▼第8試合 DEEP JEWELS ストロー級 5分2R
×HIME(毛利道場)52.15kg
[1R 4分55秒 リアネイキドチョーク]
〇万智(スポーツジム 67's)52.45kg
HIMEはバスケットボール選手として実業団の日立笠戸女子に所属し、ポイントガードとして活躍した。MMA転向後は、2021年3月のプロデビュー戦でケイト・ロータスに判定勝利。6月大会で、藤田大和の姉・藤田翔子にも判定勝ちで2連勝。
12月の3戦目で元DEEP JEWELSストロー級暫定王者・本野美樹に敗れ初黒星を喫したが、2022年3月大会でDEEP女子ミクロ級&DEEP JEWELSアトム級二冠王の大島沙緒里から番狂わせの判定3-0勝利をもぎ取った。2022年9月の前戦では、桐生祐子に1R 37秒でTKO勝ちで再び2連勝をマークしている。
柔道ベースの万智は、アマチュアで須恵樹季にスプリット判定勝ち、角田光優をリアネイキドチョークで極めるも、2022年9月に同じく柔道出身の齊藤百湖(EXFIGHT)の打撃に判定負け。2022年11月の前戦でプロルールデビューし、ARAMIに判定勝ちしている。
柔道からRIZINを見てMMAにハマったという福田は現在、地元・栃木で梅田恒介氏の指導を仰ぎ、週3回、首都圏への出稽古を敢行。パラエストラ松戸やパンクラスイズム横浜、マスタージャパン、IGLOO、東中野トイカツ・グラップリングなどに出稽古を繰り返している。
出入りの速い打撃で大島や桐生にいい組み手をさせず、組み技でも強い腰を見せて勝利しているHIMEに対し、万智は右利きサウスポー構えから前手、前足の打撃、踏み込みから強い組みとボディロックからの投げで組み伏せるグラップラー。HIMEが組みを切って打撃を当てるか、万智が組んでドミネートするか。
万智「今回、プロ2戦目ですが、とても強いHIME選手と対戦できることをすごく嬉しく思っています。ただ明日は一本かKOして絶対に勝ちます。一番面白い試合になると思うので楽しみにしていてください」
1R、開始早々、グローブタッチはせずに一気に間合いを詰めてダブルレッグテイクダウンする万智。すぐに立つHIMEをボディロックで崩す。HIMEはコーナーで立ち正対するが、そこで万智は大内刈テイクダウン!
ハーフから左足をパスし、バックテイク。バックマウントからパウンド。さらにリアネイキドチョークにHIMEは背後にパンチも万智が絞めて失神させた。
セコンドの梅田氏と黒部三奈とハグした万智は、リング上で「凄く強いHIME選手に一本で勝ててよかったです。HIME選手を倒したのでもっと強い選手と戦わせてください」と語り、バックステージでは、今後の目標としてRIZINと世界への挑戦を挙げた。
現在、DEEP JEWELSストロー級(52.2kg)王者は、RIZINスーパーアトム級(49kg)王者でもある伊澤星花。万智はこの伊澤とも交流がある。試合後、佐伯代表は前王者の本野美樹、さらに海外から招聘する選手を万智の対戦相手の候補として名前を挙げた。