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【UFC】シリル・ガーヌがデリック・ルイスをTKOでヘビー級暫定王座者に! バンタム級でアルドがムニョスに完勝、体重超過のマネル・ケイプが跳びヒザKOで初勝利、ヤドン、ルーケ、フィジエフが勝利=UFC265

2021/08/08 08:08

【アーリープレリム】

▼フライ級→129ポンド契約 5分3R
〇マネル・ケイプ(ポルトガル)129lbs/58.51kg ※体重超過
[1R 4分44秒 KO]
×オデー・オズボーン(米国)125lbs/56.70kg
※体重超過のケイプが対戦相手のオズボーンに報奨金の20%を支払い試合は実施

 アーリープレリムのフライ級戦(5分3R)で、元RIZINバンタム級王者のマネル・ケイプ(アンゴラ/ポルトガル)が、オデー・オズボーン(米国)と対戦する。

 3ポンド(1.3kg)体重超過したケイプは、ボクサーだった父の影響で、4歳からボクシングを始め、18歳でプロMMAデビュー。2017年10月にRIZINに初参戦し、2019年12月には朝倉海を2R TKOに下し、バンタム級王者となっている

 その後、UFCで階級を落としてフライ級に参戦。2021年2月に当時5位(現3位)のアレッシャンドリ・パントージャと対戦し、判定負け。3月13日には、欠場選手の代役として大会1週間前のオファーを受けてマテウス・ニコラウと対戦し、スプリット判定負けを喫したが、北米メディアの大半がケイプ勝利を支持するなど、物議を醸す判定となった。

 その後もケイプは、ラスベガスのUFCパフォーマンスインスティテュートを拠点に、チーム・ハビブのダゲスタンファイターとも練習。2021年3試合目に臨む。

 対するオデー・オズボーンは、“ジャマイカン・センセーション”と呼ばれるジャマイカ系アメリカ人。フェザー級とバンタム級で戦い、UFCでは1勝1敗。初戦はバンタム級でブライアン・ケルハーにギロチンチョークで1R 一本負けも、2021年2月にはフェザー級でジェローム・リベラにわずか26秒、左ストレートでKO勝ちを収めている。

 身長170cmでリーチが183cm。サウスポー構えから繰り出される長い左ストレート、さらに長い手足を活かした跳びつきの三角絞めには注意が必要だ。

 1R、ともにサウスポー構え。右から左のワンツーを伸ばすケイプ。スウェイでかわすオズボーンは左カーフ狙い。じりじりと圧力をかけ、ケイプの右ローを掴んでテイクダウン。すぐにケイプも立つ。オズボーンの右をかわして中に入るケイプ。オズボーンは右ミドルを当てる。

 出入りのケイプ。オズボーンのテイクダウン狙いのレベルチェンジのフェイクに、ケイプはバービーしてのスプロール。左を当てるケイプだが、オズボーンも左の蹴り。手数が少なく慎重なケイプは左ストレートを伸ばす。スウェイでかわすオズボーン。足を触りに行くケイプだが深追いせず。

 詰めるオズボーンを下がりながら誘うケイプは、そのままオーソドックス構えに変えるとオズボーンに右の跳びヒザ蹴り! 崩れたオズボーンを押し倒すと、パウンドにレフェリーが間に入った。

 オクタゴンで初の勝ち名乗りを受けたケイプは、試合後、コーチから黒帯を首にかけられ、「父のように教えてくれたBJJコーチ、カリフォルニアのAKA、AKAタイランド、ラスベガスのUFC PI、フィジカルコーチ、みんなに感謝する。前の試合で僕は負けていない。自分ではトップ10、トップ5の力を持っていると思っている。世界でベストのフライ級ファイターだ。彼女が妊娠してるんだ。父親になる。ダナ、ボーナスを」と、体重超過を悪びれることなく、ボーナスを要求した。

 また、試合後には「幸せだよ。驚いてはいない。自分はフライ級最高峰にいる。自分に多くのプレッシャーをかけていた。スターボーイとして自分自身でいたい」と語っている。

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