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2024年1月13日(日本時間14日)米国ラスベガスのUFC APAXで開催される『UFC Fight Night: Ankalaev vs. Walker』(U-NEXT配信)のコ・メインのフライ級で、元RIZIN王者のマネル・ケイプ(ポルトガル)が、マテウス・ニコラウ(ブラジル)と対戦する。UFC4連勝中のケイプに、本誌がインタビューを行った。
▼フライ級 5分3R
マテウス・ニコラウ(ブラジル)19勝3敗(UFC7勝2敗)5位
マネル・ケイプ(ポルトガル)19勝6敗(UFC4勝2敗)6位 ※UFC4連勝中
2019年大晦日の『RIZIN.20』で朝倉海を2R TKOに下し、「RIZINバンタム級王座」についたケイプは、2021年2月にUFCに「フライ級」で参戦以降、4勝2敗で同級6位につけている。
オクタゴンに馴染むまで2戦黒星が続いたが、初戦で判定負けしたのは、現同級王者のアレッシャンドリ・パントージャ。2戦目で今回、対戦するマテウス・ニコラウにスプリット判定の接戦で敗れた。
そこからオデー・オズボーン、ジャルガス・ジュマグロフをいずれもKO・TKO。続くダビッド・ドボジャーク、フェリペ・ドス・サントスにもダウンを奪う判定勝ちで現在、UFC4連勝中だ。
2連敗からなかなか上位陣との試合が組まれず、連勝してからもアレックス・ペレス、デイブソン・フィゲイレード、カイ・カラフランスら強豪が立て続けにケイプ戦をキャンセルしており、元タイトルコンテンダーとの王座挑戦に近づく試合も中止となっていた。
しかし、今回の対戦相手のニコラウは現在5位とケイプより上位ランカーで、4月の前戦でブランドン・ロイバルに敗れるまではケイプ戦を含め4連勝していた強豪だ。
巧みなステップで間合いを支配し、精度の高い打撃を武器とするニコラウは、強打もあって寝技も強い厄介な相手だ。今回の再戦を越えてUFCチャンピオンを目指す“スターボーイ”に、ニコラウ戦について訊くと、思いがけず「大晦日」について熱い思いが返ってきた(※インタビュー前篇)
堀口は勝ち筋が変わった。次に戦うときは100%違う試合になる
──クリスマス休暇もなく、年明けのUFCの試合に準備していたようですね。練習はラスベガスですか?
「そうだ。ラスベガスのエクストリーム・クートゥアーとUFC APEXでも練習してきたよ」
January 13, one more body before the belt .#camisola10 #starboy #ufc#4435riotinto pic.twitter.com/MAEPj1WKju
— マネル・ケイプ Manel Kape (@ManelKape) November 8, 2023
──大晦日にあなたが朝倉海選手と試合をしてベルトを巻いてから、もう4年になります。
「年末のRIZINも見たよ。堀口と神龍、朝倉海とアーチュレッタの試合だ」
──そうなのですか。少し感想を聞かせてもらえますか。
「もちろん。堀口と神龍の試合は、堀口にとって最高の試合ではなかった、彼の勝利した試合のなかで考えて、あれはベストファイトではなかった。ちょっと苦戦しすぎたんじゃないかな。印象は3、4年前と同じではなくて、彼はもうあの頃とは変わっていて、スタミナも落ちていると思ったし、ちょっと戦い方、勝ち筋みたいなものがつまらない選手になってきた。どうあれとんでもなく素晴らしいファイターなわけだが、この間の試合はちょっと壁が見えた。と言っても、ほかの選手の追随を許さぬ素晴らしい選手ではあるけど、ちょっと手の内が見えたと思う」
──堀口選手の強い武器である打撃に、組みの強さが加わり、円熟の動きになったとも言えます。RIZINフライ級のベルトを巻いた彼は、Bellator&PFLの契約がどうなるか未定ですが、UFCで再び王座を目指すことも視野に入れているようです。
「たしかに最後は一本勝ちした。ただ、彼がいまのUFCに来たとて、もうここは全然違うレベルになっているだろうと思う。もちろん、僕にとっては今でも世界ナンバー3、ナンバー2の一人だ。もしいつか彼がまたUFCのフライ級で試合をする日が来たら、我々もまた対峙することになるだろう。ただその時は100パーセント、まったく違う試合になるだろうね。ともあれ、彼に幸あれ、だ」