▼第10試合 セミファイナル DEEP JEWELS 49kg以下 5分3R
〇パク・シウ(KRAZY BEE)48.95kg
[判定3-0] ※30-27×3
×HIME(毛利道場) 48.95kg
パク・シウ「(日本語で)こんにちは、パク・シウです。久々の試合なので明日、楽しんでください」
HIME「今回10周年の節目の大会でセミファイナルで、つまらない試合をするつもりはないので、バチバチに盛り上げて楽しい大会にして終わりたいと思います」
RIZINでスーパーアトム級にあたる49kg以下契約試合で、パク・シウ(KRAZY BEE)とHIME(毛利道場)が同じく3Rで戦う。
パク・シウは、2021年12月にRENAに判定勝ちすると、2022年4月に古賀愛蘭にも判定勝ち。2022年7月に開幕したスーパーアトム級GPでは、浅倉カンナと浜崎朱加を相手にいずれもダウンを奪う判定勝ちで決勝進出。大晦日に伊澤星花にスプリット判定で惜敗している。
対するHIMEは、バスケットボール選手として実業団の日立笠戸女子に所属し、ポイントガードとして活躍。MMA転向後は、2021年3月のプロデビュー戦でケイト・ロータスに判定勝利。6月大会で、藤田大和の姉・藤田翔子にも判定勝ちで2連勝。
12月の3戦目で元DEEP JEWELSストロー級暫定王者・本野美樹に敗れ初黒星を喫したが、2022年3月大会でDEEP女子ミクロ級&DEEP JEWELSアトム級二冠王の大島沙緒里からダウンを奪っての判定勝ち。2022年9月には、桐生祐子も1R 37秒 TKOで撃破し再び2連勝も、2023年2月の前戦では、万智の奇襲からペースを握られ、1R リアネイキドチョークで一本負け。再起を目指す。
ともに打撃を軸としながら、組み技でも自ら仕掛けることが出来るパク・シウはMMAの完成度で他を寄せ付けない。ともにオーソドックス構えで、身長157cmのパク・シウに対し、160cmのHIMEはそのステップとリーチで自身の強みを活かせるか。
1R、詰めるシウに、ステップするHIMEは跳びヒザ。それを掴んで金網に押し込み、スタンドバックを奪うパク・シウがコントロール。小外がけで尻着かせ、立ち際をクラッチして投げようとするもHIMEも尻で立つ。
2R、HIMEの飛び込みをさばくパク・シウは、組んで押し込み。ブレーク、パク・シウは左ミドル、右ロー! さらに後ろ廻し蹴りも。前に出てきたHIMEに組んではりつける。
3R、右の蹴りから詰めたパク・シウ。押し戻したHIMEの連打をさばき、体を入れ替え、際の打撃で左をヒット! さらに振り向き際に右ハイも。左で差して押し込むパク・シウにブレーク。最後はHIMEとの打ち合いにも退かなかったパク・シウはHIMEにカウンターのダブルレッグテイクダウンを見事に決めてゴング。
判定はフルマークの3-0(30-27×3)でパク・シウが勝利。難敵を退けたパク・シウは、日本語で「1年半ぶりの試合でしたが、いつもクワククします。いつも努力して見せられるステージがあることが幸せです。私の目標はチャンピオンです。もうすぐです。待っていてください」と王座獲りを宣言。会場のファンから大きな拍手を浴びた。