▼第8試合 Heavyweight Grand Prix準決勝2 3分3R
〇リコ・ヴァーホーベン(オランダ/GLORY世界ヘビー級王者)=122.8kg
判定5-0 ※30-26×5
×ナビル・ハチャブ(モロッコ/GLORY世界ヘビー級8位)=157.1kg
※ヴァーホーベンが決勝戦へ進出。
1回戦でベンジャミン・アデグブイに判定勝ちしたハチャブと、ソフィアン・ラドウーニに判定勝ちしたヴァーホーベンが準決勝で対戦。かつて、ハチャブはヴァーホーベンの試合を客席で見ていて憧れていたという。ヴァーホーベンは花道をダッシュで駆け抜けてのリングイン。
1Rが始まると同時にハチャブは左右の連打で前へ出る。そして近付くと相手に身体を預けるようにしてコーナーへ押し込む。離れるとヴァーホーベンが左右の三日月気味の前蹴り。前に出るハチャブはヴァーホーベンがロープを背負うと左右フック。左三日月を突き刺すヴァーホーベンだが、ハチャブの腹に効くのかどうか。ハチャブは近付くと身体を預けるクリンチでヴァーホーベンを削りにかかる。
2R、ヴァーホーベンは左インローからヒザをボディへ突き刺す。前へ来るハチャブをアッパーとフックで迎え撃ち、ヒザへつなぐ。そしてここでハチャブにはホールディングで注意が与えられた。ジャブを顔面とボディへ放つヴァーホーベンは三日月、ハイキック、前蹴り、ワンツー、ヒザとハチャブにヒットさせていく。スピードを重視した打撃でヒットを重ねるヴァーホーベンにハチャブはまたもクリンチしてしまいついに減点をとられる。
3R、ジャブを突き続け、前蹴りとハイキックを放つヴァーホーベン。ハチャブがクリンチしてくるとヒザを蹴り、離れると右ストレートでハチャブを仰け反らせる。左右の三日月気味の前蹴りとジャブで距離をとりつつ、右ローを狙い撃ちにするヴァーホーベン。右ストレートから右アッパー、そしてヒザ蹴り。さらに左ミドルを蹴るヴァーホーベン。
判定を待つ間に、ヴァーホーベンとハチャブのセコンドが揉め事となり、ハチャブのセコンドがヴァーホーベンにハイキックを見舞おうとしたことからヴァーホーベンが激怒。リング上には多くの人間がなだれ込み大混乱となり、騒然となった。
かなり長い時間揉め事が続いたが、ハチャブの戦い方には付き合わず、自分の戦い方を貫いたヴァーホーベンが判定待ち。リグターズの待つ決勝戦へ進出した。
勝利者インタビューを受けたヴァーホーベンは「(試合は)俺にとって簡単なこと。アイツはレフェリーが俺を贔屓していると因縁をつけた。ジャマル(ハチャブのセコンド)は追放するべきだ。選手に手を出すなんて許せない」と怒りをぶちまけた。