撮影/安村発
PURE BIOKEYZ presents KNOCK OUT 2024 vol.1
2024年2月25日(日)東京・後楽園ホール
▼メインイベント(第9試合)KNOCK OUT-REDスーパーライト級 3分3R延長1R
×マルコス・リオス(アルゼンチン/ISKAムエタイ・アルゼンチン・スーパーライト級王者)
TKO 2R 2分40秒 ※レフェリーストップ
○デンサヤーム・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/M-1 JAPANスーパー・ウェルター級王者)
リオスは24歳の若さで70勝(41KO)3敗とキャリアも多く、KO勝ちが多い。これまでスーパーライト級で獲得したタイトルはISKAムエタイ・アルゼンチン王座、WBCムエタイ・アルゼンチン王座など7冠。その強烈無比なファイトスタイルから“WASABI(ワサビ)”のニックネームを持つ。2023年3月に初来日を果たすが、鈴木千裕に初回TKO負け。12月に再来日を果たすとバズーカ巧樹に強烈なヒジでTKO勝ちし、インパクトを残した。
デンサヤームは82勝(8KO)27敗3分の戦績を持つムエタイの猛者。175cmの長身サウスポーで、ロングリーチを活かして蹴り技を得意とする。2019年『True 4U』のバンタム級トーナメントで優勝。2020年3月の『K'FESTA.3』でK-1初参戦を果たし、判定負けも武居由樹を長い手足から繰り出すパンチと蹴りで苦しめた。2022年から日本に移住し、武居戦から3階級上げての参戦となった2022年8月の大沢文也戦では組み付きを多用したため減点となり、判定負け。2023年7月には鈴木勇人に初回KO負けを喫したが、11月にKNOCK OUTのオープンフィンガーグローブ戦に臨み不可思に判定3-0で勝利すると、12月のKrushでは町田光にも判定勝ち。
1R、デンサヤームが左ミドルで先制。首相撲で崩し、倒れ際に顔面へヒザを蹴るキラーモードだ。前に出るリオスには左ストレートとテンカオののカウンターをお見舞いするデンサヤーム。完全にデンサヤームのペースかと思われたが、終盤にリオスが左フックを強打。
2R、デンサヤームは左ミドル、リオスが右を出そうとすると左ストレートのカウンター、リオスの蹴りはキャッチしてコカす。リオスが頭を下げて入って来るところへ、デンサヤームが狙いすました左の縦ヒジを直撃。これでリオスが額から流血してドクターチェックに。再開後、リオスがバックブローを放つとデンサヤームは組み付いてコカす。リオスは右ミドルからの右ストレート、ヒジ。流血がひどくなる前に仕留めようということか。ワンツーで突っ込むリオスだがデンサヤームはかわして首相撲で崩す。リオスは飛び二段蹴りを放つが、空振りに終わり、デンサヤームが首相撲でリオスを豪快にコカす。
ここでリオスの出血具合を見たレフェリーが試合をストップ。デンサヤームのTKO圧勝となった。KOボーナス50万円を手にしたデンサヤームは「ウィラサクレックジムの皆さん、いつも応援してくれる皆さん、ありがとうございます」とマイクで話すと、自力では立ち上がれず、セコンドの手を借りて左足を引きずりながらリングを降りた。