧倒したので、かなり、ファンの間でも話題に、早速なってるんですけど、ご自身としては、自分の実力を発揮できたという感触はありますか。もう100パーセント出せたなっていう部分は? 「そうですね。もう今回は練習通り、練習と同じ強さしか、同じ強さを出せたので良かったです。“練習以上は出ない”と思ってるので。もう練習通り、無段通りに動けてたので、もう“僕の実力はこれだ”っていうのを出せたので、満足しています」 ──これまでいろんなリングで戦って、『ROAD TO UFC』にも出ていましたが、そういう時期にRIZINという舞台を、野瀬選手はどういう風に見ていましたか。 「もう、やっぱりその時は“UFCと契約するんだ”っていう、すっごい強い意思を持ってやってたので、もう戦う相手としてじゃなくて、普通に格闘技が僕は小さい頃から好きだったので、大晦日とか見てた、そのPRIDEとかの流れのRIZINなので、もう普通に楽しんで見てました」 ──その時に特に注目してたとか、ファンだったとか、戦い方が注目していたとか、好きだった選手とかもいましたか。 「それは幼少期ですか?」 ──いや、最近のRIZINで。 「ああ、それは無いですね(笑)。“もし戦ったら”とか、もうちょっと思っちゃうので、やっぱ現役の選手なんで。その憧れとかそういうのは無いです。“もし戦ったら僕の組み技は通用するな”と思いながら見てました」 ──そういうイメージは持たれながら……。 「楽しみながらもちょっと考えてはいました」 ──今回あまりダメージも無いように見えるのですけど、ご自身としては、次はいつ頃戦いたいっていう時期の希望はありますか。 「全く今は何も考えてはないんですけど、まあ、すぐにいいお話いただければ、どこでも戦いたい」 ──さすがにちょっと1カ月後の神戸は早いかもしれないんですが、2カ月後の有明大会とか……。 「全然、いいお話があればやりたいと(思います)」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア