▼セミファイナル(第8試合)KNOCK OUT-REDスーパーウェルター級暫定王座決定戦 3分5R延長1R
○津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム)
判定2-1 ※48-49、49-48、49-48
×MASATO BRAVELY(BRAVELY GYM/元WPMF日本ウェルター級王者)
※津崎が暫定王座に就く。
MASATOは元WPMF日本ウェルター級王者で九州を主戦場に活躍。KNOCK OUTには2023年3月に参戦して渡慶次幸平に敗れ、6月も津崎善郎に敗れたが、11月にオープンフィンガーグローブマッチでクンタップに判定2-0で勝利。今回の挑戦に漕ぎつけた。普段は医者。
当初は正規王者クンタップにMASATOが挑戦するタイトルマッチが決まっていたが、クンタップの欠場で津崎との暫定王座決定戦に。
津崎は現ラジャダムナンスタジアム認定ミドル級王者・石毛慎也を師に持ち、2020年9月の新日本キックで同団体のウェルター級王者リカルド・ブラボと引き分けている。2020年12月のREBELSでは渡慶次幸平に判定勝ち。2022年12月にはクンタップと第2代KNOCK OUT-REDスーパーウェルター級王座決定戦を争ったが判定で敗れている。
1R、津崎が矢のようなジャブでMASATOが一瞬グラつく。すぐに体勢を立て直したMASATOに津崎は前へ出てのミドルと前蹴り、MASATOは左ミドル。
2R、津崎は右ローを狙い撃ち、組むとヒザを突き刺す。MASATOは右ミドルと前蹴りで津崎に比べて手数が少ない。津崎はジャブを突き、組むとすぐにヒザを蹴る。津崎がショートパンチで詰めていくとそこへMASATOの右ヒジを叩きつける。ここから攻めるMASATOに津崎はジャブで距離をとる。
3Rもジャブを突く津崎にMASATOは右ロー。前蹴りを多用するMASATOに津崎はパンチを繰り出していくが、そこにMASATOはヒジを合わせるつもりのようだ。津崎も負けじと組むと右ヒジを放つ。津崎の出鼻を前蹴りで挫き、右ミドルを蹴るMASATO。徐々にMASATOの蹴りが当たる場面が増えてきた。
4Rが始まるとすぐにMASATOが右ハイキック。さらに飛び込んでの縦ヒジ。MASATOは右ミドルも蹴る。津崎はパンチを当てに行き、組むとヒザ。MASATOのテンカオには津崎が右フックをクリーンヒット。MASATOもすかさず前蹴りで津崎を突き飛ばす。組んだ津崎は右ヒジを打つ。MASATOの左ミドルには右ストレートを合わせた。さらにMASATOの前蹴りを払っての右ローと津崎が上手をゆく。ジャブで仰け反らせる津崎にMASATOは前へ出て右ミドルを蹴り返す。
5R、右ハイを蹴るMASATOに、津崎はワンツーをすかさず返す。津崎は組むとすぐに右ヒジを叩き込む。津崎のワンツー、MASATOの右ハイ。一進一退の攻防が続く中、津崎はワンツーで前へ出る。両者の応援団がそれぞれの名前をコールする中、もつれあう両者は決定打がなく試合を終えた。
津崎はマイクを持つと「オファーがあったのは2週間前の金曜日で凄く迷ったんですけれど、断る理由がないなと。2週間というのは初めてだったんですが出来ることをやりました。27歳で仕事を辞めてプロデビューしました。今は39歳、12年かけてここまできました。勝ったり負けたりなんですけれど、高いチケットを買って応援してくれている人たちにこうやって形になったものを見せられて嬉しいです」と、39歳にして花を咲かせた新王者は語った。