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2023年12月31日(日)『RIZIN.45』(さいたまスーパーアリーナ)に出場する全選手の個別インタビューが、29日(金)都内にて行われた。ヒロヤ(ジャパントップチーム)戦決定時の独占インタビューに加え、囲み取材で行われた新井丈(和術慧舟會HEARTS)との一問一答は下記の通りだ。
【独占インタビュー】
大晦日連続インタビュー(1)新井 丈
大晦日連続インタビュー(2)斎藤 裕
大晦日連続インタビュー(3)ヒロヤ
大晦日連続インタビュー(4)新居すぐる
大晦日連続インタビュー(5)YA-MAN
大晦日連続インタビュー(6)皇治
大晦日連続インタビュー(7)弥益ドミネーター聡志
大晦日連続インタビュー(8)堀口恭司
大晦日連続インタビュー(9)朝倉海
(堀口とは)しっかり離れてるんじゃないですか、だからこそ挑戦していきたい
──試合前の心境は?
「いつも通りのスケジュールで準備して、いつも通り過ごしている感じです」
──RIZIN初参戦の反響は?
「自分の知り合いがそのまた知り合いに俺のことを聞かれたりとか。やっぱりRIZINは影響力すごいなと思って。ここで勝つか負けるかでだいぶ違うと思うんで、しっかり結果を残したいです」
──対戦相手のヒロヤ選手の印象を、あらためて教えてください。
「自分とは真逆のグラップラー。組みがしつこく泥臭い試合をしてくるタイプなので、どっちが自分の好きなやりたい展開に持っていけるかの試合になると思います」
──新井選手を初めて見るRIZINファンにどんなところを見てもらいたい、見せたいと思っていますか。
「どんなにキツい展開になってもどんなに劣勢になっても自分は試合で諦めたことがないのでそのあたりをたくさんの人に見てもらって、パワーを届けたいと思います」
──そのメッセージが……。
「Never Give Up!」
──今回どんな試合の展開になるというイメージですか?
「自分のやりたいことは『しっかりと打撃でパンチを効かせて相手を失神させること』。試合開始からやりにいくつもりなんですけど、もちろんそれに相手が持ち堪えて相手が得意な展開、自分がキツい展開になることも十分想定しているので、どっちになっても5分3R最後まで諦めない気持ちは作ってきました」
──RIZIN参戦はいつ頃から意識していたのでしょうか。
「試合のオファーもらうまではそんなに意識してなかったですね。けっこう急遽トントンと決まった形なので、全然、今年はゆっくり休むつもりだったんですけど、このチャンスもらえたならやるしかないだろと思いました」
──いつか出てみたいと?
「そうですね、はい。みんな出たいと思う、日本人ファイターは」
──前戦の修斗での大激闘から、短い準備期間で作戦を練ってきたと。
「そうですね、ここで断るのはファイターじゃないと思いますので。誰でも出たい舞台だと思うので。迷わずやるって決めました」
──修斗二階級同時制覇王者の新井選手が、下馬評では有利という声もあります。プレッシャー、それとも力になりますか?
「うーん。どっちもあるしどっちもないっていうところですけど、そんなに人からの声を意識するタイプではないので。そういう評判や評価よりも、自分と自分のチームは厳しい試合になる覚悟をしているので。そんな生半可な相手だとは思ってないですね、相手のことを」
──この大会のメインで初代フライ級タイトルマッチが行われます。堀口選手と神龍選手の勝った方が巻くベルトに挑戦したい?
「はい。堀口選手、挑戦したいです」
──堀口選手に?
「もちろんです」
──最初にヒロヤ選手との対戦オファーを受けた時は、どういう心境でしたか?
「“しっかり準備しないとな”と思う相手でした」
──いつかは出たい舞台で、前戦と近くてもダメージは意識せず?
「そうですね。(ダメージは)残ってないです」
──9連敗から一気に11連勝。何が一番変わったのですか?
