▼第11試合 128ポンド契約 3分3R
○カムバック・TKユッタナ(タイ)
判定3-0 ※30-26
×馬渡亮太(治政館)
馬渡はジャパンキックボクシング協会のエースで長身から繰り出すしなやかなミドルキック、切るだけでなく倒すヒジ、首相撲からのヒザと、ジャパンキック屈指のテクニックを有する。2020年8月4日の旗揚げ戦でジャパンキックバンタム級初代王座に就く。2021年1月大会ではWMOインターナショナル・スーパーバンタム級王座決定戦で勝利。2023年4月の「ROAD TO ONE ムエタイ フェザー級トーナメント」では決勝へ進出するも士門・PKセンチャイに惜敗。6月にはタイ・ランシットスタジアムのメインイベントに出場し、判定勝ちで再起を飾ったが、10月のビン・リアムタナワット戦でTKO負け。戦績を28勝(14KO)9敗2分とした。
カムバックについて中川代表は「当初は現ラジャ王者チャイラーを招聘しようと思っていたんですが、12月のラジャ生誕祭でカムバックがチャイラーにハイキックでKO勝ちしました。いま最も強い選手とどうかと打診したところ、馬渡選手がぜひやらせてください、と受けてくれました」と、現王者をKOしているさらに強い相手を用意したと説明。カムバックはK-1とONEで活躍するコンペットと2023年10月に引き分けてもいる。
1R開始と同時に前へ出ていくサウスポーのカムバックが左ストレートでさっそくのダウンを奪う。馬渡は右ロー、右ミドルを蹴るがカムバックは足を上げてのフェイントから左ストレート、右フック。左ミドルも蹴る。パンチで前へ出てくるカムバックへ馬渡の右ハイキックが浅くヒット。惜しい一発を伸ばした馬渡へカムバックはヒジで襲い掛かる。馬渡はヒザからヒジ、さらに右ショート。馬渡が詰めてパンチを打ったところでラウンド終了。OPスコアは10-8×3でカムバック。
2R、カムバックの左ハイをスウェーでかわそうとした馬渡だが、蹴りが伸びて顔面にヒット。左ストレートから強い左ミドルを蹴るカムバックに馬渡は間合いを詰めていくが、カムバックがヒジで迎え撃つ。馬渡は左ボディ。前へ出る馬渡にカムバックは左ミドル、ヒジ、左フックと先手を打ち、馬渡は組み付くだけとなった。OPスコアは10-9×3でカムバック。
3R、馬渡が左右フックと右ボディストレートで前へ出る。カムバックの左ミドルを受けてさらに前へ出てパンチを繰り出す馬渡。しかし、左ミドルを蹴られ続ける。馬渡が組んでくるとヒザ。前に出る馬渡だが攻撃が出ないまま組み付く形となり、ブレイクが続く。下がるカムバックだが左ミドルを的確に当てていき、流し気味にして試合を終えた。