ムエタイ
レポート

【RWS】吉成名高が過去最強の敵からダウンを奪い、相手に1ポイントも与えず大差判定勝ちで王座統一。伊藤紗弥がKO勝ち、永澤・JOE・重森・馬渡・レンタが立て続けに敗れる。老沼隆斗がアピデートに見事KO勝ち

2024/02/12 15:02

▼第7試合 女子アトム級 2分3R
×ノンミン・トール ソンキアット(タイ)
[2R  KO] ※ヒザ蹴り
○伊藤紗弥(尚武会)


 伊藤はジュニアキックで数々のタイトルを獲得。2012年12月には中学2年生にしてタイでWPMF女子世界ピン級暫定王座に就いた。2014年4月に国内で正式にプロデビューを果たすと、国内外の強敵を相手に快進撃を続けWPMF・WMC・WBCムエタイと女子世界王座の三冠を制覇。2021年4月にBOM女子ピン級(-45.53kg)初代王座、11月にBOM女子ライトフライ級(-48.98kg)王者になると、2022年5月にはナムワンを破りIPCC世界女子アトム級王者となって世界四冠王に。


 2022年10月にはさらに上の階級である-50kgで『MUAYTHAI SUPER CHAMP』のトーナメントに参戦も決勝で涙を飲んだ。2023年3月にはタイ・パタヤで勝利し、IMSA王座を新たに獲得したが、5月のWBCムエタイ世界ライトフライ級ダイアモンドベルト王座決定戦では、KANAと対戦経験があるキム・タウンセンドに敗れた。7月のBOMではサネガンに勝利。9月の『RWS』でモンクッペットに判定負けを喫し、RWSでの2分3R制を踏まえてパンチを強化して11月のBOMでは予告通り左フックでミンタを2RでKOした。12月にはラジャダムナンスタジアムでの初勝利もあげたばかり。


 対戦相手のノンミンは45戦35勝10敗の戦績があるだけでなく、アマチュアムエタイでは2019、2021年、2022年にはユースの部で金メダルを獲得、2022年タイ国キックボクシング大会でも金メダルを獲得するなどタイを代表する実力者。ノンパーンファー以上の強敵を相手に、伊藤は勝利なるか。


 1R、伊藤はジャブから右インロー、ノンミンは右ストレートを返し、左ミドルを蹴ると伊藤も右ミドルを返す。強い右ストレートを打つノンミンに伊藤は右ヒジを出す。蹴り足キャッチからの右ストレートを繰り出す伊藤。右ローをしっかり蹴っていく。伊藤が右ボディの連打から右ヒジ。右ロー、左右ボディ、右ストレートと攻撃を散らす伊藤にノンミンはロープを背負い右ストレートを打ち返す。OPスコアは10-9×3で伊藤。



 2R、パンチで前へ出ようとするノンミンに伊藤は右ミドルを合わせる。右ストレートを打ってきたノンミンに伊藤が右ストレートを返し、ノンミンは転倒。伊藤はノンミンをロープに詰めると左三日月蹴りからのパンチ&ヒザでダウンを奪う。右ボディストレートで畳みかける伊藤にノンミンも強打で応戦、打ち合いとなるが、伊藤のヒザが突き刺さり、ノンミンは悶絶してダウン。レフェリーが即座にストップし、伊藤が鮮やかなKO勝ち。日本に先勝をもたらした。

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