「格闘技のことを好きになって、なんなら愛せるようになったからだと思います。練習だとか、つらい時間、つらい取り組みが大嫌いだったんですけど、負けてるときは。まあ、そういったところも含めて、“酸いも甘いも”というか、格闘技自体を考えて、格闘技に向ける情熱っていうのが次第に増えていったんで、そうなってくると次第に結果もついてきたんじゃないかと思います」
──ところで、現在のアルバイトであるガソリンスタンドで働くようになったのは、どういうきっかけで?
「ガソリンスタンドが小学校の通学路にあったんですよね。そこで働いているおじいちゃんが帰り道にアメをくれて、『はやく高校生になったらウチで働けよ』と言われてそのまま高校から『バイトお願いします』と入って、9年くらいになりますね、一筋で」
──週にどれくらい入っているのですか?
「週4〜5日くらい入ってます」
──コーティングのプロとお客さんがおっしゃていましたが……。
「ガススタのなかでも、洗車・コーティングとかを重点的にしているお店なので、はい」
──それと、事故物件に住んでるということなのですが……。
「ハハハ、めっちゃ見てくれてますね、YouTube。ありがとうございます」
──怖くはないですか?
「うん、霊感ないんで。大丈夫です」
──契約の後から聞かされたのですか?
「うん。一番安かったんでそこでいいかなって」
──修斗ではフライ級の王座も持っていますが、基本的にはストロー級が主戦場。ストロー級からすると4.8kg重く、修斗フライ級と比べても0.3kg重い今回の契約体重は、未知の体重になるのでは?
「まあ、相手が重いのには変わりがないので、そこの数100グラムはとくに重く考えていないっていうところですかね」
──堀口選手と戦いたいと。のちのちフライ級王座を見据えて今回から踏み切ったということでしょうか。
「そうですね、フライ級のほうがチャンスが広がるので。うん、今後はフライ級で身体を作っていこうと思っています」
──ところで去年の大晦日は何をしていましたか?
「バイトしてました」
──何時くらいまで?
「何時だろ? 20時ぐらい」
──その後にRIZINを見たりは?
「そうですね、見ていたと思います」
──試合前、大沢ケンジ代表が、修斗での山内渉戦から1カ月で、もう一度気持ちを作れるかどうかだと言っていました。この1カ月月でもう一度作れましたか?
「はい、問題ないです、期待してください」
──現時点でメインのフライ級タイトルマッチとの距離をどうとらえている?
「しっかり離れてるんじゃないですかね? まあ、だからこそ、はい、自分の身内はそこに向かっていく新井丈を応援してくれると思うし、それも背負って、自分は大きな壁のほうが燃えるので挑戦していきたい」
──その一歩がこの試合で分かる?
「はい、新井丈の立ち位置を、自分を含めて、見ているみんなにも、見せられるんじゃないかなと」
──修斗の先輩王者(堀口恭司、扇久保博正、斎藤裕)が同大会に出場します。リスペクトや対抗心はありますか?
「はい。リスペクトですね、どちらかというと。修斗王者が自分含めて4人かな? 全員で、今回大晦日出ると思うのですけど、そのなかでも自分がしっかり先陣切ってしっかり大会に火をつけて修斗の先輩方にバトンをつなぎたいなとは思っています」
──試合順について、RIZIN側からのテーマを読み取ったり自分からテーマづけをしていますか?
「そうですね、本当に火付け役として、期待されてんだろうな、呼ばれてんだろうなと思っています」
──ゆくゆくはもっと上のポジションへというのもモチベーションに?
「そりゃそうですね、ずっとこの位置でやっていたら楽しくないんで、もっともっと上を目指していきます」
──今回対戦するヒロヤ選手は朝倉未来選手の弟子。新井丈選手は朝倉未来選手にどういう印象を持っていますか?
「うーん? まあ、格闘技の裾野を広げてくれたアイコンっていう人って感じじゃないですかね、はい」
──試合を見る未来選手に見せたいものは?
「朝倉未来選手に見せたいもの……特にないですね、正直」