▼第7試合 スーパーファイト KNOCK OUT-BLACK -59kg契約 3分3R延長1R
×久井大夢(TEAM TAIMU/KNOCK OUT-BLACKライト級王者)
判定0-3 ※27-30、28-30、29-27
○チュームーシーフー(中国/郭強ファイトクラブ/CFP)
久井はKNOCK OUTアマチュアで3階級制覇を達成後、2022年4月大会でプロデビューしてKO勝ち。12月の王座決定戦に大抜擢されると新田宗一朗に2RでKO勝ちし、わずか3戦目でKNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座に就いた。2023年7月にはK-1に乗り込んでBigbangフェザー級王者・龍斗から勝利を収め、9月には大谷翔司に判定勝ちでKNOCK OUT-BLACKライト級王座に就いて17歳にして2階級制覇を達成。12月にはトンミーチャイに判定勝ちでプロ戦績を7勝(3KO)1敗とした。
チュームーシーフーは中国の少数民族であり戦闘民族として知られる「イ族」の出身。2022年3月の『武林風』では、過去K-1で武尊と激闘を演じた強豪ワン・ジュングァンと対戦し、判定で惜敗したものの互角の打ち合いを演じた。2023年6月に初来日、龍聖から右フックでダウンを奪い、延長戦で判定負けも龍聖を苦しめて一躍注目を集めた。戦績は25勝(9KO)5敗。
1R、開始と同時にダッシュした久井がジャンピングパンチ。チュームーシーフーもすぐにサウスポーから強打を繰り出して前へ出る。チュームーシーフーの右フックを被弾する久井はサウスポーから左インローを蹴るが、チュームーシーフーはどんどん前へ出る。それをジャブで迎え撃つ久井。
そのジャブに左のクロスを合わせるチュームーシーフー。すると今度はそのチュームーシーフーの左に久井が左ストレートのカウンター。ロープに詰まって左右のストレートを被弾する久井だがジャブを突き続ける。スリリングな展開で初回が終了。
2R、チュームーシーフーは左ストレート連打からの右フック。両者のフックが激しく交錯する。チュームーシーフーの左ストレートを2度直撃され後退する久井。追い詰められた久井だが、左のテンカオを突き刺す。さらに前蹴り。左のヒザを狙う久井にチュームーシーフーは左ストレート。左フック、左ストレートを浴びる久井は左のヒザ。両者右ストレートからの左フック。この試合で何度も見られたシーンだが、ここでチュームーシーフーのタイミングが合い、久井は吹っ飛ぶようにダウン。ラッシュをかけるチュームーシーフーだが、久井はクリンチでピンチを凌いだ。
3Rは開始から両者足を止めての打ち合い。右ストレートからの左フックが交錯。久井の右フックがチュームーシーフーの顔面を捉える。打ち合いを仕掛ける久井は右ボディと右ストレートをクリーンヒット。チュームーシーフーの勢いが弱まるが、それでも左を強打してくる。さらに打ち合いを展開する両者だが、互いにフックをかわして打つ。逆転を狙って打ち合いに行く久井にチュームーシーフーも応え、両者足を止めての激しい打ち合いに場内は大いに盛り上がった。
判定は3-0でチュームーシーフーが激闘を制した。久井は国内で初の黒星。チュームーシーフーはマイクを持つと「前回の試合からリベンジしたいと思ってKNOCK OUTのリングに上がりました。相手は強かったです。これからの目標はKNOCK OUTのベルト、タイトルマッチに挑戦したいです。皆さん私の後押しをしてください。前回の試合は初めてだったので緊張していましが今回はリラックスして戦えました。ぜひ自分にタイトルマッチの機会を与えてください。私は中国、武林風の代表として力を込めて戦います」と、龍聖へのリベンジ、そして龍聖が持つタイトルへの挑戦を勇ましくアピールした。